2015年6月前半に聴いたやつ:Kamasi Washington/AZZ LADY PROJECT/チャットモンチー/吉田一郎/melt/Mark Guiliana/Robert Glasper/Edmar Castaneda/MIGUEL ATWOOD-FERGUSON/シナリオアート/大石将紀/ぽらぽら。/ミオヤマザキ/FictionJunction/JOAO DONATO/Muse/The Bad Plus/佐藤聡美/吉田ヨウヘイ/島裕介/Shun Sakai
6月前半のやつ。イカゲーが忙しすぎてブログ更新どころじゃありませんわ!やや数が多めなのは前回サボって後回しにしたやつを入れたのと、今回も3週分含まれているから。ゆえに次回は少なめになります。
オススメ印はシェフが気まぐれているとお考えください。
- 【The Epic】Kamasi Washington
- 【GIRL TALK】JAZZ LADY PROJECT
- 【共鳴】チャットモンチー
- 【あぱんだ】吉田一郎不可触世界
- 【ENDEAVORRR】ひろしまMAPLE★S
- 【Pure Melt】melt
- 【Family First】Mark Guiliana Jazz Quartet
- 【Covered】Robert Glasper
- 【Edmar Castaneda World Ensemble: Live At the Jazz Standard】Edmar Castaneda
- 【Library Selection】MIGUEL ATWOOD-FERGUSON
- 【Happy Umbrella】シナリオアート
- 【NO MAN'S LAND Masanori Oishi Plays JacobTV】大石将紀
- 【PORARION WORLD】ぽらぽら。
- 【大人がイイって言ったヤツ】【大人がダメって言ったヤツ】ミオヤマザキ
- 【FIctionJunction 2010-2013 The Best of Yuki Kajiura LIVE 2】FictionJunction
- 【Blue Bossa - The Collection Of Standards-】JOAO DONATO
- 【Drones】Muse
- 【The Bad Plus Joshua Redman】Joshua Redman, The Bad Plus
- 【Fanfare】佐藤聡美
- 【paradise lost, it begins】吉田ヨウヘイgroup
- 【SilentJazzCase2】島裕介
- 【花巻農学校精神歌】Shun Sakai & The Long Goodbye
- 以下略
第一印象点はだいたい1.0(不快)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。
【The Epic】Kamasi Washington
Jazz。はじめまして。サックス奏者Kamasi Washingtonのリーダー作。
- Kamasi Washington- Tenor Saxophone
- Ryan Porter- Trombone
- Igmar Thomas- Trumpet
- Cameron Graves- Piano
- Brandon Coleman- Keyboards
- Miles Mosley- Acoustic Bass
- Stephen Bruner- Electric Bass
- Tony Austin- Drums
- Ronald Bruner- Drums
- Leon Mobley- Percussion
冒頭からモードの提示。わーいモードの提示あかりモードの提示大好き。モード的なテイクはコルトレーンというより、派手派手なマッコイを思い出す。モード、ファンク、ファンク+The Offering、ジャズ・ロック、ややフリー、ボーカル、バラードと、ポストモダンな(ビバップビバップしたテイクはない)Jazzの見本市のよう。CDだと3枚組だそうですが、そうとは知らずダウンロード版で購入し、長大な作品だなあと聴いておりました。CDの区切りを意識せず長い長いイチ作品としてよい流れになっています。
ネタバレになってしまうので詳細は略しますが、高速長尺ハイテンションのアドリブが開けたところでぶわーっとコーラスが入ってくるところはStarless感あります。あと、1小節12連符(4拍子でとっても3拍子でとってもOKなやつ)を、「たんたんた(5)+たんたんたんた(7)」と刻むシーンが印象的でした。「たんたんた」で「わ、5連符きた、おっしゃれー」と思ったら次がちょっと長くてふぁっとなる。
→第一印象:4.2(5点満点)
【GIRL TALK】JAZZ LADY PROJECT
Jazz。さまざまな女性ジャズミュージシャンの組み合わせによる演奏曲集。ぱっとタイトルだけみた時は、ちょっとビル・エヴァンス風の雰囲気作り用のBGM用CDかなと舐めプしたのが大きな間違いでした。弦楽隊によってスカボロー・フェアのテーマが奏でられた後は、うえのアルバムとまったく同じくモードの提示によるイントロ。わーいモードの提示あかりモードの提示大好き。
- 折重由美子(ピアノ)
- 清水絵里子(ピアノ)
- 大西由希子(サックス)
- 遠藤真理子(サックス)
- クラッシャー木村(ヴァイオリン)
- 平松加奈(ヴァイオリン)
- 中村尚美(ベース)
- 若林美佐(ベース)
- 飯塚理恵(ドラム)
- 東原亜衣(ドラム)
- 五十嵐はるみ(ヴォーカル)
ボーカル曲はじゃっかんうたたねしてしまうきらいがるが、器楽曲は編曲・演奏ともに元気がよく体の良いBGMをご提供、なんてのとは対極で有難き幸せ。有難き、ほどありえないわけではない過言。個人的には擦弦楽器が活躍する場面がキマっていてよかった。大学でJazzを学ぶ時代とはいえ「@@音楽大学Jazz科ヴァイオリンコース」てのはないですよね?いきおいヴァイオリンはクラシックベースになるわけで、すると音が綺麗すぎてちょっと浮いちゃうみたいな印象になりがち。その点、プログレはうまく消化しているなあ・・・と話がそれてきました。
→第一印象:3.6(5点満点)
【共鳴】チャットモンチー
J-Pop。チャットモンチーの最新作。
ガールがロックなちょこっとオルタナ(の正確な意味・音楽的特徴は理解していない)なバンドを見かけて聴きかけるたびに、「ポスト・チャットモンチーとして」という価値観に囚われ続けてきたハヤ数年。わはーい。チャットモンチーが帰ってきた!出だしからメロトロンでメロメロ。
ミュージシャンには音楽が取りついているような特別な期間があります。ロバート・フリップ師が「天使が黄金のラッパを吹き鳴らしうんこをぶりぶりとまき散らしながら降りてくる」と形容したとかしなかったとか。チャットモンチーのリーダー橋本さんに至ってはソウルソサエティにある音楽の魂魄が人間に生まれ変わったかのよう。まだ成仏するには早い。
→第一印象:4.0(5点満点)
https://itunes.apple.com/jp/album/gong-ming/id983223734?uo=4&at=10lqt2【あぱんだ】吉田一郎不可触世界
J-Pop。ソロ作でははじめまして。現ZAZEN BOYS吉田一郎のソロアルバム。という触れ込みから、どんな町田のヤンキー感(Nothing's carved stone感)溢れる作品になるのだろうと思ったら。ぜんぜんまったく予想と違う展開。Kevin Mooreのソロアルバム(Chroma Key)が出るってどんなDream Theater感溢れる作品になるだろうと思って聴いた時とほぼ同じ状態。Dream Theaterファンにだけは的確に通じたと思うので以上であります。最後の最後でばっちりプログレった最終曲がタイプであります。
本人による全曲解説あります:あぱんだ | 吉田一郎不可触世界
→第一印象:2.7(5点満点)
【ENDEAVORRR】ひろしまMAPLE★S
J-Pop。アイドルグループひろしまMAPLE★Sのアルバム。テクノ。テクノのサブジャンルについて体系的な知識がないのでなんともいえないけれど、たぶんEDMっぽいのを中心としたテクノポップ。私としては、かわいいテクノとしてClariSの上位互換的なポジションで楽しめました。
→第一印象:3.0(5点満点)
【Pure Melt】melt
J-Pop。日本のバンドmeltの1stアルバム。
なんか最近サイケ/ガレージ系のバンドが増えてる気がする私の観測範囲で。と安易に増えてる減ったるなどというと「統計的な根拠を示せクソが」と怒られてしまうので「自分の観測範囲」とか「気がする」とか修飾しておかないとお客様から貴重なご意見を頂いてさせていただきがちなのがハテナという社会なのでなかなか断言はできないのでありますが。むかしのドイツ人(にん)のようにばっちりドラッグをキメて記録された「音楽作品というよりドキュメントに近い」などと言われる諸作と違って、清廉潔白な日本人がシラフの状態でこういう音楽を演奏していると思うだけで何かサイバーパンクめいているとは思いませんか。アルゴリズムによるドラッグミュージックの生成。
→第一印象:3.1(5点満点)
【Family First】Mark Guiliana Jazz Quartet
Jazz。今やJazz界を席巻するスーパードラマーMark Guilianaがアコースティックナカルテットでリーダー作を発表。これは興奮せざるを得ません。Mark Guilianaはいつにもまして超絶的。手数が多いとかフレーズがイカしてるとかそういう次元とはちょっと違う。変則リズムでプログレする曲も、構造自体はとてもシンプルな曲も、一挙手一投足耳が離せない。ほかの3人もよくついてきてる。特にピアノはよくやりおる・・・と今更ぐぐってみたら
−Mark Guiliana: drums
- Jason Rigby: tenor saxphone
- Shai Maestro: piano
- Chris Morrissey: bass
Shai Maestroさん!なっろくのマエストロさん。イスラエル勢とニューヨーク勢ってなんとなく分けて聞いていたけど、案外つながっているのね。カラカラっとした湿度の低い感じはイスラエル寄りなんじゃないかしら。
→第一印象:4.6(5点満点)
【Covered】Robert Glasper
Jazz。今やJazz界を席巻するスーパーピアニスト(か)?Robert Glasperがアコースティックなトリオでリーダー作を発表。これは興奮せざるを得ません。【Black Radio】【〃2】ですっかりHipHop/R&Bに振り切った針をJazz依りに戻した時に、どんなプレイを見せてくれるのか!!!!!!とて。
Mark Guilianaがかなり技巧的なリーダー作を披露してくれたのに対し、こちらはクール。超クール。
『The Worst』はヘッドンホホを試聴するときのリファレンス音源にしたくなる。
原曲もすごいので。
→第一印象:4.5(5点満点)
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https://itunes.apple.com/jp/album/covered-robert-glasper-trio/id993146702?uo=4&at=10lqt2
私としては、あっちの世界に行く直前の【Double Booked】を推薦したい。【Miles in the Sky】のような移行期の美しさとスリルが半端無く。
【Edmar Castaneda World Ensemble: Live At the Jazz Standard】Edmar Castaneda
Jazz。はじめまして、アルパ(ハープの一種)奏者、Edmar Castanedaさんのバンドによる作品。南米系Jazzアンサンブル。ハープというよりギターやあるいはカリンバのようなアタックの強いアルパが弾きまくる様だけでとても新鮮。バンドの演奏もハイテンションで、音楽も南米ウェーイとただ陽気なだけではなく、どこかちょっとレコメン系風にねじれてるのがとてもいい。
動画見てびっくり。ベース奏者はいなくて、ハープで出していたとは。
→第一印象:4.3(5点満点)
【Library Selection】MIGUEL ATWOOD-FERGUSON
Amazon Music上のジャンルはJazz。はじめまして。
LAを拠点とするマルチ・インストゥルメンタリスト、アレンジャー、作曲家、プロデューサー。すでに300枚以上の様々なアーティストのアルバム作品や、ライブアレンジも手掛けるなど、多くの実績を残しており、Flying Lotus、Carlos Niñoなど多くのアーティストからの信頼を獲得している。本作は、初となるアレンジメント・ワーク集。アルバムには、Miguelによる、ジャズ〜クラシック〜アンビエント〜ニューエイジと、幅広くアレンジした楽曲が収録。
http://uncannyzine.com/posts/21912
ということで様々なジャンルを横断する小曲集。1曲1曲が異常に高品質。スゴイ!
→第一印象:4.0(5点満点)
【Happy Umbrella】シナリオアート
J-Pop。日本のバンド、シナリオアート1stアルバム。SEKAI NO OWARIやBIGMAMAらとゆるい意味でカテゴライズしたくなる遊園地感のあるバンド。もっと普及していい。男子ボーカルが自己主張感が抑えられていてでうまく演奏に溶け込みつつ女子ボーカルが引き立つのがいい。もっと普及していい。どこかの曲で一瞬だけ取り入れられた凛として時雨っぽい掛け合いが面白い。もっと普及していい。男子だけの曲になると真顔になってしまうのが難点。
→第一印象:3.1(5点満点)
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https://itunes.apple.com/jp/album/happy-umbrella/id983517848?uo=4&at=10lqt2
【NO MAN'S LAND Masanori Oishi Plays JacobTV】大石将紀
Jazz。サックス奏者、大石将紀さんのソロアルバム。英語のアナウンス、会話、ラップなどのサンプリングにあわせてサックスの多重録音が吹いたりドラムが叩かれたりする。スティーブ・ライヒの作品にありましたよね。曲名が出てきませんが。ただ、本作はライヒより現代音楽あるいはJazzもしくはRock的にモダン&アヴァンギャルドな仕上がりになっています。ひねくれ具合は、かつてHeiner Goebbels/Alfred 23 Harthを聴いて心がひねくれた記憶を呼び起こす。
こちらはHEINER GOEBBELS & ALFRED 23 HARTH
→第一印象:3.1(5点満点)
【PORARION WORLD】ぽらぽら。
J-Pop。初めまして。
完全セルフ・プロデュース型の女子一人エレクトロポップ・ユニット、ぽらぽら。のセカンド・アルバム。ふわふわ、ピコピコなサウンドに透明感あふれるヴォーカルを重ねたエレクトロポップ。
地味子なテクノポップなのだが、謎の存在感がある。
→第一印象:2.7(5点満点)
【大人がイイって言ったヤツ】【大人がダメって言ったヤツ】ミオヤマザキ
はじめまして。J-Pop。日本のシンガーソングライター、ミオヤマザキさんとそのバンドによる連作。
オッピロゲーな人間性とハードな演奏は、バンド「ミドリ」を率いていた後藤まりこさんを思い起こすところであります。バンド運営がうまく行かなかったのかメンバーも音楽性も安定しなかったミドリにくらべて、本作の安定感には驚きです。ただオッピロゲーなイロモノなだけじゃない。音楽が地に足がついている。前回amazarashiさんのときに仄めかしましたがワタくsいは歌曲を聴くとき歌詞を解釈しないがち。歌詞がどれだけ人の心を打つものであろうとも音楽がイマイチならばイマイチ。その点、本作は言葉の意味を抜いても聴き応えが有り、歌手の情熱や情念は伝わってき、もし歌詞を解釈したら面白いことを行っているんだろうなあと察するにあまりあります。
こういうPVはボカロ曲っぽい。
→第一印象:3.2(5点満点)
[asin:B00XHRWU5G:detail]
[asin:B00XHRWKG0:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/da-rengadamette-yanttayatsu/id994433876?uo=4&at=10lqt2
https://itunes.apple.com/jp/album/da-rengaiitte-yanttayatsu/id994435769?uo=4&at=10lqt2
【FIctionJunction 2010-2013 The Best of Yuki Kajiura LIVE 2】FictionJunction
J-Pop。作曲家、梶浦由記さんの音楽活動FictionJunctionのライブベストアルバム3枚組。日本のJethro Tullの名に恥じない(の名はたった今名づけました)快演であります。というのも、常任のフルート奏者が、ライブらしいちょっとお下品な音/音響で随所にアクセントを加えているから。とはいっても【Thick As A Brick】のような疾走感、怒涛感は期待できませんのdえあしからず。とはいえ、ボーカルはヒゲのおっさんじゃなく、J-ポップスとしては他に類を見ないコーラスワークを誇る女性たちですので安心してください。
→第一印象:3.4(5点満点)
【Blue Bossa - The Collection Of Standards-】JOAO DONATO
Jazz。ボサノバ界のレジェンドピアニストJoao Donatoのスタンダード曲集。ピアノトリオ中心にときおりサックス、フルートの客演あり。ボサノバはまだ歴史が浅いので、創成期のミュージシャンが現役なのがよいですね。
→第一印象:3.4(5点満点)
【Drones】Muse
Rock。英国のロックバンド、Museの最新作。はるか昔、誰にか、あるいは何の媒体にか定かではないけど、プログレの一種として認知して聴き始めたのがはるか昔。はるか昔、と思ったら【Black Holes and Revelations】は2006年なので10年も経ってなかった。そんなちょっと昔も、ぜんぜんプログレじゃないじゃん!と怒りながらも比較的愛聴しつつ10年も経ってなかった時が経って、また新作を聴いて、またプログレじゃないじゃん!と怒りながらも軽く愛聴している私がいます。
→第一印象:3.0(5点満点)
【The Bad Plus Joshua Redman】Joshua Redman, The Bad Plus
Jazz。ピアノトリオThe Bad Plusがゲストにサックス奏者のJoshua Redman(はじめまして)を迎えたカルテット作品。The Bad Plusは、EL&Pバリの派手な演奏と、ロック/ポップス楽曲の個性的・破壊的なカバーが魅力的。だったが、近年は内省的、現代音楽的なほうへ振れてきていてかつての【Prog】みたいなプログレッシブな作品はもう聞けないのかしらと寂しげナウ。本作もその延長線上にありますが、かつてのEL&P的バカっぽさは回復しないまでも、刺激的な構成・演奏は随所に見られ、そこそこ満たされています。器が小さいからすぐ満たされちゃう。
→第一印象:4.1(5点満点)
【Fanfare】佐藤聡美
J-Pop。声優で歌手の佐藤聡美さんの2ndアルバム。脳内下書きの段階で「なにかのゲームかアニメのタイアップかと思われるファンタジー系曲『Le jour』がアルバムの流れから浮いているなど、どことなくちぐはぐな・・・」と脳内対話者に紹介していたら、これ最終曲だったので、やむなく最後にもってきた感がある。前作【SATO SATOMI】に、スタジオライブ版となっていた『ミライナイト』があらためてシングル版が収録されているのが収穫。
で、ぐぐったら1stアルバムって言われた。前作【SATO SATOMI】とはどういう位置づけなのでしょうか。謎は深まるばかりです。
→第一印象:2.7(5点満点)
【paradise lost, it begins】吉田ヨウヘイgroup
J-Pop。はじめまして。日本人、吉田ヨウヘイさんのアルバム。なんて雑な紹介。雑な紹介ついでに雑な感想を言えば、SPECIAL OTHERSを全面的にパワーアップし、その先はるか遠くにNATSUMENの背中が見え隠れする感じ。リズムもプログレっしぶという程じゃないけどスパイス効いてる。ノスタルジック楽曲に、ボーカルがアンサンブルに溶けこんで邪魔になってない。
→第一印象:3.3(5点満点)
【SilentJazzCase2】島裕介
Jazz。はじめまして。トランペット奏者、島裕介のアルバム。Jazzの醍醐味の一つであるところのアドリブ/インプロ/インタープレイ(どの用語が適切?)のスリルには欠けるものの、Jazz/Fusion/Jazz-Rock/Funk/Popsのどこにもつかないちょっとずついいとこ取りな快作。7拍子かつミニマルで駆け抜ける『Silentloop 2.7』、かと思えば、スティーブ・ライヒ『Electric Counterpoint』のようなガチミニマル『白州の夜』『Volvo in the Sky』が白眉。
→第一印象:3.9(5点満点)
【花巻農学校精神歌】Shun Sakai & The Long Goodbye
J-Pop。はじめまして。
現在サイゴンに住む酒井俊が率いるThe Long Goodbyeメンバーはこのアルバムの為に結成され短期間に様々な編成でのライブを重ねてきた。その集大成ともいえる今作品はタイトルでもある宮沢賢治が作詞した校歌『花巻農学校精神歌』を始めとし、ジャズ、映画音楽、世界中の民謡、童謡、インプロヴィゼーションと、とどまることの無い音楽家酒井俊の大いなる世界の断片がありのまま収められている。
アングラ。完全にアングラ。先日亡くなったOrnette Colemanの作品『Lonely Woman』がハイライト。
→第一印象:3.1(5点満点)