2015年1月頃に聴いたやつ(前編):Larry Coryell/Horace Silver Quintet/haruka nakamura/BABYMETAL/Jacob Karlzon 3/堀江由衣/Terje Isungset/Magma/他
やっぱり2014年よかった音楽(目次) - 怪奇骨董たおやめぶりっこは仕上がらないまま1ヶ月が経過しました。1月分に聴いたやつから「ぱっと聞き直してぱっと感想が思い浮かぶやつ」(ぱっと思い浮かばない=印象が弱いやつをあらためて聞き直して感想をひねり出していると2月も終わってしまいそうだから)を判断基準に抜粋してご紹介。
- 『January 1975 - Livelove Series, Vol. 1』Larry Coryell & The Eleventh House
- 『June 1977 - Livelove Series, Vol. 2』Horace Silver Quintet
- 『音楽のある風景』haruka nakamura
- 『LIVE AT BUDOKAN -RED NIGHT-』BABYMETAL
- 『Shine』Jacob Karlzon 3
- 『ワールドエンドの庭』堀江由衣
- 『Meditation』Terje Isungset
- 『Slag tanz』Magma
- 『100』マイカ・ルブテ
- 『Triangle』Party Rockets
- 『Setting the Standard』Dave Liebman Quartet
- 『第一思春期。』夢みるアドレセンス
主要作
『January 1975 - Livelove Series, Vol. 1』Larry Coryell & The Eleventh House
初めまして。ギタリスト Larry Coryell のバンド Eleventh House による’75年ライブ音源。
ラリー・コリエルがそのキャリアの中でも、最も本格的で技巧的なジャズ・ロックを追求したのがこのイレヴンス・ハウス。
http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1006452229
ドラムにアル・ムザーン、ベースにジョン・リー、キーボードにマイク・マンデルと名手達を迎えた彼等の全盛期真っ只中の’75年の放送局ライヴ音源が初の公式リリース(音質良好)。各人がゴリ押しに、これでもかと手数多く暴れ回る。演奏は’70年代ジャズ・ロック数ある中でも最も熱情的なもの。この勢いと熱気は只事ではない!
これはいいものですね。John mclaughlin の Mahavishnu Orchestra をだらしなく豪快にしたようなジャズ・ロック。手数×パワーで常に何かを畳み込んでいるドラムもこの時代ならでは。修造なんていらなかったんや。
→第一印象:3.5(5点満点)
マハビシュヌ・オーケストラもあわせて聞きたい。
『June 1977 - Livelove Series, Vol. 2』Horace Silver Quintet
ファンク・ジャズ系ピアノスト Horace Silver の’77年ライブ盤。ノリよし演奏よしではあるけれど、プログレ厨的には構造的な刺激がたりない感じ。
→第一印象:3.0(5点満点)
『音楽のある風景』haruka nakamura
初めまして。音楽家haruka nakamuraの最新作。終始優しくちょい甘めで、「次はこうなったら心地よいだろうな」という常に期待に応え続けるアコースティックアンサンブルがたっぷり。10分超えの曲も多く、睡眠導入にうってつけ。曲の終わりとともに眠りに入りかけたが、次の曲の頭がばーんと鳴って目が覚める事案が起こらないから。
→第一印象:3.0(5点満点)
『LIVE AT BUDOKAN -RED NIGHT-』BABYMETAL
飛ぶ鳥もキツネに化けるBABYMETALのライブ盤。iTunesで映像版とあわせてゲット。映像版はメンバー3人三者三様の佇まいに魅了されっぱなしの快作。映像抜きのライブ音源盤として聴くにはやや新鮮味にかける。【4の歌】のイントロがスタジオ盤とずいぶん違っていて、こっちのほうがかっこいいなあ、というくらいか。
https://itunes.apple.com/jp/album/live-at-budokan-red-night/id958460845?uo=4&at=10lqt2
→第一印象:2.5(ライブアルバムとして)(5点満点)
『Shine』Jacob Karlzon 3
初めまして。スウェーデンのピアニストJacob Karlzon 3さんのアルバム。これはいいものですね。とてもポップ。ピアノ・トリオをベースにしながらシンセをメロディから白玉背景まで効果的に使用。リズムは割りきって明快。(北欧の人に特徴的な)ある意味なベタな、極論するとゲーム音楽的な「くさい」メロディを紡ぐのに躊躇がない。でありながら、アドリブはアドリブできれっきれ。
余談ですが、アルバム冒頭『Shine』の音を聴いて「すわ、フラクタル?」とびびびっときました。
似てなきにしもあらず・・・。
→第一印象:4.4(5点満点)
『ワールドエンドの庭』堀江由衣
声優の堀江由衣さんの最新アルバム。
冒頭3曲で完全に抜かれました。度肝を。実況中継的につぶやいていました。
それ以降は構成美というか統一感というのは失われて散発的な展開になって前言はちょっとだけ過言だったかなと思いましたが、粒ぞろいのよいアルバムでした。
→第一印象:4.0(5点満点)
『Meditation』Terje Isungset
初めまして。ノルウェーのパーカッション奏者Terje Isungsetのアルバム。Amazon MusicのJazzカテゴリに新譜としてでてきたからとりあえずググったら…
氷の楽器演奏で世界的に知られる
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楽器になった氷は南極の中心地で確保した100 年前の氷
Terje Isungset - 新譜リリース : タダならぬ音楽三昧
北極圏のAustfonnaにある、Spitsbergen 氷河 の500年前の氷
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という変わり者だ、と興味を持って購入。
冷やっとしてるけど毛皮を着込んでるから温かい。地球系音楽市民。
→第一印象:3.0(5点満点)
その他もろもろ
『Triangle』Party Rockets
初めまして。3人組アイドルユニットParty Rocketsの1stアルバム。
https://itunes.apple.com/jp/album/triangle/id946316830?uo=4&at=10lqt2
『Setting the Standard』Dave Liebman Quartet
初めまして。サックス奏者Dave Liebmanのスタンダード集。2009年作。iTunesのGeniusおすすめ的なやつでおすすめされたので聴いてみたけれど、冒頭『Milestones』以外はあまりぐっとくる演奏はなかった印象。
『第一思春期。』夢みるアドレセンス
初めまして。アイドルグループ、夢みるアドレセンスの1stアルバム。かわいいのかっこいいのバラードなの切なさなの力強さなのの部屋なのYしゃつーの地雷と番犬と腰に機関銃なーのまで、アイドル音楽を構成する要素がひとしきり、かつ高品質で取り揃えておられます。
後半へ続く(まだ半分残ってるけどたぶん続かない)。