2016年9月に聴いた(2):Deus Ex Machina/Robert Glasper Experiment/Shabaka and the Ancestors/Aimer/有頂天/LOSALIOS/ミソッカス/Rei/Gong/Kansas/I love you Orchestra/angela/DOROHEDORO/John Scofield/David Darling/
ふだん、主に音楽を聴くのは長いツウキンの行き帰り。そこで直近2週間分くらいの(量が多いときは1週間+先週からの厳選)プレイリストを回しながら聴きつつ脳内ブログにあらかた感想を書き留めて、週末ブログを書くときに改めて聞き直すみたいな感じ。で、来年度からちょっとあれがあれして音楽消費サイクルが変わりそうなのです。(次号へ続く)
本稿には音源に関するネタバレが含まれています。映画、ドラマ、小説やマンガなど、自分で見るまではネタバレを回避する、というタイプの人は、音源を聴く前にレビューを読むなかれ、ですよ!!!じゃないと口うるさいハテナーに一貫性がないと炎上させられちゃいますから。
- 【Devoto】 Deus Ex Machina ★オススメ★
- 【ArtScience】 Robert Glasper Experiment
- 【Wisdom of Elders】 Shabaka and the Ancestors
- 【daydream】 Aimer
- 【slow light, slow glass】 Annabel
- 【ピース】 有頂天 ★オススメ★
- 【School of High Sense】 LOSALIOS ★オススメ★
- 【深き森の迷路】 ミソッカス
- 【ORB】 Rei
- 【Rejoice! I'm Dead!】 Gong
- 【The Prelude Implicit】 Kansas
- 【Crack】 I love you Orchestra
- 【LOVE & CARNIVAL】 angela
- 【DOROHEDORO Original soundtrack】 V
- 【Country For Old Men】 John Scofield
- 【Cycles】 David Darling
- 【天空の城ラピュタ イメージアルバム 空から降ってきた少女】 【風の谷のナウシカ イメージアルバム 鳥の人】 久石 譲
凡例
- 第一印象点はだいたい1.0(そっとじ)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。×20するとBurrn!誌の点数感覚に類似です。
- 文章中で突然個別楽曲に点数をつけだしたら、10点:傑作、3点:かなりよい、1点:なかなかよい、0点:よい・ふつう・よくない・わるい・☓☓☓です。
- オススメ印はシェフが気まぐれているとお考えください。
【Devoto】 Deus Ex Machina ★オススメ★
プログレ。イタリア製。Deus Ex Machinaの最新作。
Deus Ex Machinaといえば、同じイタリアのバンドAreaの基本アイテムを揃えてしまってそしてAreaはQueenと同じパティーン稀代のボーカリスト早逝で解散してしまっていてどんずまり感あった時期にアルバム【Equilibrismo Da Insofferenza】にたまたま出会いコレスゲーとなったのが出会い。ディスクマップ(今はなき)にもディスクユニオンにもマーキー(目白)をさまよっても他の作品は置いておらずしばらく忘れ去り。やがてAmazon通販のJIDAIになりたまたまAmazonをググったらアルバム【Cinque】が手に入りヤッターと喜んだのも束の間、他の作品は手に入らずしばらく忘れ去り。今にイたり。時勢は配信販売/ストリームのMAKIDAIに入りたまたま本作に出会い、よくみりゃ未聴の過去作もずらりとApple Musicにラインナップされておるではないか。なんということだ。これはヘブンA.K.A.天国。店舗を巡り歩きナケナシの金で手に入れた音源を繰り返し聞くのと、ただで無尽蔵のアーカイブにアクセスできるのと、どっちが幸せ論は諸子百家におまかせします。
というわけで本作。
冒頭からド派手なフリージャズめいたバトルが繰り広げられうおーとなったら、徐々にいちぬけたにいぬけたと、ロバート・グラスパー風のしゃれたトーンに変化していく神がかった曲展開にため息をつき、次の曲はモログラスパー風であれれイタリアの雄がニューヨークの影響モロ受けってすごいな・・・とあれ?と思ったところでプレイヤーをムネポケから取り出したらグラスパーのアルバムだったの巻。次に出てきます。
気を取り直して改めて本作を聞いたら、いつものDeus Ex Machina節で安心とちょっぴみの寂しみを感じまみた。
→第一印象:4.2(5点満点)
【ArtScience】 Robert Glasper Experiment
Jazz。というわけでRobert GlasperのExperimentでの新作。
- Robert Glasper(p, key, vo)
- Derrick Hodge(b, vo)
- Casey Benjamin(vocoder, key, vo, sax)
- Mark Colenburg(ds, vo)
冒頭からド派手なフリージャズめいたバトルが繰り広げられうおーとなったら、徐々にいちぬけたにいぬけたと、いつもの調子のしゃれたトーンに変化していく神がかった曲展開にため息をつき、次の曲はモログラスパー風に、そしてマイケル・ジャクソンの香りがする3曲め戻ってやや真顔になる。
4曲目『No One Like You』でスピード感が帰ってきてお帰りなさい。『聖なる侵入』を倍速にしたようなスピード感。後半、グラスパーのソロは往年のアコースティックハンコックめいた殺気を覗かせる。
▼聖なる侵入
www.youtube.com
『Tell Me A Bedtime Story』ボーカルがのんびりしてるところにはアクビを禁じ得ないのだけど、インストパートにはいると、とたんに漲ってきて、往年のエレクトリックハンコックめいてビンビン漲っているのにシャレオツさを失わないところが新しい。失ってもいいんですが。『Find You』はフライング・ロータスかな?といった派手でしっちゃかめっちゃかな転回をみせる。イカす。『In My Mind』はやや自由にメンバーが必殺技で演舞するインストていく。とてもイカす。ボーカル曲でまた居眠りしてたらいつのまにか最終曲(日本版ボーナス・トラックを除く)『Human』のRGEらしいインストパートで目覚める。本アルバムは一式終わったあとに編集でおまけをくっつける曲が多くて、ニューヨークではそういうの流行ってるんですかね。
→第一印象:4.0(5点満点)
【Wisdom of Elders】 Shabaka and the Ancestors
Jazz。はじめまして。サックス奏者Shabaka Hutchingsのリーダー作。
- Shabaka Hutchings – Tenor sax
- Mthunzi Mvubu – Alto sax
- Mandla Mlangeni – Trumpet
- Siyabonga Mthembu – Vocals
- Nduduzo Makhathini – Rhodes, piano
- Ariel Zomonsky – Bass
- Gontse Makhene – Percussion
- Tumi Mogorosi – Drums
カマシ・ワシントンというかアート・アンサンブル・オブ・シカゴというか、そういうスピリチュアル/多民族・土着的味付けの濃いJazz。ロバートグラスバーで都会的な気持ちに/こちらで自然っぽい気持ちにの振り幅が大きくてJazzのフトコロオブラージに幸せを感じます。
→第一印象:4.0(5点満点)
【daydream】 Aimer
J-Pop。Aimerさんの新作。プレイリスト上Annabelさんの前に並べたのは失策だった。毎度、どこでAimerさんからAnnabelさんへアルバムが切り替わったか気づかないからだ。と、こっちとあっちで同じことを繰り返すのは、このテキストを書いている時点での並びは、記事公開前にいろんな事情で並び替えてしまうからだ。
さて中身は、いったいこのアルバムは誰をターゲットにしているのか分からなくなる異様に振り幅の大きい楽曲が並ぶ。(1)絢香さんとか藤原さくらさんが好きな層なのか、(2)澤野弘之さんやそれに近しい洋楽が好きなそうなのか、(3)○○○(あまり聞かないので具体名が出てきませんが)とかフェス/ロキノンっぽいロックバンドが好きな層なのか、アニソン好きな層なのか・・・。
『insane dream』(2)/『ninelie』(2)/『twoface』(3)サビ以外とてもよい。せっかくイカした楽曲もサビで台無しになるのJ-Popの悪い癖/『Higher Ground』(1)/『for ロンリー』(1)/『蝶々結び』(3)/『カタオモイ』(1)/『Hz』(1)/『声色』(珍曲)/『closer』(2)/『Falling Alone』(3)/『us』(珍曲)これは肋骨に笑えるくらいTKとして時雨。/『Stars in the rain』(1)
と、ざっと聴きながら分類したところで、禁断のグーグルです。ぐぐります。
http://www.aimer-web.jp/daydream/
- 「insane dream」Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供・プロデュース
- 「ninelie」with chelly(EGOIST)澤野弘之 楽曲提供・プロデュース
- 「twoface」内澤崇仁(androp)楽曲提供・プロデュース
- 「Higher Ground」Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供
- 「for ロンリー」with 阿部真央
- 「蝶々結び」野田洋次郎(RADWIMPS)楽曲提供・プロデュースギター&コーラス:ハナレグミ
- 「カタオモイ」内澤崇仁(androp)楽曲提供・プロデュース
- 「Hz」 ヘルツ スキマスイッチ楽曲提供・プロデュース
- 「声色」TK(凛として時雨)楽曲提供・プロデュース
- 「closer」Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供・プロデュース
- 「Falling Alone」Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供・プロデュース
- 「us」TK(凛として時雨)楽曲提供・プロデュース
- 「Stars in the rain」Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供
お、おう・・・。澤野弘之さんが参加していることにお茶を禁じ得ない。さすがに『us』は肋骨過ぎてわかりやすかった。が、ONE OK ROCKを名前しか聴いたことないのが敗因。
10月後半号で触れるよていの話ですが、話題のミュージシャンから楽曲を募ることに専念するあまり、全体のプロデュースを放棄しすぎ感いなめない。Aimerさんは比較的無地に近い特性を持っていて、例えば豊崎愛生さんのように音楽が七変化しても自分のカラーにねじり込む腕力包容力タイプじゃないので、なおさら。ワンオクプロデュースでミニアルバム、TKプロデュースでミニアルバム、澤野弘之プロデュースでEP、みたいに小出しにしてもらったほうが嬉しい。
→第一印象:3.5(5点満点)
【slow light, slow glass】 Annabel
J-Pop。Annabelさんの新作。プレイリスト上Aimerさんのの次に並べたのは失策だった。毎度、どこでAimerさんからAnnabelさんへアルバムが切り替わったか気づかないからだ。と、あっちとこっちで同じことを繰り返すのは、このテキストを書いている時点での並びは、記事公開前にいろんな基準で並び替えてしまうからだ。
というのは冗談でこのブログ全体が冗談なのはおいといて、より注意深く聴いていれば、ロッコツにオケの質が豹変するのですぐわかりました。
バンド色の強かった『TALK』からずいぶん変わってテクノ色へ。構造をそのままにバンド音色に変えたら残響系総決算の珍バンドがキタ!と話題になりそうな雰囲気がありますが、テクノ側に寄ったことで独特のほの暗いイメージを保ちながら音色表現の幅が広がってよい感じです。バンド編成は音色を制約するので、才能あるバンドマンはバンドで名が売れたら素早く解散して自由に活動してほいいです(N度目)。
ここでテクノというのは<打ち込み中心(だと思われる)音楽>くらいの意味です。アコースティック楽器の音色を使っていても打ち込み(だと思われる/っぽい)用法であればテクノです。テクノじゃないからエレクトロニカだから!と怖い人に怒られてしまうかもしれないけれど、そこはぐっと怒りをこらえて丁寧に説明していただければ助かります。
『混線と対話』みたいなメガキラーチューンがなかったのはやや残念。
→第一印象:3.9(5点満点)
【ピース】 有頂天 ★オススメ★
はじめまして。J-Pop。
まーたあれでしょ。名前は出さないけど、○○と名乗っておきながら実際はぜんぜんリリックを棒読みしていないタイプのあれでしょ。ほんとうにリリック棒読みしているラッパーの○○さんとかへの皮肉でしょ。FPSゲームで「しょしんしゃ」とか名乗って初心者狩りして楽しむ脱初心者みたいなやつでしょ。チャットで暴言吐いて「メイン垢はレート○○だから」とか突然大きく出て来るやつでしょ。本名はリリックマジパッショネイトでしょ。L・M・P!L・M・P!有頂天ってのもそういうあれなんでしょ。ああいやだいやだまったく。
全然逆でした。これは有頂天名乗っていい。頂点感ある。
不気味なシンセのスローダウンから唐突にポップソングに移る『BYE-BYE』。中間部分は5拍子である!なぞのシンセフレーズは次の『サボタージュ』にも一瞬登場。『パンクロームフィルム』は無茶苦茶でシュールだ。『ころころ虫』のスプラッター的惨劇の沈黙からあの音が鳴るのはとても恐ろしい。いったんここで区切りがついて『コレクション』から先は人力で演奏される電気グルーヴ的行為。
で、ブログ編集最終段階でYoutube音源などを探す過程で、本作が'86年製の古典的名作だと知る。なるほどなー。<配信サイトで新着とかニューリリースとをチェックする>ルーチンには、こういう過去作の再発も新譜に混ざってきて、再発/新譜区別なく聴いているので、無知るとこういうこともあります罠。
▼『BYE-BYE』
www.youtube.com
▼『コレクション』
www.youtube.com
→第一印象:4.1(5点満点)
【School of High Sense】 LOSALIOS ★オススメ★
J-Pop。インスト。かかりつけのレコード屋の店長が貸してくれたやつ。LOSALIOSというバンドのライブ音源。歓声が入ってるからきっとライブ音源。
- Nakamura Tatsuya :drums, trumpet.
- TOKIE :bass.
- Kato Takashi :guitar. from Tokyo Ska Paradise Orchestra
- Takeda Shinji :saxophone.
さっき出てきた、もしくは後に出てくる(編集後の順番はまだ決まっていない)I love you Orchestraも暴力的だったけれど、こちらはさらに凶暴。ひたすら凶暴な1曲目からして筋肉馬鹿マッチョゴリ押しかと危惧したが、2曲めから集中力要りそうなフレーズと展開を見せ、単なる脳筋脳死ジャムセッション(我々の業界では通称「沼ジャン」と呼ばれています)ではなく構築性もしっかり見せつけてくる。どこをどのように殴れば長く殴り続けられるか計算ずくで暴力を振るう。おそろしいおそろしい。
イカす・・・
おなじリズム隊(TOKIE/中村達也)+布袋寅泰のライブもイカす・・・
→第一印象:4.3(5点満点)
【深き森の迷路】 ミソッカス
J-Pop。はじめまして。冒頭の1曲がおなじみ最近流行りのダサい(が、そこがいい)リフのお手本みたいな冒頭の1曲が実に暴投でウケるwwwww、と、それだけ言いたかった。それだけ。と思ったらジャニーズ的ラップパートもあってもうこれは迷曲すぎるwwっw,と言いたかっただけ。
それがこの曲だ・・・!
25年越しに日本で蘇ったThela Hun Ginjeetである・・・!
と言いたかっただけ。その後はクリムゾンっぽさは失われますが、バラエテーとサブカルティックに富んでちょっと凝った曲風が続いてよい感じです。
→第一印象:2.5(5点満点)
【ORB】 Rei
J-Pop。はじめまして。独立系(が意味するところはあんまり考えてない)女声シンガーソングライターの栄枯盛衰流行り廃りの時勢などぐるぐるしていて、近年は熱心に追いかけることがなくなってしまってまんねん。さっそうと現れたのがReiさん。Rayたそではないねん。アルバム冒頭からビートルズかなにかの何か有名な演出っぽい古典をオマージュしたっぽいなにかっぽいから感じられる意気込み。自身のアコースティック/エレクトリックギタープレイを存分に活かした作編曲および歌唱。miwaさん*1や新山詩織さんのような、本来の性分とはちょっと違う感じでパッケージングされてるんじゃ?みたいな違和感がなく、自由奔放にやりたい表現をしている風なところが心地よい。
→第一印象:3.7(5点満点)
【Rejoice! I'm Dead!】 Gong
プログレ。フランス製。1967結成のレジェンドオブプログレが新作を発表。キーマン、デヴィッド・アレンは他界しており、その意志を継いだ、みたいなやつです。Gongはあまり体系/深掘りして聴いておらず、全盛とされるティーポットがソラを飛んでいたころを数作手に取った程度でありますので、歴史を踏まえた感想うんぬんはございません。
さて、中身は往年のプログレで、往年のプログレを近年の音質・楽器でうまく再生産されている。<往年>以降に発生した様々な要素、テクノとかメタルとかオルタナグランジとかポストロックとか?は巧妙に避けられ意図的に懐古的を狙ったのか、良く言えばなにがしで悪く言えばなにがしである。Gongについては悪く言えばの方を求めていないっちゃあ求めていないので、良く言えばで好意的に聴いていた。Gong人脈ではSystem7とか(ほかはしらない)、時計の針を進める人たちもいますから。
下にでてくるKansasにくらべるとずっとシックというかストイックというか、緊張感が高くて好みであります。
往年、アーメン。
→第一印象:4.0(5点満点)
【The Prelude Implicit】 Kansas
プログレ。アメリカ製品。'69年結成のレジェンドオブアメリカンプログレのカンサスが突然のリリース。Gongはあまり体系/深掘りして聴いておらず・・・というか【Leftoverture】【Monolith】だけなので歴史を踏まえた感想うんぬんはございません。
さて、アメリカンで陽気でハードロックさと、変拍子込の自由な曲展開とイカしたヴァイオリンがプログレっぽさのバランスがよく、・・・いや、プログレっぽさマシマシのほうが嬉しいしちょっとアメリカんっぽさは暑苦しくもあります。たまたm,いまちょっと風邪気味なので・・・なおさら・・・。
→第一印象:3.5(5点満点)
【Crack】 I love you Orchestra
J-Pop。はじめまして、じゃないような気がするどこかで名前を聞いたことのあるミュージシャン名。
最近流行りのダサい(いい意味で)リフに最近流行りの4つ打ちに(悪い意味で)最近流行りのダサいインストバンド風(真顔で)のモチーフと交互に展開しつつ乱暴なギターが切り込んでくる。この出だしは上々。その後も、音色も演奏も下品で乱暴で(前向きな意味で)好感が持てます。音色が荒ぶってるときのフリップ師っぽくてよい(こじつけ的な意味で)。ちょいちょいWoWかけて4つ打ちなのはいただけないという点にめをつぶればよぉ~~(意味はない)。
『Sakura』は普通にダンサブルにしたらころすぞ(もともと平坦な音楽をもっと平坦な音楽に乗せてもつらみがつらいという意味で)と思いながら聴き始めたら、元旋律のアタックをずらす方向で調整していただけたので胸を撫で下ろしました(なでおろすような胸があるという前提は保証されていないとは言っていない(ややこしい二重否定(核爆)))
『兼六園』は3拍子系が織り交ざり交錯する高速回転組曲でよいかんじ(かっこになにか入れるスラングがなかなか使いこなせてなくてしょんぼり)。『Frankensteiner』は俄然ZAZEN然としたリフに驚かされる、第2主題もせっかちに1拍削って7拍になる様が向井っぽさを狙っている()
(最終曲はいったいなんだったんだ・・・)
→第一印象:3.5(5点満点)
【LOVE & CARNIVAL】 angela
J-Pop。アニソン系ミュージシャンangelaの最新作。
『騎士行進曲』なんかもうだいぶ懐かしいの域にあるので、これはベスト盤的なサムシングかな?と思ったり。シドニアのアニメーション版完結編はまだ制作されないのでしょうか。
本作も相変わらずこっち界隈のいきものがかり。みんなが求めているけれどあまり殺ってくれる人がいない、いても散発的なみんなが求めているものをがっつりまとめてやっtくれるみんながもとめている作品。キワモノ、JAシーザーっぽさ蟻っぽさアニソン的デジタル&ロックっぽさ、ベタなバラード、テクノ。
→第一印象:3.7(5点満点)
【DOROHEDORO Original soundtrack】 V
soundtrack。ドロヘドロです。21巻も発売されてバタバタと風呂敷を畳み掛け始めたドロヘドロです。アニメ化もされていないのにサントラがでました。豪華!デカイ!
ドロい面/ヘドロい面はよく表現されているけれど、恵比寿があれであれなトーンとか、ギョーザがアレな感じとか、コメディ面がすこし足りない。トリビュート・アルバムの宿命か。MAGMAトリビュートでみんなZombiesをカバーしたがるのと同じで。
→第一印象:3.2(5点満点)
[asin:B01EZSEM1U:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/dorohedoro-original-soundtrack/id1127154835?uo=4&at=10lqt2
【Country For Old Men】 John Scofield
Jazz。ギタリスト、ジョンスコのリーダー作。
- John Scofield (G, Ukulele on 12)
- Larry Goldings (P on 1,5,6, Hammond Or on 2-4, 7-11)
- Steve Swallow (B)
- Bill Stewart (Ds)
1曲目とその類似テイク(ゆったりカントリー)、2曲めとその類似テイク(がっつりハイスピード)が交互にやってくるメリかハリかスーパーマンかという構成。こんなこといっちゃいかんのだけど、後者中心に攻めて貰えれば、と思いましたが、そういうのは別作に譲りましょう。スローな曲でも老練な氏の息遣いを楽しめますし。
→第一印象:3.7(5点満点)
【Cycles】 David Darling
Jazz。旧作。'81年製。かかりつけのレコード屋がおすすめと貸してくれたやつ。これはこれはとiTunesに取り込もうとしたら、上書きしますか?のサイン。かつてDavid Darling関連を集中的に集めていた時期に手に入れ済みでした。
- David Darling - cello, 8-string electric cello
- Collin Walcott - sitar, tabla, percussion
- Steve Kuhn - piano
- Jan Garbarek - tenor saxophone, soprano saxophone
- Arild Andersen - bass
- Oscar Castro-Neves - guitar
北欧系/幻想/甘口の集大成的傑作。David DarlingとKetil Bjørnstadのデュオシリーズも悪くないけれど、メンバー多めで音色のバリエーションが豊かな方がメリハリってて良い。