「Theatre du Taur - Toulouse 1975」MAGMA
今日聴いた音楽。新入荷。プログレ。'75年、フランス製。第一印象「★★★★★」。
これはすごい。
Bernard PAGANOTTI(Bs)やDidier LOCKWOOD(Vln)在籍時、'75年9月24日のライブ音源。
この時期のライブは「asin:B0006PV5QC:title」や「asin:B000024FWR:title」を持ってるからまあいいや、としばらく優先度を落としていたのがもったない。これはすごい。
全体的なよいところ。
- アルバム「Hhai Live」に比べて「音質が劣っている」と何かにつけて言われているけど、全然問題ないレベル。
- 声隊がひっこんでる代わりに、リズム隊が前面にごり出て、むしろむき出しのライブ感が生々しい。
- 収録曲数はアルバム「Hhai Live」より少ないものの、各曲フェード編集なしの完全版になっている。
- なんといってもアルバム「Hhai Live」では全体像を妄想するしかなかった「M.D.K.」の全編収録。
個別のよいところ。
- Kohntarkosz
- やっぱり前半の呪術的な部分は苦手だけど後半の爆走っぷりはアルバム「Hhai Live」に匹敵する絶頂もの。
- Hhai
- これはまあまあ。
- Kobaia
- これは究極の「Kobaia」。フリーなJazz-Rock風だったオリジナルアレンジから大きく変貌を遂げている。大々的な中間部分にギターソロが特徴。こんな直感的なRockをやるマグマがあるとはしらなんだ。
- Mekanik Destruktiw Kommandoh
- スタジオ版「MDK」('73)、デモ版「Mekanik Kommandoh」('73)、ライブ版「Opera de Reims」('76)「Retrospektiw I & II」('80)、「Theusz Hamtaahk Trilogie」(2000)と、いろいろなバージョンの「M.D.K.」を聴いてきたが、熱気ではこれが最高温度に達している。他のバージョンでは(「スコアどおり」というのだろうか)、落ち着くようなパートでもお構いなしに暴走し続ける。Christian VANDERのテンションが尋常ではなく、やればできる子なんじゃないと頭をなでたくなるような好演。
「大音量で聴け」とお決まりの文句をついつぶやいてしまう。うん、これはすごい。