怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「HARDCORE SUPERSTAR」HARDCORE SUPERSTAR

HR/HM バンドの 5 枚目。2005 年、スウェーデン製品。「半年に一度くらい突発的に聴きたくてたまらなくなるアルバム」の一枚。ちなみに、「毎晩〜」は MAGMA の某作品。

Long Live Rock'n'roll!痛快なハードロック作品。

オープニング曲「Kick On The Upperclass」のイントロが、古くは Rainbow の「Rising」、新しくは Porcupine Tree の「Deadwing」でおなじみのシンセのアルペジオ。最初の10秒でやるきむんむんが伝わってきます。

その後はもうハードロック様式美のオンパレード。手堅いリフ、手短で的確なギターソロ、ひたすらキャッチーなメロディ、耳にこびりつくサビ、ピンポイント的確なコーラス合の手、気を抜かない力漲るボーカル、手数を主張しないドラム、サポートに徹するベース、暗い曲に眉をひそめたりせず、暴力的に脅したりせず、泣いて同情を誘ったりせず、大曲で疲れさせることもなく、変拍子ポリリズムシンコペーションなどでぎくしゃくさせることもなく、とにかくひたすら王道を音速で突っ走るロックンロール。ふぁんふぁんふぁーん、おーとふぁーん。

唯一、音楽的に興味をそそられたのは、最後の「Standin' On The Verge」だけ涙目(男の子だから泣いてはいない!)のバラード。このアウトロには最初のシンセフレーズ。同じ音なのに、最初と最後でこんなに印象が違って聞こえるから不思議だ。

これは生きたロックだ。生き生きと躍動している。「ロックは死んだ」と宣言し「後の(ポスト)ロック」「商業ロックの代替品(オルタナティブ)」こそ高級な嗜好品であると悟った節でしかめっ面の連中をハードコアにやっつけてしまえスーパースター。 捨て曲など1曲もないというか逆に考えると全曲捨て曲というか爽快に割り切ってみせる。王道でありながら異形である。そういう意味では、ELLEGARDEN に通じるものがあると思いました。ではまた半年後に会いましょう。

お気に入り度:81点

YouTube - Hardcore Superstar - We Don't Celebrate Sunday's

# 11 月に新作が出るみたいです:[asin:B000WHH9DC:title]