怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック」

どうも、読んだ「小説」の 98 % が筒井康隆という狂気沙汰のふらくやんですこんばんわ。あるいは、読んだ小説の 98 % の人間がいかに狂っていかに狂った音楽趣味を獲得してしまうのかというドキュメントとしてのブログ「たおやめぶりっこ」ですこんばんわげらげらげら。

さて、今日の 1 枚。'83 年、日本製。映画「時をかける少女」のサウンドトラック。音楽は、世界二大松任谷の一人である松任谷正隆。昨晩、この映画をテレビで見たので埃をかぶったサントラを取り出してきた。

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約 10 弱年前に、たぶん '98 年に潰れてしまった discmap の川越店で、3 枚 700 円のセールで買った。そんとき一緒に買ったのが、確か「ソナチネ」のサントラ(久石譲 '93)と、「The Sheltering Sky」のサントラ(坂本龍一 '90)だったかなあ、と思って太古の CD 棚から穿り出したら当たってて笑う。

主演は、当時「セーラー服と機関銃」「ねらわれた学園」に主演してヤングのハートをがっちりキャッチした原田知世。ってなぜに原田知世のバイオグラフィを書かねばならんのだと憤慨。テーマ曲「時をかける少女」も歌っている。こちらの作詞作曲はユーミン。A メロがもろにユーミンで笑う。

原田知世 - 時をかける少女

Love Song 探して」などを思い起こさせる '80 年代サウンドですね。さて、サントラ。これはいかんともしがたい。全編、ピアノ協奏曲で編曲されていて、無難で聴きやすい点はよい。半分くらいは映画のセリフが入っていてしょんぼりする。ももくりさんねーん、って笑う。

そういえば、今夜はなぜか、テレビでアニメ映画「時をかける少女」が放送されていたので、えいやと「20 年前の写真」と重ね合わせてみる。映画、よかったですよ。原作の大道具小道具を巧みに拝借しながら 20 年の時を経た今だからこそ描き出せる物語。深化と拡散を続けながら時折こうやって凝縮して牙をむく異形のセカイ系。後ろ向きにタイムリープした後の転がりっぷりに笑う。

具体的な感想は検索してくださいね。

ニコニコ宣言で我々が提起したかった仮説のひとつに、ネット上での人工生命ともいえる集合知は生物のように進化しなければいけないのではないか、というものがあります。

それはひとことでいうと、世代交代です。完璧な人間の理想像を追求した賢明なエルフを造りあげ、不老不死を目指すのではなく、馬鹿でどうしようもない短命の人間が、同じことを繰り返して世代交代しつづける世界をつくろうとしました。

ですから、ニコニコのコメントはどんどん流れて消え去っていきます。残したい良質なコメントも荒らしのコメントも時の流れの前には等価です。同じネタ、同じ突っ込み、同じ荒らしが延々と続いていくのです。その世代交代を超えて残るものがミームとしてニコニコ動画の文化であり歴史となって残っていけばいいと思っています。

http://blog.nicovideo.jp/2007/07/post_138.php

時をかける少女 通常版 [DVD]

映画を見て、その残滓にこんなニコニコブログの素敵なコメントを薄く重ね合わせてそして例のアルバムの最初の 4 曲なんか聴いたりすると、すっごい滑るよ脳の一部が地すべりおこすよ。おススメ。

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お気に入り度:30(単体の音楽盤として鑑賞するとね)