2014年2月前後のヤーツ(上坂すみれ/nano.RIPE/Tears Of Tragedy/神保彰/ゆるめるモ!×箱庭の室内楽/Chihiro Yamanaka)
2014年1月末から2月中旬前後のヤーツ。
ラインナップ
- 《革命的ブロードウェイ主義者同盟》 上坂すみれ
- 《涙の落ちる速度》 nano.RIPE
- 《Continuation Of The Dream》Tears Of Tragedy
- 《Jimbo De Cover 3》神保彰
- 《箱めるモ!》ゆるめるモ!×箱庭の室内楽の企画盤
- 《My Favorite Blue Note》 Chihiro Yamanaka
《革命的ブロードウェイ主義者同盟》 上坂すみれ
- 声優・上坂すみれさんの1stアルバム。
- デビューシングル『The Talking・・・』もとい、『七つの海よりキミの海』の鮮烈さの延長線上で妄想せざるを得ない深紅の秘音楽。全体として、とにかくバリエーション豊かな内容。散漫でつかみどころがないとも言える。それは何となく「血塗られた粛清の嵐」みたいなレッドな音楽を想像していたからかも。極端なところに染めて蟻プロか妖精天国かと自縄自縛地獄に堕としてしまうのはまだ早い、ということで懸命なことだったのだろう、と後年振り返るにちがいない。最深シングル『パララックス・ビュー』もまた変化球できましたから。(桃鉄、魔界村etc、懐かしいゲーム風のPV、特に2:27のDOOMにぐっとくる)
▼上坂すみれ / 3rd シングル「パララックス・ビュー」
- 『真・革命伝説』は「ロマンシング・サガ」シリーズ等の音楽で知られるイトケンさん。スーファミでプレイしていた当時から、ロマサガ1,2の戦闘曲って歌謡曲っぽいなー(そしてそれがあまり好みじゃないなー)と思っていたので、幾年月を経て実際に歌謡曲になった『真・革命伝説』は、とても懐かしい響きだなー(そしてそれがあまり好みじゃないなー)。
- クロノトリガー等の音楽でしられる光田康典さんによる『Flyers』を聴くと思い出されるのはゲーム「Chaos Code」より『Eleganza (Cthylla Stage)』
▼Chaos Code Original Soundtrack - Eleganza (Cthylla Stage)
- 『七つの海よりキミの海』のイントロから1コーラス目のさび前までご本人によるアルバム解説が述べられているのですが、そこに重ねないデー、『The Talking Drum』部分が聞けないじゃない!と思いました土佐。
▼上坂すみれ「七つの海よりキミの海」
▼King Crimson - The Talking Drum / Larks' Tongues In Aspic Part 2
→第一印象 3.0/5.0
《涙の落ちる速度》 nano.RIPE
- はやいもので、3rdアルバム。
- 脳内ブログだったかリアルブログだったか忘れたものの、nano.RIPEさんについては、「シングルリード曲もカップリング曲もアルバム曲もすべてが安定した力作。ベストアルバムや未発表曲集や裏ベストを出したとしても、3年前と5年後の曲が混在したとしても、通常のアルバムとなんら変わりない印象を持つだろう。」という旨を繰り返した通りでございます。
- 『リップシンク』の【花咲くいろは】第1話版を通常に入手できるようにしてくれないのですか!?*1もいつものとおりです。
- 『マリンスノー』はちょっと新鮮でした。慣れない奏法による「拙さ」なのか「訛り」なのか判断しかねるノリがよい。
→第一印象 2.7/5.0
《Continuation Of The Dream》Tears Of Tragedy
- はじめまして。Jメタルバンド、Tears of Tragedyさんの2ndアルバム。
- (ヘヴィ)メタル--どががどどごどがどと連打されるツーバスにハイトーンで朗々と歌うスタイル--には日本人女子はあまりに合わない。ムキムキマッチョな外人男性や、相撲が好きな日本人悪魔が似合う。ムキムキマッチョなのに超ハイトーンwww、悪魔のくせに歌うめぇwwwといったアンバランスさコミカルさ、笑いが含まれてこそのメタル。股間をギランギランにしたイアン・ギランがライブの冒頭『Highway Star』ずんずかずんずか高揚を煽るイントロとともにああああぁぁぁぁっ////ってイキなり絶頂に達するから面白い。
- それはさておき、殺伐としたメタルビートの最中(もなか)、一回6668拍子(中間部のインストパートが6拍で、本編に戻る直前の小節が8拍)だけで癒され効果が発揮されるので、結果オーライである。
→第一印象 2.5/5.0
《Jimbo De Cover 3》神保彰
- ドラマー神保彰氏がコンスタントにリリースしている「Jimbo De Cover 」シリーズ第三弾。
- なにげに《〃1》《〃2》とチェックしているところでありますが、これは神カバーだ、といえる出会いは今のところないのであります。
とある人による『明日に架ける橋』のカバーを聴いて、ま、まあやるじゃない、とツンデレ定型句を言い放つ、ほどでもないなとYesの『America』を聴いて組んだ腕を解いたところ。
— ふらくやん (@derutcarf) 2014年3月2日
▼Yes - America
とある人による『come together』のカバーを聴いてもやもやした気持ちを、クリムゾンの『Cat food』ですっきりさせたところ。
— ふらくやん (@derutcarf) 2014年3月2日
▼King Crimson - Cat Food 1970 Remastered
- 『交響曲第5番「運命」』がくせもの。「運命」のポップスアレンジでは、KRYZLER & KOMPANYによる『交響曲第5 BURN 炎のベートーベン』が金字塔として立ちはだかっているので。当アルバム版では、原曲の流れを素直に踏襲しているため、「テンポが均一なクラシックの違和感(バロックは除く)」が先立ってしまう。極端な例は「クラシック曲をテクノやハウスにしました」アルバムで、あれは正直しんどい。
とある人による『交響曲第5番「運命」』のカバーをきいてもやもやとした気持ちを、クラズラー&カンパニーの『炎のベートーベン』(偽物じゃないよ!)を聴いてすっきりしたところ。
— ふらくやん (@derutcarf) 2014年3月2日
▼KRYZLER & KOMPANY 交響曲第5 BURN 炎のベートーベン
- 『セット・ゼム・フリー』は、とてもいいものです。なぜなら冒頭のキメフレーズがドラクエ3の戦闘曲に聞こえて気分が紅葉するからです。
▼【PV期間限定公開】 アニメ「となりの関くんED『Set Them Free』」を神保彰本人がやってみた
▼DQ3 - 戦闘のテーマ
→第一印象 2.5/5.0
《箱めるモ!》ゆるめるモ!×箱庭の室内楽の企画盤
本作はヒップホップ、シューゲイザー、ポストロック、オルタナティブロック、エレクトロニカ、ドリームポップなど、あらゆる音楽ジャンルの“箱”が詰め込まれた1枚。
http://natalie.mu/music/news/105944
- アイドルグループゆるめるモ!と、ゆるプログレ変拍子バンド(と認識していた)箱庭の室内楽が夢のコラボレーションですって?ゆるプログレごり変拍子アイドルポップの爆誕か!!!!と股間の動悸を抑えられないでいたら、そうでもなかったです。
- 箱庭の室内楽のアルバム《箱庭の室内楽》([asin:B000FIHAGY:title])を聞き直したら、ゆるゆるプログレごりごり変拍子の快作でした。ふう。
▼ゆるめるモ!X箱庭の室内楽 / 虎よ(MV)
▼E - 箱庭の室内楽
→第一印象 1.5/5.0
https://itunes.apple.com/jp/album/xiangmerumo!/id786907105?uo=4&at=10lqt2
《My Favorite Blue Note》 Chihiro Yamanaka
- 本年度も飛ぶ鳥爆散な「山中さんによる過去のブルーノート録音のセレクション(+解説)+本人演奏の2トラック」。
- セレクションについては、Youtube時代においてもうそういうの商品にならないんじゃないかなーと思ったり。解説部分に価値を見出すかどうかですが。
→第一印象 N/A
[asin:B00HYMH90Q:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/my-favorite-blue-note/id796547974?uo=4&at=10lqt2
ソンジャーネ
*1:何かのシングルのどこかの店舗特典に収録されたそうです