怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

【Official Bootleg: Live In Chicago June 28th 2017】King Crimson

前作【ライヴ・イン・ウィーン 2016+ライヴ・イン・東京 2015】King Crimson - 怪奇骨董たおやめぶりっこから半年ちょいが経過した2017/6/28シカゴ公演の様子。一時抜けていたドラムの某氏がキーボードで復帰して8人編成でのライブ全編収録。内容はといえば、通常複数公演のベストテイクを編集するところ、突然に単一公演をリリースするだけあって充実の好演。メル・コリンズ浮かないでくれー、エイドリアン返ってきてくれーみたいな叫びになりがちな昨今では、かなりバランスが取れていてよい。マイナーチェンジのお披露目としては十二分のでき。ヴォージョレイ

Official Bootleg: Live in Chic

DICS1

1. Bellscape & Orchestral Werning

選手入場。

2. Larks’ Tongues In Aspic, Part One

からの太陽と戦慄Pt.1はひさびさかも?ひさびさだけにまたまたマイナーチェンジしていておもしろい。激しい即興的なパートはprojeKctシリーズみたいな音像も。ただ、メル・コリンズがヒョロローっとやりだすと気が抜けちゃうのなんとかしてケロ。

3. Neurotica

YATTA!'80年代の曲がじわじわと採用され始めた!細やかなドラムさばきはスタジオ盤オリジナルNeuroticaっぽくてすこすこ。メル・コリンズのぶほっほっとしたマヌケなサックスとメロトロン音色のシンセが重なってくると時代感が錯綜する異様な演奏になっている。よい。

4. The Errors

おっと新曲かな?よよよ。ついにすこしまともな新曲があらわれた。クリムゾンっぽさを無理やり盛り込んだような、逆にまぬけに聞こえるフリップ師のアルペジオがすぱんと途切れてからの地味ながらポリリズミックなあれは嬉しい。

5. Cirkus

このメンツではすっかりおなじみなったサーカス。特別なサプライズはなし。

6. The Lizard Suite: a)Dawn Song b)Last Skirmish c)Prince Rupert’s Lament

2016年段階でDown Songをちら見せしていたリザードが原曲の後半半分、いわゆるThe Battle of Glass Tearsまで拡張。現行メンバーで演奏されるLast SkirmishはたしかにprozaKc Blues感があり、なるほど、みたいな気持ちになってくる。

7. Fallen Angel

わーいふぉーりんえんじぇるだー。

8. Larks' Tongues In Aspic, Part Two

わーい太陽と戦慄PT.2だー。戦慄2はダブルトリオ期に名演を残しているので、はやく現行メンバーでの最適化がすすめばいいですね。まだ攻めあぐねている印象。原曲が完璧すぎて、いじってパワーアップが図りづらい難曲か。単に速さで勝負かけるってのもありかと思いますがいかがでしょうかフリップ殿。

9. Islands

わーいアイランヅだあ。鍵盤専属家の加入により、理想の状態に近づいている感のあるアイランヅ。

10. Pictures of a City

雰囲気的にここからが公演の後半戦かしら?こちらもこのメンツではすっかりおなじみなった冷たい街の情景。トニー・レビンの動きがすばらしい。

DICS2

1. Indiscipline

わーいインディシプリンだー。前作でお披露目になったエイドリアンのセリフにメロディが載せられたバージョン。意外とメルは'80年代曲では違和感ない。

2. The ConstruKction of Light

逆にメルが浮きまくることでおなじみのコンストラクション。後半に入るときのダイナミックさが戻りつつある。ドラム3枚編成がもっと機械的に暴れて(即興的に暴れてとはニュアンス)入り組んでほしい。メルは相変わらずであった。

3. Easy Money

せっかくインプロパートのフレキシブルさが売りのイージーマネーであるが、さすがに8人編成ではそうはイカの金玉か、全体の尺と構成は固定の様子でややマンネリか。本公演ではアウトロにひと工夫。

4. The Letters

眠い曲ですが、インストパートのフリーキーさは磨きがかかってる。よき。

5. Interlude

あれ。

6. Meltdown

現行ラインナップの新作作曲能力の欠如が如実な象徴だった本曲。すこーしずつ着実に改善されてて草ァ。「草ァ」は「うける」くらいの意味合いです。でもまだ許されない。

7. Radical Action II

メルトダウンからメドレーでつながるのよさ。素直にパワートゥビリーブしちゃってもよいのよ?

8. Level Five

からのノンストップでレベルファイブと、なるほどわかるーん。Radical2はLv5の前奏に置くにしてはLv5に近すぎるのでちょっと再考願いたいところ。本曲は手堅くまとまっている。

9. Starless

そしてスターレス。スタジオ版が超絶すぎて未来永劫それを超えるビジョンが見えない呪われし地球人たちへハマタイ。安易なアレですが後半パートをすこし加速してもらって、フリップ師がオーソドックスなディストーションサウンドのギターでがっつりソロをとってもらえればスタジオ盤にはいたらなくても'74年ライブのテンションを取り戻せるのではと思いました。

10. Heroes

おなじみヒーローズ。フリップ師の例の音色で癒やされまくりなやつです。

11. 21st Century Schizoid Man

守りに入っている感のあるイージーマネーにくらべて、こちらはアンコールの余興だからかいろいろやってみようという自由さがあって良い。

近い時期の音源。(すぐに消えそう)

www.youtube.com

ソンジャァーネ