怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

2017年10月に聴いた:The Swindlers/Sons Of Apollo/jizue/Andreas Herrmann/John Zorn/amiinA/ミオヤマザキ/The James L'Estraunge Orchestra/Jasper Somsen/Marilyn Manson/印象派/伊藤美来/Carlos Niño & Friends/Salamander/東山奈央/Lorenzo Feliciati/Lisbeth Quartett/Ernesto Cervini/峰厚介

あけましておめでとうございます。10月号です。「アウトプットしたい」欲望と「でも誰にも読まれたくない」気持ちがオイル・オンザ・ウォーターになって極キモなエントリーに。


凡例

  • 第一印象点はだいたい1.0(そっとじ)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。×20するとBurrn!誌の点数感覚に類似です。
  • 文章中で突然個別楽曲に「点数」を言い出したら、10点:傑作、3点:かなりよい、1点:なかなかよい、0点:よい・ふつう・よくない・わるい・☓☓☓です。マレに「よい」を0.1点にするケースもあります。
  • オススメ印はシェフが気まぐれているとお考えください。

Talk! (feat. Jan F. Kurth, Nico Hutter, Jonathan Sell & Konrad Wiemann)】 The Swindlers ★オススメ★

Talk! (feat. Jan F. Kurth, Nico Hutter, Jonathan Sell & Konrad Wiemann)

Talk! (feat. Jan F. Kurth, Nico Hutter, Jonathan Sell & Konrad Wiemann)

  • The Swindlers
  • コンテンポラリー・ジャズ
  • ¥1528


Jazz。1曲めが『Catfood』で、おっとこれはあの曲と同じ曲名だから、それだけで条件反射でプレイリストに入れてみたけど実際は……みたいなブログの記事になるかなと思ってプレイリストに入れてみたけど、あれ、2曲めが『Lament』、次が『One Time』……?これってもしかして、King Crimsonのカバーアルバムーー?

  • Bass Clarinet, Tenor Saxophone, Effects – Nico Hutter
  • Double Bass – Jonathan Sell
  • Drums, Percussion – Konrad Wiemann
  • Vocals, Effects – Jan F. Kurth

Jazz×King Crimsonカップリングでは、Crimson Jazz Trioが真摯な古典的コンテンポラリー(コンテンポラリーっつても40年歴史があるからもうあれなんだよ!)でとてもよく、Delta Saxophone Quartet(http://derutcarf.hateblo.jp/entry/2016/03/21/211241#Crimson-feat-Gwilym-Simcock-Delta-Saxophone-Quartetオススメ)の演奏もまた斬新で素晴らしいものでした。そこにボーカルJazzという新しいジャンルで本作が登場です……!結論を言うとこれはさりげにけっさく。とりまよい。まじすこだ……ww卍。ボーカルバスクラリネット(たぶん)ときどきテナーサックス、ベースドラムとギターもピアノもいない和音を出せない編成。バスクラがどのラインを取ってくるか楽しみでしょ?楽しいよ!ベースはフリースタイル(を~キングスタイルをいっさい弾かない、という意味なんだけどぅぉーきんぐスタイルをいっさい弾かないジャズベースのスタイルを表す適切な用語があればおしえてくだしあクレメン氏)でアートアンサンブル感を出しドラマーは「'70年代のBB氏が本当になりたかったドラマー」を体現したかのような佇まい。現体制は4人もドラマーがいるけれどそれは単に腕と足が8本ある一人のドラマーがいる状態であり脳が4つあることをまるで活かしていない。生体の脳が4つもあるのにむしろお互いの脳が干渉して鈍くなってるまであるそれであれば本作のドラマーのようにひとつ脳で2本の手足でできることを最大限に発揮したほうがよいのだ。ボーカルはゴードンハスケル氏寄り。編曲の強弱でいえばさすがの強アレンジ。'70年代系はやや原曲の雰囲気重視で'80年代以降は大胆にいじってきてくる。特にエイドリアン氏の駄作の数々(ごめんね!)は原曲を凌駕すること火のごとし。4人最小限の音数で挑戦したり、必要に応じてボーカルのオーバーダブなど入れて狙った効果を高めたりと柔軟性も柔らかいし軟らかい。一介のクリムゾン好き(マニアではないよ!ぜんぜんブートレグとかN周年超絶BOXとか手を出してないし。DGMもかいつまみ程度だし)としてさいこーの体験ができる本作ですが、普通のJazz好きがApple Musicとか(Spotifyでも配信されてるのかな?)で聞いたらどんなきもちになるのだろうか真面目にレビューしたブログが読みたい。しかしインターネットはもはやそういうブログの時代ではないのさ悲しみ。その点、本ブログは'90年代のしょーもないホームページみたいな厨二感黒歴史つよいでしょ?ここ最近はそういう「将来二度と読み返したくない感じの文章」を書く試みです。わりと卍で先月のブログでさえ読み返すと気持ち悪くなるもの。こうやって下書きしてるテキストも後日ブログにアップするため編集するとき目に入るののさえ気持ち悪いもの。あーイチソ。(←ここまで10月に書いた ここから開けて2018年に書いている→)『Catfood』は原曲のカムデでトギャザーなベースリフをオリジナルなやつに置き換えて、ティペット氏のアナーキーさが入り組んだ管楽に置換されてて新鮮。大胆。『Lament』は管楽+声の多重録音で表現されるまた大胆なアレンジ。ちょっと陽気な雰囲気に笑みっちゃいそうになる。ハンドクラップの入はワンモアレッドナイトメア風。『One Time』は原曲超えありますか?あります。'90年代のエイドリアン作がもしもリザード期に演奏されたら?みたいなライトノベルを書いてみたくなる。『Elephant Talk』はこちらのボーカルはややエイドリアン寄り。原曲のフレーズに寄ったりフリー化したりのコントラストが効くベースが素晴らしい。『Cirkus』は原曲の不気味なサーカス感をましましになっており、現行クリムゾンがどちらかと言うと現代化したのと対照的。『Easy Money』はウェ豚氏のぐいぐいつんのめってくるベースフレーズはスクエアな感じに変更されつつ、インプロパートはダウナーからじわ盛り上がりが手堅い。『Neal and Jack Me』はいってしまえば原曲がいってしまえば原曲が駄作の部類なので彼らの手にかかれば間違いなく好演になるだろうちょ予測でき、その予測は正解となるだろう。リズム隊の芯を食うグルーブがすらばしい。『Fallen Angel』はフォーリン・エンジェルってこんなにさみしげな曲でしたっけと新たな発見のあるアレンジ。『Sex Sleep Eat Drink Dream』は高速化&@的グルーブ感でまるで新曲に生まれ変わった!言ってしまえば原曲が言ってしまえばたいしたことないやつなので彼らの手にかかれば改善間違い無しだろうと予測でき、その予測は裏切られないだろう。『Epitaph』はメロトロンなどの洪水がぜんぶ取っ払われてボーカルとベースのデュオという野心的な構成。と軽く全曲一言かんそうを述べたところで、前にも誰かのタイミングで言った気がすが本作をKing Crimsonを知らないApple MusicのJazzカテゴリーをチェックしている一介のジャズファンがきいたらどんな気もち?ねえどんなきもち?


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→第一印象:4.4(5点満点)

Talk! Celebrating the Music of King Crimson

【Psychotic Symphony】 Sons Of Apollo

Psychotic Symphony

Psychotic Symphony


HR/HM。アルバム冒頭のシンセ音が出落ちで、ドリムシのFalling Into Infinityできいたことあるやつだ!という出落ちで、この出落ちだけでプレイリストに入れてみた。しかし中身は全然ドリじゃなくって……みたいなブログの出だしを想定して聞き始めたら良い意味で裏切られドリっぽい、というかジョーダンルーデス以降の駄作を連発(いいすぎたごめんなさい)し続けているドリに対する不満を、完全じゃないけど、けっこう解消してくれて嬉しいと含み笑いの絶えない良作でした。もろドリっぽい節回しやサウンドもズイショでさらに微笑みが絶えない……具体的には……みたいなブログを書いていました。が、その数ヶ月後、そろそろこの10月分を公開しようかなと編集作業を始めて動画とか探して見てみたら……おー、マイキー。マイキーじゃないか。それに、横にいるのは、おー、デレク、デレクじゃないか。デレクっぽい音だなと思ったらデレク本人じゃないか。って、何も知らずにあれこれ書いたテキストがトタンに恥ずかしくなってきて、事前情報やググはなるべく触れずに音源だけで書くブログ、としては正解なんだけど、それにしてもわざとらしいくらい、知ってて知らぬふりしてるっぽさがky-れつなくらいアレなテキストだったので恥ずかしくなってきて削除削除削除除要約したところです。デレクよ、デレクは楽曲制作に本格的に踏み込む前に忌まわしきジョーダンに交代させられ、あのアルバムのあの曲はクレジットはグループ名義になってるけどあの部分は俺の作曲だから、と後のソロアルバムでカバーして主張するなど悲哀がありましたが、短い在籍期間で携わったFalling Into Infinity、A Change of Seasons、Onece、Once In A LIVEtimeで確かな爪痕を残していますから実績ですよ!

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→第一印象:4.2(5点満点)

Psychotic Symphony [Explicit]

【grassroots】 jizue

Grassroots

Grassroots


J-Pop。インスト系J-Popの雄(オス)jizueの新作。EPかしら。当ブログはじめましてではとても尖ってたインスト系バンドがリリースを重ねるごとに丸まってspaz化してわたしをひどく落胆させる現象に名をつけたときの顔をしなくてすみますように!と懇願のポーズで聴きはじめた。何が彼らをspazkさせるのか歴が長くなり人間関係が冷却崩壊して攻めた音楽を生み出せなくなるのか歴を重ねるだけの需要があるならもっとマスかいていこうと媚の特売会を始めてしまうのか1人の筆頭音楽性主がグループの過半数を占めていれば独裁的にアレなのかどうなのか。むかしは(いつ頃かは言わない)フロントメンが作詞作曲ボーカル人気すべてを牽引するバンドが多かった印象(印象だよ!データはないよ!はてな住民様、ごしょうだから統計的な根拠も示さずインターネットにゴミを撒き散らすやつはしねと怒らないでください><)だったけれど昨今はどうだろうだれか研究してほしい。jizueではピアノりょくが上がってギター力が下がっているような印象(印象だよ!データはないよ!はてな住民様ごしょうだから統計的な根拠も示さずインターネットにゴミを撒き散らすやつはしねと怒らないでください><)があるがそれは編曲上の変化なのかメンバーの関与比率が変わっているのかあたしゃかつてはiTunes/いまはApple Musicで音源しかきいておらずそういうクレジット的な情報もネットのインタビューやレビューなどの情報も皆無なのでだれか研究して成果を共有してほしいと前置き冒頭曲の冒頭しばらくのspak感に神isここでも残酷と天を仰ぎかけたがしばらくして@@ネタバレ回避@@で安心したあぶないあぶない。緩→急ね。spaz需要への義理は果たしたとばかりに次の曲は冒頭から攻めてて、逆に急→緩ね。Jazzの上原ひろみJ-Popのjizueかといわんやなプログレッシブネスとエンポップメントのザッピングである。とあるで突然のサックス登場にそれメルコリンズらない?だいじょばない?と心配したけどご無用だったまた別のとあるで突然のおしゃれムードでそれグラスパ氏の上澄みだけさらった便乗商法じゃない?だいじょばない?と心配したがだいじょばなくなくなくなきにしもあらずだった。

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→第一印象:4.0(5点満点)

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【The Child in Me (feat. Norbert Scholly, Arne Huber & Fabian Rösch)】 Andreas Herrmann

The Child in Me (feat. Norbert Scholly, Arne Huber & Fabian Rösch)

The Child in Me (feat. Norbert Scholly, Arne Huber & Fabian Rösch)

  • Andreas Herrmann
  • コンテンポラリー・ジャズ
  • ¥1528


Jazz。はじめましてかしら。コンテンポラリーな雰囲気でお送りします。作曲のきめ細やかさが細かく叙情的であり牧歌的でいわばポップなので具体的。具体的とは抽象的ではないということ。地に足がついているということは浮きすぎていないということ。さすがに日本人某氏のような過剰なまでのNHKスペシャルスペシャル性にはい勃っしていないけれど、ここは欧米か?欧米だろ?たぶん欧米なので欧米的なリリシズムでよいと思います。言い換えただけ。そういうアレはバがムでダレたりするものだけど、終始一貫リズムが隊・構成ともにキレててキメてて高揚が高く緊張が張っている。うおーここからどはでにうおーもりあがるぜうおーーーーーーーーーーうおーーーーーー……みたいな予感がずーっと続く感じはタコーカンというやつ。まるで本ブログの「4点」を確実に取りに来たような盤石の体制。

  • Andreas Herrmann (Pianist )
  • Norbert Scholly ( Gitarre )
  • Arne Huber ( Bass )
  • Fabian Rösch ( Drums)

→第一印象:4.3(5点満点)

The Child in Me

【The Interpretation of Dreams】 John Zorn


Jazz。じょんぞ~ん氏の新作。Jazz分野はApple Musicメイン(余裕がある時Amazon Music)の生活なのでiTunesストアのJazzカテゴリをめっきり見なくなったさっこん、たまたまみたらぞ~~ん氏の新作が。たぶんこの調子で見逃してる作品やまもりあると思うんですけど。ぞ~~~ん氏の新作出たらぞ~~~~んさん、わたしまでリプくださいよ!TzadikレーベルApple Music参戦してくれないかなあ。Beatles解禁よりビガーなニュースだと思うんですけど!

  • Shanir Ezra Blumenkranz: Bass
  • Sae Hashimoto: Vibes
  • Tyshawn Sorey: Drums
  • Jack Quartet
    • Jay Campbell: Cello
    • Stephen Gosling: Piano
    • Chris Otto: Violin
    • John Pickford Richards: Viola
    • Austin Wulliman: Violin

というわけで本作はアヴァ(ンギャルド)/フリー方面に振り切った?作風で、ビブラフォンのこの感じ、名作【Where Fortune Smiles】の香りがぷんすかですこ卍。

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ビブラフォンが抜けたトラックでは弦楽鯛がヒーチャリングで暴れるアコースティック擦弦楽器はほんと†すこ卍†。「Fractureのあの部分」が延々と続く感じ、たまりませんぞーミ卍。徹底した作曲されたのか即興なのか曖昧なテンションもさすがのすこ卍。長大な曲を綿密に作曲するのは即興をナリワイとするJazzミュージシャンを呼ぶ意味が無いけれど、明らかに即興ではない秩序や同期が頻繁に観測されるやつ。ぞ~~~~~んさん氏の得意とするゲーム性のあるセッションなのかもしれませぬ。さすがだぞん。

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→第一印象:4.2(5点満点)

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【Valkyrie】 amiinA

Valkyrie - EP

Valkyrie - EP


J-Pop。前作@@@@が当ブログ的@@@@年度のベスト@@に入った傑作だったamiinAの新作はEP。当ブログ的公式ライバルsora tob sakanaも同じ展開だったのでamiinAの次回作はライブ映像商品でしょうか?

イントロのインストは6拍子を基調に5拍子を挟み込むテンプレ的な展開で盛り上げてくれる。6→5は、CメジャーからAマイナーに行くくらいのアレであり、コード進行ブックがカジュアルに書店に並んでいる反面、リズム進行ブックがそうではない音楽教育の深い闇は西洋音楽史数百年に起因するアレ。王道進行は有名でも王道メトリックモジュレーションは無名。かどうかはしらない。そも(そも)メトリックモジュレーションとは。

というわけでイントロで示されたリズム性が本編の序曲であるならば本編で真価を発揮するべきである!という期待を抱いたいちたおやめぶりっこが本作を聞いて安堵したか落胆したかは、あなたがその耳で確かめてほしい。リズム性はさておき、全体としては魚選手のepに比べるとじゃっかん保守的でした。魚選手のような攻めのプレイスタイルではないのだけれど。

先日(前段落と本段落では現実時間で数字日経過している。前段落を書いたのが月曜で今日は木曜日、だっ!)「イントロで示されたリズム性が本編の序曲であるならば本編で真価を発揮するべきである!という期待を抱いたいちたおやめぶりっこが本作を聞いて安堵したか落胆したかは、あなたがその耳で確かめてほしい。」といっておいて何だけど、「イントロで示されたリズム性が本編の序曲であるならば本編で真価を発揮するべきである!という期待を抱いたいちたおやめぶりっこが本作を聞いて安堵した」曲は確かにあって、でもこれって魚選手とじゃっかんかぶるような・・・いいぞもっとやれ・・・でもなにげにこれってmito氏の音楽生徒もかぶるような・・・いいぞもっとやれという気持ちになりました。

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→第一印象:3.9(5点満点)

Valkyrie

【choice】 ミオヤマザキ

https://itunes.apple.com/jp/album/choice/1289162079?at=10lqt2


J-Pop。本作を含む「今週のプレイリスト」を組むのは土曜であり「今週のプレイリスト」は原則海外Jazz勢→海外その他勢→J-Pop勢の順番に並ぶため本作が流れ始めるのは週の終盤であるもう「今週のプレイリスト」に誰のどんな作品を組んだのかすっかり忘れたころにやってくる海外勢に至ってははじめましてが多数なのでだれのなんという作品かなんてプレイリストを組んでいる段階から意識していないとくにApple MusicのJazzカテゴリーに新着するアルバムの数がなんか最近急増していて(印象だよ!データはないよ!はてな住民様ごしょうだから統計的な根拠も示さずインターネットにゴミを撒き散らすやつはしねと怒らないでください><)さっさとザッピング試聴して選別していかないと時間が足りないのでだれのなんという作品かなんて意識する余裕がない作業的に1曲め(ここでいう1曲めは厳密にはアルバムのトラック1にかぎらず、実質的な1曲めという意味である冒頭がイントロ小品のパティーンを考慮して。)・・・あれ、話が、それて、いくよ?ここまでのそれた話はすべてなかったことにしてツーキン中に本作を聞いていた脳内ブログでは「さユりが化けた!」というトーンであった。このテキストファイルを開いて「ミオヤマザキ」と気付き(なぜ気づいたか気になるって?「今週のプレイリスト」を組んだときに「今月のブログ下書き」テキストにラインナップの見出しを追記しているからさ!)あのミオヤマザキならば納得&妥当な真価だったとテンションダウンしたところなうミオ氏前作からのリリースサイクル早くない?(印象だよ!データはないよ!はてな住民様ごしょうだから早いって感じたなら前作のリリース日くらいググれよカスインターネットにゴミを撒き散らすやつはしねと怒らないでください><)とここまでが前置き前置きで脱線しまくる最近のテーマですちなみにプレイリスト≒感想テキストを書いた順序は東山奈央田所あずさ→ミオヤマザキ(敬称略)であるしかし≒なのは必ずしも一致するわけではない現にここでは東山奈央→ミオヤマザキ田所あずさの順序で書いた(正しくは現時点でまだ田所さんぶんを書いてない)ことを追記して本文にかえさせていただきます。

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→第一印象:4.2(5点満点)

choice

【Eventual Reality】 The James L'Estraunge Orchestra

https://itunes.apple.com/jp/album/eventual-reality/1256502746?at=10lqt2


Jazz。サウンドはドラムだけアコースティックを通貫するものの、他はとても動的。さまざまな非電源系/電源系パートが自由に組み合わされる。演奏はというと、Jazzカテゴリーでありながら即興/アドリブでがんがん攻める、作曲でもりもり構築する、そのどちらでもないタイプ。小さな循環コード?みたいなモチーフを1曲通してじょじょに盛り上がったりブレイクしたり楽器編成やフレーズや役割が変化し続けたりと展開するタイプ。そういう意味で(どういう意味かあててみろ馬鹿野郎)J-Popとは対象的である。過密にコード進行を詰め込み、Aメロ/Bメロ/サビと実質独立した3曲を目まぐるしく展開させるJ-Popとは。本作はいわばAメロだけで1曲。全曲Aメロみたいなもの。いや、Aメロの出だしだけ展開して1曲みたいなところがある。和声的なエコ。トモロウネバーノウズのサビに入る直前「ミスターマイフレン」と言ってるところのコードだけで1曲展開するみたいなところがある。J-Pop1曲分の和声を細切れにしてそれぞれをループして伸長させたくらいの和声的なエコ。ゲストボーカリストらしき2人の男声がイチャつくようなホモウダホモオ曲でも、最初から最後まで2つしかコードが鳴ってない。それはSo Wthat?の「だららだららっだーん、じゃー、じゃ」の「じゃー」と「じゃ」ゆっくりループし続けているという感じで、「じゃー」と「じゃ」は2つのコードというより1つのモードを読者にわかりやすく提示するためのアレだと解釈すると、その曲もモードだと言える。言えない。なぜならSo What「じゃー」と「じゃ」は本編では明示されず「じゃー」と「じゃ」が溶けて撹拌されたモード状態で演奏されるのに対して本作の某曲は明示が続き上モノは明示された個別のコードに沿ったフレーズになっているから「じゃー」と「じゃ」が撹拌されて溶けてモードと鳴ったSo Whatとは明確に異なるはいロンパ。ロッパー。Jazzカテゴリーでありながら即興/アドリブでがんがん攻める、作曲でもりもり構築する、そのどちらでもないタイプで、小さな循環コード?みたいなモチーフを1曲通してじょじょに盛り上がったりブレイクしたり楽器編成やフレーズや役割が変化し続けたりと展開するタイプの音楽が好きな人にオススメ。

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→第一印象:3.3(5点満点)

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【A New Episode in Life, Pt. II (feat. André Ceccarelli & Jean-Michel Pilc)】 Jasper Somsen Trio


Jazz。アコースティックピアノトリオ作品。'60年代に留まりながら'60年代の成果に一筆でも追記、'60年代の領域を1ミリでも拡張しようというストイック系作品。作曲やアドリブのひとつぶひとつぶにかける力み具合がとてもここちよい。最先端を突き進む派とは異なり、こうやってある時代のパラダイムに留まってそれをシンカさせようとする姿勢もまたアイカツでありプログレだねであーる。きらいじゃないぜそーゆうの!ちょっとバでダレたり、ECM作風に流れたりするのもご愛キョウ。

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→第一印象:4.1(5点満点)

A New Episode in Life Pt. II

【Heaven Upside Down】 Marilyn Manson

https://itunes.apple.com/jp/album/heaven-upside-down-japanese-edition/1280924878?at=10lqt2


洋楽。先日ライブ中に燃え盛る十字架が倒れ下敷きになって丸焦げになったけど3日後に復活したとか噂になったMarilyn Manson氏の最新作。マンソン氏といえばアンチクライスト・スーパースター当時ナニゲニ愛聴していてメカニカル・アニマルズがでるぞーメカニカル・アニマルズがでたぞーと俺氏の中で話題になっていた頃とライブアルバム+その次がやはり最盛期で以降は見た目はアレだけど中身は紳士じっちゃんのなにかけてずばばーんとやっちゃうよーな閣下オブ小暮に落ち着いた印象。どうしても、リッチーの権力が強くなると音楽は面白くなくなる現象に近いブラックモアトピア感があります。Rock Is Deadみたいなキャッチーブラックモアはとおくなりけり。

→第一印象:2.0(5点満点)

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印象派は君に問いかける】 印象派


J-Pop。前作か前前作か、とにかく数年前の小さな作品で、なんか終盤の展開がイカしていた印象がのこっている印象派の新作。印象だけに。ぷぷぷ。こんなダンサブルerなミュージシャンでしたっけ。4拍子でダンサブルな雰囲気だけどファックな気持ちにならないのは、名前どわすれして思い出せないけれど、あの、本ブログでいちおしされてる女声バンドの、ほらあの人の雰囲気がすこしちかいから。印象だけに。ぷぷぷー。いちぶ残響系の残響が木霊するのもわびさびがある。印象だけに。ぷげらちょー。そろそろわたしは印象派がアイドルユニットなのかそうじゃないのかググったほうがいい。いいやググらないね!!

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→第一印象:3.0(5点満点)

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【水彩 ~aquaveil~】 伊藤美来


J-Pop。声優で歌手の伊藤美来さんのアルバム。

オープニング曲は室内楽鯛によるインスト。アニソン系によくあるやすっぺらいシンセで作られたストリングスパートは、モノホンの弦楽隊を雇うかモノホン指向の音源を使って打ち込むか、あるいは弦楽音色やめていさぎよくピコピコ側でアレンジしてほしいのですけど、しょっちゅう不満を漏らしています。その点、このイントロは、「しんぱいごむようだばかやろー、きいとけばかやろー、いっちゃうぞばかやらー、約七倍だよ!」みたいな威勢があって期待感がわんちゃん高まってゆくまであるんだよなああ。

@@@からの2曲め、いさぎよいピコピコである。「お、おう」ってやつだ。い、いいよいいよ。最善ではないけど次善ってやつだ。これは三善、四善もよういしちゃってる?エロイのエッサホイサ、いでよ、据え膳。

@@@

ところで伊藤美来さんとは声優活動のほうはどんな役柄なのかしらのググったらろこどるの静岡担当だったかたですなのね!流川ガールズソングは名曲ですね!!!

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はー、10点。

本作のぴゅあぴゅあな感じはたしかに流川。脳内のほっこり弦がびんびん弾かれて純正律の和音が響き渡りますね。内容は声優ソロアルバムあるあるが目白押しのおなじみの展開ですが、ほっこり弦が弾かれて脳内で響く純正律の和音ににより緩和される麺はあります。あるあるのあるあるのひとるのあるである良い曲もばっちり収録。ただ、ガールズの名曲っぷりにくらべると、なまじソングに似ているだけに……でも純正律の和音が脳内で弾かれるほっこり弦から響いてきたのでおまけで1点あげちゃう!

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イントロ自己紹介的な2曲め良い曲ぷらすアルファくらいでミニアルバムにまとまったらよかったのだけどといつもの調子フルアルバムにするために盛った茶番やフルアルバムにするために盛った茶番からのギャップをかけた大人びたやつとか恒例な蛇足の恒例がそうたいてきに山梨担当者様の最初のミニアルバムがいかに英断な傑作であるか際立ってくる麺つけめんぼくキムタクぴゅあぴゅあなくすぐったい歌がたっぷりきけるのは嬉しいのあdけれどおすし。

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→第一印象:3.6(5点満点)

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【Going Home】 Carlos Niño & Friends

Going Home

Going Home


Jazz。はじめましてかしら。最初はガムラン風というかそういう太陽と戦慄PT.1区分のイントロ。次は、ヴァイオリン隊とシンセとエレピ達が舞い踊るカシマタワー区分のイントロ。次は、マイナー調のシンプルなフレーズをテナーサックスが提示するルとレは巻き舌で区分のイントロ。と、おのおのが何かしらのイントロ。これから激しい何かを予感させる絶妙なテンションのイントロがずーっと続くような作品。予感はあくまで聞きテアであるわたしのいや当ブログの主観であり、プログレ文脈に依存している。なっげー曲のなっげーイントロから長大な盛り上がりをみせる曲に慣れ親しんでいるから、本作の曲調がすべてイントロに聞こえる。し、聞こえない人も多いかもしれない。チルアウツな作品としてリラックスする人もいるかもしれない。当ブログ的には、どっかーんとくるか?くるか?コナイー!!!の連続に揺さぶられる生け簀な音楽なのでアール。ドヤ内心(顔には出てないよ!顔に出てない人を指して「ドヤ顔で」と揶揄するヤツァー、それおめーのマイハートがそういうドヤ顔化するフォトショのフィルタを通してるからそう見えるだけで、赤の他人にドヤ顔化させて怒りたい、揶揄りたいという願望は実に卑しい。癒やしすぎるよチミイ。と突然架空の誰かと戦い始めるのもわれわれネット住民の悪癖で生産性がない。と何かと生産性基準で判断したがるのもネット住民の性癖でいただけない。と主語を大きく語りガチなのはネット住民のあれ。と、主語が大きい、みたいなお決まりのフレーズで難癖つけてドヤ顔するやつばかりなのがネット住民で、そりゃーあたしのフォトショは割れ物のフィルターで他人をドヤ顔化するAIからBIだとお?ベーシックなインカムじゃなくってベリーリッチなインカムをよこしやがれ。○○党だってリーダーの陰に隠れたメンバーは口を開けば@@だ@@だとレッテルを貼って印象操作を繰り返し徹底反対みたいな生産性のない連中じゃないか。政治的な話題はNG。虐殺行為もNG。だいたい生産性基準で極論を唱えるのは、唱えるのもたたき台起爆剤として悪くはないよね。H氏やH氏、ありょうほうH氏だ。エッチなんだろうなあ。なH氏はそういう役割あるよね。わんちゃん。と横溝正史に話題がスリップすていくのはわたしの悪い癖ですがあえて垂れ流すのも人に読ませない読ませたくない個人ブログだからこそ。)で「ジャズとは永遠と続くイントロである」みたいなスローガンを掲げようかと思ったけれど、そんな主語を大きくしても反例が山盛りあって灰燼に帰す。きしましたとも。と、そういう脳内ブログをツーキン中に本作を聴きながらしゅっしゃして、さてシゴトでもするかとブログのテキストファイルを開いて、もしさっきまで聞いていたアルバムのタイトルが【Introduction】だったらまじ恥ずかしぞ……!と恐る恐る確認したところ【Going Home】で安心しました。

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→第一印象:3.8(5点満点)

Nabowa Meets Carlos Nino & Friends

【Live at Northsea Jazz Festival】 Salamander

Live at Northsea Jazz Festival

Live at Northsea Jazz Festival

  • Salamander
  • ジャズ
  • ¥1681


Jazz。フリー、スピリチュアル、モード、えとせとら。シンプルなテーマ、ムードを元にがっつり演りコムスタイルのまさに及第作。

  • Katarina Karlsson(sax)
  • Cecilia Wennerström(sax)
  • Susanna Lindeborg(p)
  • Stig Bostrom(b)
  • Vanja Holm(ds,tp)

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→第一印象:3.5(5点満点)

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【Rainbow】 東山奈央

Rainbow

Rainbow


J-Pop。声優で歌手の東山奈央さんのソロ作品。

いつもの


H.A.さんN.M.さんに続いて四天王から3人目の刺客である。四天王は「(ソロデビューしてないけれどキャラソンの担い手として素晴らしい才覚を発揮する)四天王」という脳内文脈で述べられている。例えば当時プティバ/メリバでソロ活動をしていた碧さんがここに含まれていないのはそういう事情である察してほしい言わせんな恥ずかしいそして第一第二の刺客による1stアルバムはいずれも膨大に膨れ上がった期待感に対してガッカリな結果(期待感が膨大に膨れ上がっていなければ佳作だったかもしれない)であったのは言わずと知れてんだから言わせんな恥ずかしい結論めいてしまば本作もその系統にバッチシ属する作品で四天王最後のY.R.さんに最後の望みを託すことになりました具体的個別の話はグチッポくなってしまうのでやめーや。さて本作冒頭曲『君と僕のシンフォニー』は文句なしの冒頭1点であり「今週のプレイリスト」作ってるときに事故でダブルクリックしてしまいちょこっと事前にきいてしまったときにコレは傑作だと確信して「今週のプレイリスト」トップバッターに抜擢した「今週のプレイリスト」は(あればシングル)→Jazz→(あればその他海外勢)→J-Popと並べるのが慣例なのでそこから先しばらくはグチッポで……とすっかりがっかりした論調なのはここまでのテキストをつーきん中にアルバムの前半まで聴いて『星ノ標』であーはいはいよくあるバ展開ねごくろうさまとすっかりあきらめモードになったあたりで書いたからそして続きを聞き始めなんと本作の美味しいところはその先後半にぎっしり詰まっていてバながらもダレない佳曲『月がきれい』は1点『イマココ』は露骨にリキの入った名曲に相応しい3点であるあそこのパートのその展開からこうなるのはちょっと不意を疲れる幹事でもし不意を疲れなかったらばーじょん側を変化として盛り込まれていたらさらなる10点もみえてくるかもしれなくもないと続いて『True Destiny』は突然ことばのトーンが激変し、あ、これソロアーティスト名義といいながら特定の番組の設定に寄り添わされたやつだそういうのまじ害悪と悪態をつきかけいやしかし本ブログは歌詞を評価対象にしないんだった歌詞はオノマトペだと思えともっかい聴き直せば勇ましい楽曲をヌケのベンドアップ(ぺけぺけ年代のアイドルが発祥または広めた歌唱法かしら?フレーズの切れ目の最後をきゅいんと音程上げるやつ。上下均等に大きく震わせる演歌調のコブシやりんごさんが流行らせた感のある放物線状に下げるパターンや派生として痙攣しながらさがっていく瞳さんも印象的とことんストレートに歌う人もいる。フレーズの入り伸ばしヌケをいちおんいちおんどのように表現しているかに引き込まれる歌手はよい歌手と当ブログ的には定義している。K.E.さんなどは曲ごとフレーズごとに使い分けていて丁寧だなあと好感を持つ。K.E.さんといえばソロアーティストとしてやりたい音楽性というのがわりかし明確でそこらへんの話から声優の人がアーティストとしてアルバムをリリースしたときの結末についての与太話がいろいろ脳内で膨らんだんだけれどすでにこのカッコがだいぶ膨らみすぎたのでまた別の機会でカッコ書きしようなぜカッコの中かといえば一般論を一般論として語るとはてなの気難しい人に主語が大きいと怒られてしまうからあくまで個別作品各論の補足程度にとどめておくのがハテナ作法)にとことん執着した快作だ。以降最後まで手堅くまとまっている。2~9曲目の8曲をやめてその予算で手堅い曲を2,3曲つくってちょっとしたインストで埋め合わせたアルバムだったら4.5点(傑作)まで届くポシャンテルあったと思います悔しいです!!!さりげなく「8曲削って2曲にすればクオリティが4倍になる」みたいな前提申し上げましたがクリエイティブな世界ではそう簡単な話じゃないことをこれから想像します想像力です予算を4倍にすれば高い作家に発注できる演奏家の質と量が上がる(しょぼいシンセストリング→生弦楽隊とか普通のセッションドラマー→マークジュリアナとかSMAPメソッドぐぬぬ。)メリットはありそうしかし高予算でブリブリのEDM曲を作ってしまえば本作後半とは馴染まなくて結果は変わらない。予算を使う発注する側の力量次第その力量を本ブログでは「プロデュースりょく」と称していた(はず。脳内ブログではさんざん既出なのだけどリアルブログに書くのは初かもしれない)。声優さんのアーティスト活動化という狭い観点でプロヂュースりょくを妄想した時いくつかの対立・対照観点がありますレコード会社的/音楽家的、オープン/クローズあとなんだっけ。そういう観点で、T.A.さん、H.K.さん、I.Y.さん、K.Y.さん、Y.AOIさん、M.R.さん、O.A.さん、Aさん、たそさん、その他のひとさんの作品を比較しました。またいつものことながらこういう話の時はあえてS.M.さんとM.Nさんに触れないのもお約束です。では、まず(この段落のここまでに匹敵するあれこれを脳内で語ったのだが、ちょっとここにダンプするのはあれだ…そろそろ仕事に戻らないと……)。そういうとき、英梨さんのようにソロアーティストとしてやりたい音楽性というのがわりかし明確でない場合、どのようにアーティスト性を定めていくのか、アーティストを名乗ることへのハードルがそれぞれ個々人にあり、四天王の面々もアニソン等で高い評価や実績を積みながらもソロ活動に至るまで長い時間を要したのは(ここで、いろいろな人の役者デビュー/ソロ活動開始/1stアルバムリリースの日付/当ブログでの評価を一覧にまとめて傾向を分析してみてほしい。そして結果を教えてほしい。)そういう覚悟、矜持、コンセプトエトセトラを。歌手の方が自らの作家性を定めていく、あるいは揺れ動く歌手を導きまとめるプロデュースりょくの高いチームに出会うことをネガってこの段落を締めくくらせていただきます。ちょうどA氏が(前の段落に出てきたAさんとは別な人)言っていた【たとえば、弦(ストリングス)にしても、生弦をみんな使いたい。でも、使うお金がいまはない。なぜかと言うと、楽曲を世の中に買ってもらえないから。お金が入らないから。「制作費、これで作ってくれ」と言われて、この中で作らなきゃいけない状況の中では、とても贅沢な、ゴージャスな音作りができない。(要出典:http://miyearnzzlabo.com/archives/45622)】が示唆るごとく低予算で無理やりフルアルバムをこしらえたような作風が多くて困ります。同じ予算感でコンパクトサイズで音楽的に筋を通した一点豪華主義(派手ということではなく)なミニアルバムが主流になればいいのにとさんざん申し上げているのはそういうアレですがミニアルバムは販売価格が……となり世の中詰んでおるその点低予算でフルアルバムだけどプロデュース/チームりょくを発揮して丁寧に作り込んでいる作品は好感が持てるとねみたいな話を(2018/01/02追記:10月に書いたテキストはここで途切れている。この先なにが言いたかったんだろうか。メタフィクションめいたジャケット写真について語るつもりだったのだろうか。誰の溝知る。ちなイニシャルがたくさん出てくるところ、自分でちゃんとフルネームに復元できるかなチャレンジをシたら一名不明な方がいらっしゃいました。M.R.さんとis誰?集合知さんにおたずねしたい)

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→第一印象:3.8(5点満点)

Rainbow

【There Is Only Make (feat. Charlotte Greve, Manuel Schmiedel, Marc Muellbauer & Moritz Baumgärtner)】 Lisbeth Quartett


Jazz。はじめましてかしら。こんなん好きにきまってるヤン!なやつ。ミニマル的な装飾を取り込みつつポリリズム/ポリメトリックな構造美とアコースティック領域の殺気感を併せ持つコンナン好きにきまっとるやん!なやつ。この2要素にさらにワンモア鼎立すると完璧になるとは思いますが贅沢でしょうか。暴力性とかセクシーさとかいい曲のムーブとか、そういうの。しかし、こんなん好きにきまっとるャン!な曲は冒頭、ぷらす1曲くらいでほかは比較的おとなしめなのが残念至極なところがあります。

→第一印象:3.8(5点満点)

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【Elevator Man】 Lorenzo Feliciati

Elevator Man

Elevator Man


Jazz。はじめましてかしら。ギター型のエレキ編成を中心に、ゲストプレイヤーを曲ごとに招いて柔軟に対応。感想を述べると、現体制のKing Crimsonが本作を新作として発表したら「やるやん……!」と高評価したであろうというやつ。King Crimson現体制の問題点は(1)まともな新曲が作れない(2)'80年代以降の曲でメル・コリンズが浮きすぎててつらい(3)最大4人のドラマーを活かせてないという3点。本作は(3)以外の解決策を示してくれる。(1)について曲がまともである。モノによっては彼らはクリムゾンシンパなのか?というほど'80年代クリムゾンスタイルに近い曲もある。(2)については主力なのかゲストなのか分からないけれど生管楽器もしっかり馴染んでいる。(3)についてはやっぱり本作のように一人のドラマーが自由にやるのが無難だよなあと思うところ。あえて複数人を維持するならばDCPRGが参考になるかもしれない。2ドラム+パーカッションでそれぞれがポリリズムがちに独立しているので生体脳が複数ある価値がある。モノリズムでもパワーを追求するならROVOスタイルもよいあるいはAscensionでも…?と思ったがあれドラムマー1人だったここで生体脳の話なのだがたぶん人間の生体脳+身体は3つ以上のポリリズムを生み出すことが出来ない2つなら訓練すればやれるはず左手で四角右手で三角というやつだ。だがまってほしい「単位時間(一拍)」で一つの辺を描く遊びを思い浮かべたYOUユーそれはポリリズムではない。四角の辺を■1,■2,■3,■4、三角の辺を▲1,▲2,▲3、単位時間を ( ) としたとき、(■1,▲1)(■2,▲2)(■3,▲3)(■4,▲1)(■1,▲2)(■2,▲3)(■3,▲1)(■4,▲2)(■1,▲3)(■2,▲1)(■3,▲2)(■4,▲3)と動かしたYouはポリリズムではなくポリメトリックだ。ここでは例えば「一定期間(1小節)」例えば4秒の間に左手は1秒刻みで■、右手は1.33秒刻みで▲を描くことをポリリズムという。こちらは1秒刻みと1.33秒刻みの「単位時間」が複数ある。「複数」を指してポリという。だがまってほしい「一定期間(1小節)」に対して「単位時間」を12等分割したらどうだろう。■側は「■--■--■--■--」、▲側は「▲---▲---▲---」ではないか。単位時間を共有している。これはポリではないのではないか?わかる。この場合ポリリズムではなくクロスリズムと呼ぶことがある。12回で一巡するポリメトリックと12分割したクロスリズムは本質的に同じ現象だ。一般的には(要出典)、■「(----),(----),(----),(----)」と▲「(---),(---),(---),(---)」が共存している状態になってやっとポリと言われる。()が1秒だとすると■の-は0.25秒で、▲の-は0.33秒だ。「-」を共有している状態はクロス、複数の「-」が併存している状態をポリと呼ぶ。だがまってほしい-をさらに4分割すれば共有していると言えるのではないか?わかる。そこらへんはもう大雑把で「64分音符」レベルの解像度は人間の知覚や演奏の正確性のレベルを超えている。人間の演奏では0.33秒の3分割でも64分音符解像度の誤差は出てしまうだろう。1/3は無理数だし。ポリとクロスの違いは人間の認知力に依る話なのでそこらへん文句言われたらお前は望まぬファックをされてしまえと呪えばいい祝えばいい。■と▲のポリは1人の人間でも対応できても、五角形●が登場して、■「(----),(----),(----),(----)」と▲「(---),(---),(---),(---)」と●「[-----],[-----],[-----]」をしようとおもったらどうだろう。()が1秒のとき[]は4/3秒だ。4秒間で左手で四角、右手で三角、右足で五角形(五芒星でよいです)を描けるだろうか?ここで始めて複数人のドラマーを起用する価値が現れる。またここでは説明の簡略化のため一定期間「」を固定したが、ここを共有する必要はない。一定期間、単位時間、n角形の組み合わせや時間に伴う変化など可能性は無限大でリズムの和声と言えるほどなのに、なんで多くの人は4拍子4連符固定なの?脳みそついてんの?と突然怒り出すのであった。4拍子4連符固定でも日本人女声が可愛ければよいし、4拍子4連符固定でもアドリブの殺気が冴えていればよい、というのが当ブログの基本的な評価基準です。

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→第一印象:3.7(5点満点)

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【Rev (feat. Tara Davidson, Joel Frahm, William Carn, Adrean Farrugia & Dan Loomis)】 Ernesto Cervini's Turboprop


Jazz。ピアノトリオを基調とした+3管編成(すくなくても3人はいたはず。数ヶ月後、このテキストをブログとして公開するときの編集作業として参加メンバーをググルのでそのとき答え合わせする)で、なんというかコンテンポラリーでほどよい殺気とテンションとプログレ性能でとてもお高く止まる…じゃない高品質でこれといってMonkもなく特出したなにかもないけれど当ブログ基準の「4点」すいーっと超えてくる感じすtheこ。リズム隊の柔軟さがかなりよく効いている。

  • TARA DAVIDSON Alto & Soprano Saxophones
  • JOEL FRAHM Tenor Saxophone
  • WILLIAM CARN Trombone
  • ADREAN FARRUGIA Piano
  • DAN LOOMIS Bass
  • ERNESTO CERVINI Drums

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→第一印象:4.2(5点満点)

Rev

【ダグリ】 峰厚介

ダグリ


Jazz。はじめまして。曲調も演奏もサウンドもちょっと笑っちゃうくらいコルトレーン(ルとレは巻き舌で)風味で、だからこそ耳に止まってプレイリスト入りした経緯。ピアノのマッコみは薄味(さすがにマッコイアタックまで鳥居れちゃうと露骨が鎖骨すぎるだろう)つつ、ベースの主張はギャリソンの素朴な屋台とは違ったアバレっぷっりで、どらむはだばだばだしている。impressions風の何かをいったん解体していろいろ足してから再構築して圧縮したようなコンプレックスがあり(ここでのコンプレックスとは、原義的に音楽的現象が複雑になったというアレなのか、それともコルトレーン(ルとレは巻き舌で)風味の何かに対する俗語的なコンプレックス心理というアレのどちらの意味でつかっているのか?と問われたら、それはおまえの解釈次第だ、と応えるであろう。しかし「ここでのコンプレックスとは、原義的に音楽的現象が複雑になったというアレなのか、それともコルトレーン(ルとレは巻き舌で)風味の何かに対する俗語的なコンプレックス心理というアレのどちらの意味でつかっているのか?」と問われる機会は一生おとずれない想定問答週である)

→第一印象:3.9(5点満点)

So What?田所あずさ


J-Pop。声優で歌手の田所あずささんの新作。そういう意味では(各作品の感想が書かれた順序で読むとそういう意味がどういう意味かわかるかも?)、ソロ活動でやりたい音楽性がわりかし定まっていて、番組とのタイアップなどによりそこから逸脱したシングルを制作せざるを得ないというような屈辱感も特になく、1アーティストの1アルバムの音楽性は単一なのがいいね、という当ブログの素朴な要望に応えてくれる。例えばメタリカがアルバムの中で、メタル、バラード、ボサノヴァ、EDM、オーケストラ共演とバラエテーしたらどうだろう?わたしはしぬ。しかしそれを平然とやってのけるのがJ-Popで憧れる。J-Popの顧客は音楽のファンというより、ミュージシャンのファンという属性が強いみたいな。

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→第一印象:3.2(5点満点)

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ソンジャネwwwwwww