2017年3月に聴いた:矢野顕子 x 上原ひろみ/Bill Evans Trio/Chick Corea/Petros Klampanis/Michał Sobkowiak/Chris Thile & Brad Mehldau/Daymé Arocena/Christian Scott aTunde Adjuah/Matthew Stevens/Kneebody/SILENT SIREN/大森靖子/Ralph Towner/電気グルーヴ/他
ドーモ。年始の豊富で述べたかもしれないかもれいない、<YYYY年MM月に聴いた>シリーズを書くぞという自分に課した<義務>はこの2017年3月号で終わりです。が、脳内ブログを書くという本能、その一部でもリアルブログに記録しておきたいという願望はハイパーじゃない程度のグラフィア。たまたまグラフィする時間がとれているので4,5、6月分までは概ね書き上がっております。当ブログの「年度」は1月始まりって事情もあり。以降は未定ながら、作品リストと「よかった」「いまいちだった」みたいな一言コメントまでシェイプアップしてでも最低限の記録はしていこうかなと思ってみるテスト。
凡例
- 第一印象点はだいたい1.0(そっとじ)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。×20するとBurrn!誌の点数感覚に類似です。
- 文章中で突然個別楽曲に点数をつけだしたら、10点:傑作、3点:かなりよい、1点:なかなかよい、0点:よい・ふつう・よくない・わるい・☓☓☓です。
- オススメ印はシェフが気まぐれているとお考えください。
- 【ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-】 矢野顕子 x 上原ひろみ ★オススメ★
- 【On A Monday Evening】 Bill Evans Trio ★オススメ★
- 【The Musician (Live)】 Chick Corea
- 【Chroma】 Petros Klampanis
- 【Jazz Loves Chopin】 Michał Sobkowiak
- 【Chris Thile & Brad Mehldau】 Chris Thile & Brad Mehldau
- 【Cubafonía】 Daymé Arocena
- 【Ruler Rebel】 Christian Scott aTunde Adjuah
- 【Preverbal】 Matthew Stevens
- 【Anti-Hero】 Kneebody
- 【Silent Siren Selection】 SILENT SIREN
- 【Cerberus】 大村孝佳
- 【kitixxxgaia】 大森靖子
- 【屋根裏獣】 吉澤嘉代子
- 【My Foolish Heart】 Ralph Towner
- 【TROPICAL LOVE】 電気グルーヴ
- 【Faction World】 シナリオアート
- 【冨田勲: ドクター・コッペリウス】 冨田勲: ドクター・コッペリウス
【ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-】 矢野顕子 x 上原ひろみ ★オススメ★
https://itunes.apple.com/jp/album/ramen-na-onnatachi-live-in-tokyo/id1208332718?uo=4&at=10lqt2
J-Pop/Jazz。J-Pop/Jazz界を代表する鬼才ふたりによるデュオ作品。ライブ録音(名推理)。矢野さんはボーカル兼任。まろやかなあまみの矢野さんと、じょじょみ(叙情的な→叙情さがある→叙情みがある→叙情みある→じょじょみと変遷した造語です、どうぞ、ご活用下さい)からこりみ(チック・コリアっぽい感じがする→チック・コリアっぽい感じある→チック・コリアっぽさある→チック・コリアっぽみある→こりみと変遷した造語です、どうぞ、ご活用下さい)まで幅広い上原さんの不思議な組み合わせ。ボーカルが左側に寄っていること、テクニカル系プレイは右側から聞こえることから、左が矢野さん、右が上原さんではないかと推測しました。J-PopサイドとJazzサイド、音楽局面局面の変遷×聞き手の心持ちのカケザンで多様な解釈・感想が呼び起こされますが以下略ってことでぜひご賞味下さい。『Footprints』を盛り込んだ『おちゃらかプリンツ』がはくみ(白眉である→白眉っぽさがある→白眉っぽさある→白眉みある→はくみと変遷した造語です、どうぞ、ご活用下さい!!)
→第一印象:4.3(5点満点)
【On A Monday Evening】 Bill Evans Trio ★オススメ★
Jazz。Bill Evans Trioの、1976/11/25に行われたライヴ録音。
- Piano – Bill Evans
- Bass – Eddie Gomez
- Drums – Eliot Zigmund
Bill Evansの「発掘音源」は毎年いろいろ出ますが、それらは、ライブであれば録音状況が、スタジオであれば出来がいまいちで、リアルタイムで商品化されなかったのもなっとく、みたいな面もあります正直。本作はそんな近年のいろいろを吹き飛ばす名演じゃあないでしょうか!!??111詳しく言っちゃうとネタバレになってしまうのでアレしますが、冒頭のアレからアレする様からして、<最高のJazzコンサートのオープニング>そのもの。音質はあまり良くないですが、なあに(中略)King Crimson【Earthbound】でエキサイトできるならだいじょうぶ。
→第一印象:4.5(5点満点)
【The Musician (Live)】 Chick Corea
Jぴこりあぶ(Jazzピアニストであるチック・コリアさんの何かしらのアニバーサリー的な企画ライブ録音によるアルバム、の略です、どうぞ、ご活用下さい。)。曲目や演者は各自ぐぐっていただければと思います。曲目も演者も、芸能活動XX年を第一線で活躍し続ける明石家さんまバリの集大成であります。じゅうぶんおじいちゃんになってもこれだけ衰え知らずなのは荒木飛呂彦せんせバリかもしれません。たまたま同時期リリースされた上原ひろみさんの作品と相互に聴くと、こりみがこりみでこりみなこりみがこりみって面白い。充実の作品。
ボーカリストやフルートが入ってきて、おっとこれは『Spain』への前フリかなー?とわくてかしつつお約束の『Spain』に入ります。Jazz作品については曲名を見ることも大きなネタバレになってしまうので、伏せておいたほうがより新鮮に楽しめます。とはいえ、「このアルバム『Footprints』入ってるから聴いてみよう」という食指もありますのでCBC(ケース・バイ・ケース)。
国内版CDを予約していたのだけど、発売中止になってしまいApple Musicで聴いています。チック・コリアの集大成盤といえども、問屋への注文数が足りずに中止になってしまう世知辛さがあります。
https://www.allaboutjazz.com/chick-corea-the-musician-by-john-kelman.php
- Chick Corea: piano, keyboards
- Stanley Clarke: bass (CD1#1-2)
- Lenny White: drums (CD1#1-2)
- Frank Gambale: guitar (CD1#1-2, CD3#6-7)
- Gary Peacock: bass (CD1#3)
- Brian Blade: drums (CD1#3-5)
- John McLaughlin: guitar (CD1#4-5)
- Kenny Garrett: saxophone (CD1#4-5)
- John Patitucci: bass (CD1#4-5, CD3#6-7)
- Bobby McFerrin: vocals (CD1#6-7)
- Gary Burton: vibraphone (CD2#1-2)
- Ilmar Gavilán: violin (CD2#1-2)
- Melissa White: violin (CD2#1-2)
- Juan Miguel Hernandez: viola (CD2#1-2)
- Gayle Moran Corea: vocals (CD2#2)
- Paul Wiancko: cello (CD2#1-2)
- Wallace Roney: trumpet (CD2#3-4)
- Gary Bartz: saxophone (CD2#3-4)
- Eddie Gomez: bass (CD2#3-4)
- Jack DeJohnette: drums (CD2#3-4)
- Concha Buika: vocals (CD2#5-6)
- Carles Benavent: bass (CD2#5-6)
- Jorge Pardo: saxophone and flute (CD2#5-6)
- Niño Josele: guitar (CD2#5-6)
- Jeff Ballard: drums (CD2#5-6)
- Marcus Roberts: piano (CD3#1-2)
- Wynton Marsalis: trumpet (CD3#1)
- Herbie Hancock: piano (CD3#3-5)
- Dave Weckl: drums (CD3#6-7)
- Eric Marienthal: saxophone (CD3#6-7).
→第一印象:4.3(5点満点)
【Chroma】 Petros Klampanis
Jazz。ベーシストPetros Klampanisのリーダー作。
- Petros Klampanis (Upright Bass, Voice)
- Gilad Hekselman (Guitar)
- Shai Maestro (Piano)
- John Hadfield (Drums, Percussion)
- Keita Ogawa (Percussion)
- Gokce Erem, Megan Gould, Eylem Basaldi, Migen Selmani (Violin)
- Carrie Frey, Peter Kiral (Viola)
- Colin Stokes, Sam Quiggins (Cello)
お、最近絶好調なシャイマエストロ選手が出場しておりましたか。
Jazzラージアンサンブル作品といえば、@@好きな何か語る@@。具体的には良い例が挾間美帆さんの【@@】*1で、イマイチな例が Mike Breckerの【Wide Angles】だったりします。いや、【Wide Angles】はいまいちさにあたる部分が極まっててここまで突き詰めればむしろ心地よいって具合に好きなのだけど、雰囲気を伝えたいので挙げちゃいました。さて、それを踏まえて本作は……。
本作は「あたり」側です。丁寧で緊張感のある作曲に、アンサンブルのラージ化/コンボ化の緩急、アドリブパートのテンション、コンテンポラリーなJazzの特権であるベースと他楽器のキメユニゾンも随所にヒットしてここちよい。曲後に拍手とか入っているってことはライブ録音ですか、アンサンブルを組織し実演でこのクオリティまで持っていくマネジメントりょく、えらいね!(目線)1曲1曲単位ではなくステージまるごとやってのけるグループとしてのケミストリー(堂チン)。Soft Machineばりの長尺リフをワイルドに劇的に展開する『Little Blue Sun』の後半( https://youtu.be/Ik5aUE8_WUg?t=265 )がとくによい。
→第一印象:4.3(5点満点)
【Jazz Loves Chopin】 Michał Sobkowiak
Jazz。ピアニストMichał Sobkowiakによる、アルバムタイトル通り、ショパン楽曲のJazz演奏。ピアノソロ。
冒頭から『Day Is Done (inspiration from 「舟歌」)』と、ショパン Op.60 を雰囲気したオリジナル演奏。なるほどいいじゃない、と思ったら、全曲「inspiration from」と第されており、雰囲気/モチーフを借りたオリジナルという意気込みが良い。原曲の主題を丁寧に拾ってるのもあれば雰囲気重視なのもあり、ショパンファンにはなかなか面白いシロモノになっている。
ただ、これがJazzかというと2つ疑問があって。ひとつは和音使いがショパン時代とあまり変わらないのでJazzみにかけるところ。せめて(鼻毛)ドビュッシー時代まで拡大した和声をがっつり導入していればJazzみがあったと思う。ショパンを題材に新しいクラシック曲を作曲しました、という試みに聞こえる。楽典のことはさっぱり分からないので雰囲気で言ってますが。<もしショパンがビル・エヴァンスだったら>みたいなSF感に欠ける。
で、2つめは・・・などと書いていたら中盤『Nurse Black Shoes』からJazzみが突然強まってきたので前言はところどころ撤回することになる。ところどころとはどの辺を撤回したのか、そして2つ目の論点とは一体何であったのか、謎は深まるばかりである。ぜひ本作を聴いてご確認していただきたい。
→第一印象:3.9(5点満点)
【Chris Thile & Brad Mehldau】 Chris Thile & Brad Mehldau
Jazz。
ブラッド・メルドーさんのここ数作のリリースは誰かとのデュオ作品が多い希ガス。マークジュリアナや@@@や・・・。ぱっと2例しか出せなかったの気の所為(せい)でした。本作を含め、敏腕プレーヤーがサシで完全即興から作曲までグラデーションの中で丁々発止のインタープレイを繰り広げるタイプの録音。それはJazzのエッセンスや醍醐味を高純度で抽出し細部に神業が宿ってよいものはよいの、だけど。そろそろデュオでの修行を活かして、古典的トリオではなくてもがっつりグループを組んで何か作り上げてほしいなあ、そういうターンに入らないかなあと思ったりもします。
→第一印象:3.4(5点満点)
【Cubafonía】 Daymé Arocena
Jazz。前作の好印象が記憶に残っているシンガー Daymé Arocena の新作。
冒頭から真っ黒に染め上げたMAGMAの『Nono』+『Zombies』みたいで歓声が上がる。その後はしばらく中米風の陽気なナンバーが続いて、また中盤『Mambo Na' Mà』で冒頭の変奏だやったと思った以降はしばらくずっとゆるいチューンでわたしはすっかりフニャチンに。そりゃそうか。
→第一印象:3.2(5点満点)
【Ruler Rebel】 Christian Scott aTunde Adjuah
Jazz。字面的に既視感がありはじめましてじゃないきがしますが不明。トランペッターChristian Scottのリーダー作。
- Christian Scott aTunde Adjuah - Trumpet, Siren, Sirenette, Reverse Flugelhorn, SPD-SX, Sampling, Sonic Architecture
- Elena Pinderhughes - Flute
- Lawrence Fields - Piano, Fender Rhodes
- Luques Curtis - Bass
- Kris Funn - Bass
- Joshua Crumbly - Bass
- Cliff Hines - Guitar
- Corey Fonville - Drums, SPD-SX
- Joe Dyson Jr. - Pan African Drums, SPD-SX
- Weedie Braimah - Djembe, Bata, Congas
- Chief Shaka Shaka - Dununba, Sangban, Kenikeni
クールでエレクトリックなアトモスフィアにトランペットがフワフワとプレイングなサイレントウェイでドゥーバップなマテリアルがナウオンセールでドロップナウ。どこかで、対立軸的に、派手じゃなくてもいいのでヒリヒリするような緊張に展開するかなあと期待しつつも終始クールなままだったので、ちょっと当ブログの脳内読者の需要とは合わないかんじ。よく聴くとクリスリズミックな手組みも垣間見えるけれど、そこはよく聞くとレベルじゃなくサムシング何かがおきてる!とアッピールするくらいじゃないとキッツーなのだ。そこらへん、あの人はよくわかってる。@@あの人の具体例@@
→第一印象:3.0(5点満点)
【Preverbal】 Matthew Stevens
Jazz。はじめましてかしら?ギタリストMatthew Stevensのリーダー作。
- Matthew Stevens - Guitars, Sampling, Synth, Bass (on Sparkle and Fade)
- Eric Doob - Drums, Sampling, Synth, Programming
- Vicente Archer - Bass
先のChristian Scott aTunde Adjuahに比べるとやや激しさがあるものの、やっぱりもっと熱kなれよ!とシューゾーチックなメンタルになってしまう。そこらへん、あの人はよくわかってる。
@@あの人の音源@@
→第一印象:3.3(5点満点)
【Anti-Hero】 Kneebody
Jazz。はじめましてかしら。
- Ben Wendel (sax)
- Shane Endsley (trumpet)
- Kaveh Rastegar (bass)
- Adam Benjamin (keyboards)
- Nate Wood (drums)
ジャズ・ロックに近いテイスト。サックスがぶっぱしたりするけど背景にあるリズムの構造がとくにプログレみもなく、そういえばサックスのブッパは実はあんまり良し悪しがわからず、それこそ戸愚呂もといブレッカー(弟)氏くらいのアツがないと心動かされないのですごめんなさい。
→第一印象:2.5(5点満点)
【Silent Siren Selection】 SILENT SIREN
J-Pop。Silent Sirenのベスト盤。可愛さ、演奏の堅実さ、音楽的なコクがメキメキと成長していくさまを楽しめるデラックスな作品。プラズマジカ的なスタートラインから
クリティクリスタと融合していくようなメタモルファがメタモルフォーゼする歩みであります。Rock And Roll で始まる『BANG!BANG!BANG!』で転換点というか画期というか、いっきに突き抜けた感があります。
その後は、アルバム曲ではありますが音楽的なコクまでも体得しつつあり、可愛くないけどコクがある系ミュージシャンが当ブログ的にゼツメツしてしまうからやめてさしあげろ(嬉しい悲鳴)であります。nエントリーぶりm度目。
→第一印象:3.8(5点満点)
【Cerberus】 大村孝佳
J-Pop。現DCPRG、BABYMETAL(神バンド)のギタリスト大村孝佳さんによるメタルカバー曲集。
メタルは不勉強なもので、本作収録曲で細部まで聴き込んでいるのはDream Theaterの『Take the Time』のみでした。で、『Take the Time』はボーカルの声質を除けばほぼ完コピを指向した音源。ということは他の曲もそうなんだろうなあと推測しました。で、『Take the Time』がゆいいつのプログレっ曲だったので、他の曲とのプログレ観点での落差が激しく、結局『Take the Time』の印象しかのこらなかったでした。『Take the Time』が入っていなければ、オーソドッ曲集という視点になっていろいろ聴き比べマインドがグロースのペイしたメイビー.
カバー作品を感想するとき、原作をとことん料理した<強アレンジ>が好き、とよく言ってきました。本作は<完コピ>でありその真逆。本作を聞いて、メタルというジャンルについては完コピ指向は決してナシではないなあと思いました。Dream Theaterもいろいろカバーしていて、そちらも濃淡はあれコピー度が高いけれど好き嫌いで言えば好きだし。むしろカバー曲のほうが生き生き楽しんでいるようでちょっと複雑な気持ちも入ります。普段、修練を要する難しい曲をやってるため、カバー曲に対しては技量がオーバースペックになっている余裕でしょうか。裏表。
以上です。
→第一印象:3.0(5点満点)
【kitixxxgaia】 大森靖子
J-Pop。
1曲1曲は素直に射精もとい面白いし批評性的なやつもたぶん効いている曲がごっそりなんだけど、最終的な評価、<第一印象点>に結びつかないなあと思っているところ。この部分を書いているのは2017/06/11なんだけど、3月に聴いたときに脳内ブログに何を書いたのか微粒子レベルも思い出せない。3月を経てまったく印象から消えてしまったのはなんでだろうと困っていたところ。
この月刊ブログ方式はこうやって印象から消えた曲をブログのためだけに休日の貴重な時間を潰して聞き直す作業が、忘れてたけど聴き直してよかった/やっぱり徒労だったの期待値的にアレなのがつらくてやめたくなるという一面がある。ので4月からは……。というのは余談。
で、これはまだ3月なので無理やり聴き直すわけです。するとやっぱり1曲1曲は素直に射精もとい面白いし批評性的なやつもたぶん効いている曲がごっそりなんだけど、読後感というか最終的な評価<第一印象点>の向上には結びつかないなあと思っているところ。
J-Popの特徴というか、本作で言うと「大森靖子の自己表現」という上位の目的があり、各々の楽曲は手段っぽいという印象がツヨイからか。1曲1曲の音楽性、起伏、演技性、編曲、演出そのたもろもろがバリエーションすぎる。なので、楽曲主義クソ野郎な当ブログとしては、「で、どんな音楽がやりたかったのかしら?」と疑問符トリプルアクセルで間が回ってしまう。表現したい音楽・音楽性があって、ミュージシャンは従属する方式のほうが好みだった。メタリカはメタルを演るでしょう。メタリカが本作バリのあちこちの音楽に飛んだら?という思考実験。RADWIMPSのアルバムをきいたときに、しっちゃかめっちゃかでこのバンドはどんな音楽がやりたいんだ?とフンヌーしたのはお門違いだったことにいまさら反省。そういう話はいくらでも反例があるのでこの程度に。
というわけで、表現者個人に需要と供給がありがちなJ-Popと、音楽性に需要と供給がありがちな外人という雑な評価軸を用意して本作の感想とさせていただきたく。
→第一印象:3.5(5点満点)
【屋根裏獣】 吉澤嘉代子
J-Pop。はじめましてかしら。小谷美紗子さんの怨念の強すぎるところを怨念ライト層が聞きやすいようにチューニングしたかんじのキノコ料理(@@の略)。怨念強者やプロ怨念erには物足りなさがあるかもしれません。大森靖子さんほどではないけれど楽曲のバリエーションの手は広がっているのでいかんともしがたいところはありますが。
→第一印象:3.0(5点満点)
【My Foolish Heart】 Ralph Towner
https://itunes.apple.com/jp/album/my-foolish-heart/id1186994792?uo=4&at=10lqt2
Jazz。ギタリストRalph Townerのソロ作品。アコギのソロ。Oregon時代の、ときにホットな演奏が好みなので、さらっと聞き流しつつうとうとしつつ。
→第一印象:3.6(5点満点)
【TROPICAL LOVE】 電気グルーヴ
J-Pop/テクノ。男声で4拍子で打楽器がクリック(4つ打ちとか8つ打ちとかの定間隔/定常的なやつ)してるっていう、当ブログ的には大幅減点要素を兼ね備えているのにも関わらず、本作は不思議と不快ではなく、むしろどっちかというと快側に針が振れる奇作。4拍子だけど/心地がよいという矛盾した概念を、人力演奏によるコクを用いず実現するとは、さすがである。
→第一印象:3.5(5点満点)
【Faction World】 シナリオアート
J-Pop。いい感じだけどもう一歩あたいの好みによってくれればいいのになあ、みたいなイメージのメモリーがかすかにあるシナリオアートの新作。ただ、この段落を書いているのはもう6月で、もう3月に聞いたはずの本作についての脳内ブログは完全に記憶からロストしてしまって、つまり良くも悪くも印象に残らなかったものと思われます。ゴミンなさい。ブログを書くにあたって、こうやって印象に残らなかったやつを無理やり聞き直して無理やrいレビュー文言をひねくりだすのがとても苦痛なのでもうやめよっかな、って気分んになるってわけ。4月からは可もなく不可もない(不可なやつは「いまいち」って書きたくなるじゃない)やつは無理せずスルーしていこうかなっておもっております。
→第一印象:1.5(5点満点)
*1:@@リンク@@