2016年1月に聴いた(1):bunga bunga/NEO-ZONK/arai tasuku/ADAM at/moumoon/<物語>シリーズ/Khaki/福井ともみ/PRIMITIVE ART ORCHESTRA/東京女子流/Monks
あけました。1月前半はリリースが少なめなので去年末のとりこぼしを拾いつつ、ことしの抱負、方針みたいなやつも併せて書いてみます。
- 今年の抱負
- 本編
- 【[3]】 bunga bunga ★オススメ★
- 【Luminous】 NEO-ZONK
- 【Alice】 arai tasuku
- 【スウィートホーム】 ADAM at
- 【moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 ~It's Our Time~ IN NAKANO SUNPLAZA 2015.9.28】 moumoon
- 【歌物語 -<物語>シリーズ主題歌集-】 V.A.
- 【Across The Universe】 Khaki
- 【NEW DAWN HAS COME】 福井ともみトリオ
- 【qualia】 PRIMITIVE ART ORCHESTRA
- 【REFLECTION】 東京女子流
- 【Black Monk Time】Monks
オススメ印はシェフが気まぐれているとお考えください。
第一印象点はだいたい1.0(そっとじ)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。
今年の抱負
編集方針の話
- ことしもやっていこうと思いますだいたい月2回更新で。
- 下書きは日々ちょいちょい書いていたりしますが、書き次第1エントリー1作品で小出しにする案は採用しない方向。
- 個別アルバムの感想間の関連(あるいはストーリーじみたサムシング)を書きたいから
- 音楽以外もちょっと書くかも。(Kindleで読んだ本、マンガ)
- Kindleで思い出したけど、映画、漫画、小説なんかは物語の核心には触れないでおくか、または「ネタバレがあります」と断っておくのがマナーじゃないですか。でも、音楽の場合は容赦なくネタバレかましてきますよね!あれなんなんですか!!こまります!!!・・・なんて全然思っていないけれど、音楽紹介でもネタバレを避けるというテイで中身を薄くする作戦です。twitterでOKレベルの「ちょっとした感想」にとどめておきたい。
Apple Musicのはなし
- 2015年末に予期せぬ大きな出費があり、倹約します。Apple Musicを(ようやく)活用して。
- 待望のApple Musicの同期可能曲数25000から10マンに引き上げられました。これで有効化できる。やった。
- ただ、2015年のベスト選出作業が終わるまでは事故的な何かが恐ろしくてiClound Playlistの有効化は見送っていました。今年から本格的に運用します。iPod側をローカル同期から、iClound Playlist同期に変更。これにより、Apple Musicで提供される曲をiPodにダウンロードできる。つまり通勤の移動時間で聞ける。やった。
- 昨年まで、「Apple Musicで無料で聞けるけど、iPodに転送したいから買う」費用がこれでいったんゼロに!やった!!
- レーティング4以上をつけたようなこれは買っておきたいという作品は、四半期か半期で棚卸しするよてい。
本編
【[3]】 bunga bunga ★オススメ★
https://itun.es/jp/Wqvw_itun.es
はじめまして。J-Pop。ぐぐってもうまく情報がひっかからないため、正体不明な、日本語で歌っているのでJ-Popの人のアルバム。かなり徹底したアングラです。意識の高いアングラです。東京女子流(この段落は東京女子流の後に書かれたのちにこの位置に移動された)がこれくらいメチャハイだったら絶賛だったろうに。ベースのぐりぐり具合が実に'80年代King Crimsonのトニー・レヴィンめいていて好感触です。
→第一印象:3.9(5点満点)
https://itunes.apple.com/jp/album//id1062818864?uo=4&at=10lqt2
【Luminous】 NEO-ZONK
J-Pop。キーボード奏者二人組(長崎祥子、大沼あい)のユニットNEO-ZONKの1stアルバム。鎌田紘輔のドラムを加えたトリオでつくられている。全編インスト。J-Popで蘇ったGreenslade、あるいは「とにかく明るいポチャカイテ・マルコ」(だいじょうぶ、ちゃんと変拍子ですよ)といったところか。プログレとして聴くと標準的だけど、インスト系J-Popとして聴くと最高峰。インスト系J-Popとわたしの相性の悪さが浮き彫りとなり暗澹たる思いのさっこんです。ハードに走る『disorder』、『U.T.』が曲中で(ネタバレ)するのはなんか斬新だったり、最後2曲の組曲的展開はこれぞプログレという胸熱な展開。
→第一印象:3.8(5点満点)
【Alice】 arai tasuku
J-Pop。日本の音楽家arai tasukuのアルバム。もしこれがバンドスタイルであればオルタナティブ、に分類されるのでしょうか?バンドではないのでテクノです。オルタナティブ・テクノ。ひたすら廃退的な。
→第一印象:2.3(5点満点)
【スウィートホーム】 ADAM at
J-Pop。はじめまして。インスト系バンドADAMの2ndアルバム。スペアザに近いアレで思わずヘイトが溜まってしまいがちですが、ややリズムの変化、局長の起伏もあり、助かりました。
→第一印象:1.5(5点満点)
【moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 ~It's Our Time~ IN NAKANO SUNPLAZA 2015.9.28】 moumoon
J-Pop。日本のバンドmoumoonのライブアルバム。
ライブバルバムって、ライブであることを演出するために空間系のエフェクトをかけがちじゃないですか。たぶん元音源はラインでデッドな状態で録音したのを、「リバーブ/ホール」みたいなので加工しておるのでしょう?エアでとったをうっすら重ねているのかしら。いずれにしてもそういうの個人的には余計だと思います。デッドな状態で聞きたいです。曲間の歓声とかでライブ演奏なんだ、て気づくくらいがちょうどいい。Jazzの録音みたいに。
という一般論はおいといて、moumoonさんらしい良曲良パフォーマンスがじっくりお楽しみできる本作。moumoonさんのファンならぜひ。(実質なにも言っていない)
→第一印象:3.5(5点満点)
【歌物語 -<物語>シリーズ主題歌集-】 V.A.
J-Pop。西尾維新の連作小説通称【<物語>シリーズ】を原作とする一連のアニメ(TV番組、映画等)で採用されたオープニング、エンディング曲集2枚組。わたくしは、物語シリーズのニワカどころかファンですらなく、原作は未読で【かれんビー】以降のニコ動で配信されているのを見ている程度のものです前提。『恋愛サーキュレーション』が一部界隈でとても流行していたのは知っていたけれど、それが物語シリーズと関連付けられるのもダイブ先の話。それはさておき、オープニング系の曲はどれもこれも佳曲良曲目白押し。反面、エンディング系はしっくりこない曲が多い印象。イカ、たおやめぶりっこ的ベスト5をあげておきます。
▼1:鬼物語OP『white lies』
www.youtube.com
▼2:偽物語オープニング3 - プラチナディスコ(井口裕香)
www.youtube.com
▼3:NISEMONOGATARI Vol 02 映像特典 ノンクレジット OP 「二言目」
www.youtube.com
▼4:恋愛サーキュレーション TVver
www.youtube.com
▼5:化物語 ED - 君の知らない物語
www.youtube.com
→第一印象:3.7(5点満点)
[asin:B019GYR5DU:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/ge-wu-yu-wu-yu-shirizu-zhu/id1066725174?uo=4&at=10lqt2
【Across The Universe】 Khaki
J-Pop。インスト系バンドKhakiのアルバム。もはやインスト系J-Popはふぁっくとか言いながらまれに当たりを引くために多くのハズレを耐えるみたいな状況ではあります。こちらは1曲目からdiscipline型の7拍子ぶくみの展開だったので安心です。また、全体的に大人しく、アッパーだけど構造的な面白さがなくうぇーいに当てられて心が枯れる系とは対極なのもよいです。
→第一印象:2.0(5点満点)
【NEW DAWN HAS COME】 福井ともみトリオ
はじめまして。ピアニスト福井ともみさんのトリオ作。
- Tomomi Fukui (piano)
- Masayuki Tawarayama (bass)
- Manabu Fujii (drums)
こんなこといっちゃなんですが、かもなくふかもなく、いかんとも感想しづらいなあと思いながら聞いていた終盤のかわいいスキャットがかわいい『My Sweety』がかわいいと『Take Five』のイカしたプレイでよかったよかったとなりました。リズムの変化『Take Five』、モードの技法『my favorite things』、ハーモニーの解釈『Giant Steps』などをイカにイカすかってのは各Jazzミュージシャンの登竜門な感じがします。
→第一印象:3.4(5点満点)
【qualia】 PRIMITIVE ART ORCHESTRA
J-Pop。はじめまして。
bohemianvoodooのキーボーディスト木村イオリ、TRI4TH/THE MANのドラマー伊藤隆郎、ベーシスト森田晃平で2011年に結成されたピアノ・トリオ、PRIMITIVE ART ORCHESTRAのセカンド・アルバム。
たとえばこのアルバムをJ-Popに分類するかJazzに分類するかどっちなのと筋肉に問いただせば、J-Popと応えることは先程申し上げたとおり。アドリブの比重と、アドリプのJazzっぽさ、という判断基準なんだろうと、申し上げたいと思います。Jazzというよりは、→Pia-no-jaC←のような、架空のゲーム音楽のアレンジ版として聴くと妄想が捗るタイプ。『ACT』で5+6拍子する定番中の定番ネタが聞けたので安心。
→第一印象:3.1(5点満点)
【REFLECTION】 東京女子流
アイドルグループ、東京女子流の最新作。ゆるめるモ!のようなハチャメチャさはなく、しっとりしたおとなのテクノポップ。ちょっと異色な『Never Ever』みたいなゴリゴリなテクノミュージックが好きですよ?
→第一印象:2.0(5点満点)
【Black Monk Time】Monks
旧作を聞こう。'66年作品。ドイツ駐在のアメリカ人で結成&録音されたMonks唯一のアルバム。移行、ひっそり花開くクラウトロック的なシーンの萌芽が実はアメリカ製だったという歴史に驚き。このあとドイツにやってきたブライアン・イーノ&デビッド・ボウイがそんなシーンと交わって「ベルリン期」とよばれる作品群を生み出すのは、ボウイの遺作【★】に繋がる話。そんな、クラウトロックの萌芽にして完成形のような傑作。反復感、サイケ感、謎の陽気さ、混ぜ合わさったアヴァンギャルド性、すべてたっぷりお楽しみください。
→第一印象:4.3(5点満点)
そんじゃあーああねええええ