ZAZEN BOYS TOUR MATSURI SESSION@YOKOHAMA BLITZ
久々に ZAZEN BOYS を観てきました。2006/6/13、ツアー最終日@Zepp Tokyo 以来。
- SUGAR MAN
- RIFF MAN
- HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
- HARD LIQUOR
- SI・GE・KI
- DARUMA (新曲)
- NABE & SADA (新曲)
- WATER FRONT
- YUKATA (新曲)
- This is NORANEKO
- TANUKI
- CHIE chan’s Landscape
- USODARAKE
- MABOROSHI IN MY BLOOD
- IKASAMA LOVE
- I Don’t Wanna Be With You (新曲)
- The City Dreaming (新曲)
- COLD BEAT
- FRIDAY NIGHT
- (encore)
http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicjg/1198078173/540
- 開戦前夜〜Heart of the sunrise-lonely heart(YES)
- KIMOCHI
総論
手堅いというかマンネリと言うかやっつけ仕事と言うか貫禄と言うか。あれよあれよという怪奇な楽曲をばきばきキメまくる様は相変わらず圧巻。位置としては中盤あたりでゆるりと鑑賞していました。主にカシオマンと前列の客の様子を。
- ただでさえ全体的に拍子が可笑しいのにいろんな曲にハードなキメパートが強化もしくは追加されていて、客も素直に踊れてないところが素敵すぎる。
- 向井が全然 MC しない。「ヨコハマシティ!」とかほとんど声かけない。アンコールまでひとしきり終わってから、これから渡米してアルバムのレコーディングをするから MATSURI STUDIO に電話かけてこないでくださいって話しただけ。どうしちゃったのかしら。横浜に何か問題が?とりあえずドラムの人の体力が心配。
- 向井のキーボードパートの大幅増加。これがなかなか上手いから憎たらしいわ。指捌きのテクがすごいとかじゃなくて、リズム感やフレーズのセンスがオシャレ。
各論
セットリストを大雑把に分類してひとことふたこと。
オープニング「SUGAR MAN」〜「NABE & SADA」
貫禄のオープニング。ぐっちゃぐっちゃで緊張感高まる「SUGAR MAN」から安定感のアルキラーチューン「RIFF MAN」「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」を畳み込む。で、そのまま「HARD LIQUOR」から「SI・GE・KI」へ。ここまで変体拍子とキメの連続技でぎくしゃくしていた客がガゼン盛り上がりだす。さすが客。しかし続く「DARUMA」で7拍子「NABE & SADA」で8+9拍子の雨あられを降りかけられてすかさず崩れだす客。これぞ客。
▼YouTube - ZAZEN BOYS - RIFF MAN
ぎくしゃくぎくしゃく。
▼YouTube - Zazen Boys - Himitsu Girl's Top Secret
ぎくしゃくぎくしゃく。
▼YouTube - ZAZEN BOYS - DARUMA
ぎくしゃくぎくしゃく。
「WATER FRONT」〜「CHIE chan’s Landscape」〜「IKASAMA LOVE」
「WATER FRONT」で落ち着いてから、そっから先は祭囃子的な曲や中堅的な曲をテキトウに並べましたパート。中だるみ激しくここのパートまるごとなくても別にかまわないやと思ったり。かなり疲れてしまったけど、「USODARAKE」のハイテンションでなんとか持ち直す。「IKASAMA LOVE」でカシオがじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃ・・・と刻み他のメンバーがそれを注視する中、向井はラーメン雑誌を読むパフォーマンス。
「I Don’t Wanna Be With You」〜「FRIDAY NIGHT」
ニューウェーブパート。ミラーボールも回りました。最近の向井の傾向はこちら。「I Don’t Wanna Be With You」はシングルよりかなり長くなっている。カシオマンはサンプラーで丁寧に SE を加え続けている。向井が他のメンバーによしなにループを演奏してもらって、自分は比較的好き勝手にキーボードを弾くという構成。なんて贅沢で自立的な KAOSSILATOR なんだ!「FRIDAY NIGHT」をカシオマンが弾き倒して本編終了。
(encore)
「開戦前夜」「KIMOCHI」は定番なので定番どおり。にしてもまたキメパートとか追加されててよっぽど好きなんだなあそういうのと思う。結構なことです。
▼YouTube - Mukai Shutoku x Shiina Ringo - Kimochi
んで、ポイントは Yes のカバー。「燃える朝焼け」のイントロから「ロンリー・ハート」。「向井がジョン・アンダーソンをてきとーに歌ってやがる」プログレマイハートには本ライブで一番盛り上がったのだが、客はぽかーん。さすがだよ客!
▼YouTube - Yes - Heart of the Sunrise
▼YouTube - Yes - Owner Of A Lonely Heart
いつ聴いてもロンリーハートは笑えるなあ。
むすび
ベーシストは STRAIGHTENER の活動を本格化させるために昨年2月に脱退した日向秀和(町田のヤンキー)にかわって、吉田一郎。まだあんまり独自のプレイがどうのってところは分からなかったけど、キモかっこよく弾いていた。このまえ、STRAIGHTENER のライブの様子が深夜に放送されていてだらっと見たのだが、ZAZEN BOYS とはマッコウから音楽性を異にするストレートなロックでびっくりした。そしてよかった。集客もすさまじい。対称的に ZAZEN といえばますます変拍子、キメ、ニューウェーブ化と怪しげな方向へ進化し続け、ナンバーガールの幻影は遠く霞がかって客全般としては離れつつあるのだろうか。わたくしとしては大歓迎な変化なので全然きにしないのだが、活動が円滑にできるようには儲かって欲しいものである。物販とか全然やる気ないのが気がかりだ。