怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

2017年1月に聴いた(1)BABYMETAL/上田麗奈/川口千里/内田真礼/村川梨衣/ONE OK ROCK/m-flo/Freedom Call/Animals As Leaders/Harold Lopez-Nussa

本文はたぶん2月頭にほとんど書き終わっていたものの、ブログ編集作業(並び替えと推敲、Jazzのプレイヤー情報追加、あとで埋めるTODOの補完、Youtube音源追加、Apple Music/Amazonリンク追加、など)せずほったらかしてました。本文を書くのは楽しいけれど編集作業がだるくて幾年月です。誰かやって!ここはあえて「並び替えと推敲、Jazzのプレイヤー情報追加、あとで埋めるTODOの補完」部分をサボったまま公開です。あとで埋めるTODOは「@@」みたいなところ。はわわー。

以下、本文。

その月に聴いたアルバムをサカナになにか書く定期ブログやめるやめる詐欺です。めっちゃめんどくさくてめっちゃ辞めたい気持ちと、脳内ブログに書いたもろもろをリアルブログにも書き留めておきたい気持ちのせめぎあい。脳内から全自動でポストしてくれればいいのだけど、脳とブログのインターフェースがパソコンと指ってどんだけ原始時代ですかここは。おとしどころとして、あんまり感想が出てこなかったアルバムも無理やり聞き直してなにか書いていたのを辞める方向でますます雑にお送りします。

凡例

  • 第一印象点はだいたい1.0(そっとじ)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。×20するとBurrn!誌の点数感覚に類似です。
  • 文章中で突然個別楽曲に点数をつけだしたら、10点:傑作、3点:かなりよい、1点:なかなかよい、0点:よい・ふつう・よくない・わるい・☓☓☓です。
  • オススメ印はシェフが気まぐれているとお考えください。

【LIVE AT WEMBLEY】BABYMETAL

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J-Pop。イギリスWEMBLEYアリーナでのライブ録音。

ちょうど一年くらい前から、<ライブ録音版の、ライブ会場風の音響処理が憎い。デッドに録音されているのに白々しい。デッドに録音したのをライブ会場風の音響をかけたライブ盤が憎い。デッドに録音したものはスタジオ録音と同じようにミックスしてほしい。なぜならば、そういう処理をされたライブ盤に親をころされたからだ。曲間に歓声が入り込んでライブ盤だと気づくくらいがちょうどいい。ただし、小編成、音和少なめ、アコースティック寄りの場合は例外もあり。>みたいな主張を繰り返してきたきがす。その点、本作は好感が持てるミックスでひとあんしん。おとかずの多いメタルにリバーブをかけたらぐあんぐあんして聞けたもんじゃなくなるでしょうし。ちょうど去年かちょうど一昨年あたりに出たライブ音源は、そういう意味では音響も演奏もいまひとつだったのが、本作は格段に改善されていて良い意味で裏切られてハッピー。特に『The One』のイントロと間奏の絶品さをあらためて噛み締めつつ『Road of Resistance』エンディングもすばらしい。

→第一印象:4.3(5点満点)


【RefRain】 上田麗奈

声優で歌手の上田麗奈さんの1stミニアルバム。2016年落穂ひろい。

歌手デビュー作でミニアルバムなのは悠木碧さんパターンか。声優/声優タレント家業としての上田麗奈さんのキャラクター性を存じ上げないのでなんとも言えないところですが、声優稼業の人のデビュー作としてはかなり異色な作品。抑制・制御・統率・均一化された、しっとり系テクノ(テクノっていうとテクノ関連サブジャンルの闇が恐ろしいのですが、おいといて)。amiinAのようなプロデュースりょくが強く効いている作。音楽性そのものはわたくしのツボに入るものではないけれど、丁寧なものづくりでとても好印象です。この制作チームはつよい。

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→第一印象:3.8(5点満点)



【Cider ~Hard & Sweet~】 川口千里

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Jazz。ドラマー川口千里さんのリーダー作。

神保彰さんスタイルというのでしょうかいわないのでしょうかよくわからないけれど、フュージョン的な落ち着いたサウンドに、シンプルで落ち着いたリズム構造のなかで、さり気なくよいグルーブ感とか小技大技をキメてドヤるタイプのドラマーリーダー作。わたくしは、どちらかというと、リズムの構造を強気でプログレッシブしてドヤってくるヤツが好きなので、そこはユーの顧客はミーじゃなかったというととでスルーしていきましょう。…みたいなことを脳内ブログしていてあらためて聴き直すと、構造的な小枝も随所に効いていて聞き所がちょいちょいありよかったです。残ったネック(ボトルネックの略)はフュージョン的あんサウンドってことだけでした。コンテンポラリースタイルの曲も、ベースがエレクトリックでかつピアノも(実際は実物のピアノを弾いているのかもだけど)シンセのピアノ音っぽい薄味なのでちょっと残念か。

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→第一印象:3.4(5点満点)


【Reverenc】 Nathan East

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Jazz/Fusion。ベーシストNathan Eastのリーダー作。エレクトリックベースの花形プレイヤーがリーダー作をつくるばあい、フュージョンサウンドになりがち。やむをえまい。やむをえまいなどと言いながらApple MusicなどではなくCD盤で買っているのは、あれ、つんでれ。構造的プログレ的には特筆すべき点はないものの、細部まで目を見張らんばかりのアレがコレですごいのはやばい。文字通り11/8拍子というか5+6の(プログレじんには定番の変則ワルツスタイル)『Elecenate』、ザヴィヌルのピコピコシンセが鳴る『Shadow』が印象的。

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→第一印象:3.9(5点満点)


【Drive-in Theater】 内田真礼


J-Pop。声優で歌手の内田真礼さんのミニアルバム。1stフルアルバムは個別楽曲では良いところもありつつ、全体としてろいろごちゃごちゃしていて印象点低めだった記憶があります。そういう点では、はっちゃけ系(オッピロ系じゃないよ!)に特化(+変化1)しコンパクトにまとめた本作は好印象。前半3曲がじょじょにトーンダウンして4曲目倉木麻衣+Speed風のバラードでそういうのはいやなんじゃああと突き落とされ5曲目でリバウンドする構成。ここに『創傷イノセンス』みたいなチューンを数曲と、何か<よい曲>を数曲入れてフルレンスに仕上げれば…って、それは前作なのでは?と逡巡したところ。

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→第一印象:3.6(5点満点)

[asin:B01MSZRTQP:detail]

【RiEMUSiC】 村川梨衣

Riemusic

Riemusic


J-Pop。声優で歌手の村川絵梨さんのデビューアルバム。(プレイリスト上)先に聴いた上田麗奈のミニアルバムとよくにた、確固たるプロデュースりょくがとても効いている作品。この制作チームもまたつよい。村川梨衣さんの声優/声優タレントとしてのキャラクター性は風のうわさで風がなくても耳に入ってくる勢いで垣間見聞きしていましたが([ビビッドレッド・オペレーション]の配役とニコ生のすごいギャップとか)、そういうキャラクター性に一切甘えず、歌手:村川梨衣+作品:【RiEMUSiC】のあるべき姿を設計し実現すべく発現した黄金の精神。ホワイティでハリがあり艷やかな面も見せながら儚げな憂いをたたえる(たたえてはいない)基調が貴重。オススメ。

…と言えればよかったのだけど、ちょっと現実は厳しかった。コンセプト<RiEMUSiC>の真意は測りかねますが、<RiEMUSiC>らしい佳曲が@@曲名@@、@@曲名@@など多数ある一方でその他もろもろが水増し底上げでフルレンスボリュームになっている印象。<変なキャラクター性>こそ避けられてよかったものの、<そこからのギャップをかける>系が中途半端な面はあり。とくに歌手の個性クラッシャーことfripSide風の曲はいただけない。そういう意味では、狙ったコンセプトでコンパクトにまとめた上田麗奈に軍配といったところ。

<RiEMUSiC>なる音楽/歌手の魅力には心を撃ち抜かれるレベルで、いや、それは大げさだった、えっと<RiEMUSiC>にはパンチラレベルで、いや、それもどうかと、そもそもパンチラってもんわ(怒涛の説教)

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→第一印象:3.4(5点満点)

[asin:B01NBKXW9G:detail]

【Ambitions】 ONE OK ROCK

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J-Pop。はじめまして。食わず嫌い男声バンド型J-Pop四天王の一角、RADWIMPSを昨年崩して、やっぱ聞かなければよかったオロロロロロロと烈しく後悔したわけですが、続いてはワンオクです。次はアレキサンダーズですかね…?では最後は…?

<男声/バンド編成/英詞中心>という属性のJ-Popでは、末期ELLEGARDENが至高にして完成形、日本のKing of Popsと形容するに相応しい、という価値観あります*1。同属性のワンオクには、エルレにどこまで迫れるか迫らないなりの差別化はあるのか?というのが評価軸。

ところでJ-Popとは何か?とそもそもなロンに意識が飛んでしまいます。

@@ここで長いJ-Pop語り@@

という話はおいといて、速度あってPopな曲はエルレに及ばずとも遠からずな勢いがあってよかったです。惜しむらくは男声ということで、Aimerさんへの提供曲が曲調とマッチしていてオシシムラクを解消してくれている。またゲストに女声を招いている曲も、男声がしゃしゃりでてこなければよいのに!と…

司会者「そのいいかたはポリコレ的にどうかとおもいますよ?

ポリコレ「おれてきにどうかとおもう

たおやめ「じゃあやめとく


→第一印象:0.2(5点満点)

FUTURE IS WOWm-flo

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J-Pop。話はかわりますが、1990年台末、(なぜかKJが煽る形で)ヒップホップがオリコンシーンを賑わせていた頃、そういうラップ音楽が苦手でした。ドヤ声で押韻することに全パラメーターを振った音楽。歌詞を聴かないマンでしたので押韻には加点要素がないうえ、言葉の打点はたんたかたんたかたんたかたんとマーチングバンドみたいに単調でつらい。つらすぎる。と。その点、m-floは大きく差別化されており、Jazzプレイに似たスピード感やリズムのゆらぎなまりが効いていてとてもイカしていた。

関連:あったはずの日本語ラップの可能性(ギドラメソッドで失われたもの): kenzee観光第二レジャービル


[asin:B00J20JIUC:detail]

【Beyond (Bonus Track Version)】 Freedom Call

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旧譜。HR/HM。2016年度ベスト10選に下克上で入ったFreedom Callの前作。本作も最新作と同じ路線のハッピーメタルポップ。途中、うげえバラードかよオロロロとゲボりそうになってもすぐアッパーに持ち直すツンデレ展開もあり。イカす・・・。どこかの曲でTOTOリスペクトなのか陽気なテンションで「あっふりかー、あっふりかー」しているのはさすがに草が春の息吹。ポピュラーミュージックでも最もホワイトな音楽であるメタルであっふりかーは流石にやっててきつかったのかすぐさまオーソドックスすぎるハードロックに移行するのはさらに愉快な草原に草が芽吹く珍曲だ。

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はなしそれますが、わたくしのメタル入門はプログレの流れからDream Theaterで、そこからQUEENSRYCHEやらToolやらOpethやらMeshuggahやらWatch Towerやら(メタルじゃないけどRushも含む)に展開していった(ついでの教養的な意味でのMETALLICA)のがきっかけ。HR/HMと視野を広げると、Pink Floydとツートップで人気だったというLed ZeppelinからDeep Purple~Rainbowと流れてってQUEENSRYCHEに合流したり。やっぱりPink Floydから横滑りしてU2とかRadioheadとかMUSEとか(HR/HMでもないか?)から気がつけばポストロック関連など。

そういう真面目なマインドクライムな手術を受けた音楽を中心にメタル観が構築されていれば、「BABYMETALをメタルじゃない」という気持ちも察します。一方で、Freedom Callとその周辺やルーツにあたる(のが何かはググってないのですが)音楽を含んだメタル観を持った人であればベビメタもすんなりな気持ちも察します。

そういう気持ち。

ボーナス・トラック的にたくさん入っているライブ音源は今ひとつ。

【The Joy of Motion】 Animals As Leaders

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旧譜。HR/HM。2016年度ベスト10選の最後の1席最終候補だったAnimals As Leadersの前作。こちらもテクニカルでメカニカルで充実の内容。インパクトでは最新作が上か。イカす・・・。

【New Day】 Harold Lopez-Nussa

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旧譜。Jazz。2016年度ベスト10選の最後の1席最終候補だったHarold Lopez-Nussaの前作。陽気なコーラスを入れて、その呑気さと本気出したピアノのテンションが好対照だった最新作から、そういうギャップ萌えてきなものを抜いた、真面目な作品。真面目なりに真面目で聴き応えのある演奏で満足。イカす・・・。

sjn

*1:その前世代はバンプ。その前世代は……四人囃子とか?