怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

【The Elements Tour Box 2016】King Crimson

月例<YYYY年MM月に聴いた>ブログにぶっこむにはボリューミーだから独立させるよヤツ。

われらがKing Crimsonの恒例ツアーボックスの2016年版。出るって話は耳にして例のかかりつけのレコード屋に問い合わせたらまだ国内販売の情報がないとかで続報待ちってステータスのまま例のレコード屋は畳まれてしまって今に至るってたまたまAmazonで本作を見かけたのをゲット。ではききます。

The Elements Tour Box 2016

The Elements Tour Box 2016

Amazon


2014年から毎年ツアー開始とともにリリースされる、'69年から直近までのいろんな既出/初出音源を散りばめてみるCD2枚組シリーズの2016年版。ちな(みに)2017年ボックスもそろそろ出るのでこちらは見逃さないように。

The Elements Tour Box 2017

The Elements Tour Box 2017

Amazon



Disc I

1 Wind (Extract, 1969)

アルバム【宮殿】の冒頭のSE収録風景だと思われる手短なトラック。

2 Moonchild (2016, Instrumental mix edit)

ムンチャ(ムーンチャイルドの略)の手短なカラオケ盤みたいな謎のトラック。

3 Peace (Live in Japan, 2015)

アルバム【Radical Action】から

http://derutcarf.hateblo.jp/entry/2016/10/02/212649#1-Peace

4 Pictures Of A City (Live in Toronto, 2015)

ライブアルバム【Live in Toronto】から。ってトロント音源ゲットしたのにレビューしてなかった。DGM Liveからダウンロード買いしたからTODOアルバムリストに載せ忘れたのかなあ。中間部はさすがのトリプルドラムの迫力。良テイク。

5 Prince Rupert’s Lament (2016 mix from Lizard recording sessions)

これは初出音源。Robert Frrip(gt), Gordon Haskell(bs), Andy McCulloch(dr)によるセッション。フリップ氏の細かくフレーズは動いているのに聞き心地はまるでドローンなギターがたまらない小品。

6 Islands (rehearsal/run-through)

CD初出音源。Islandsの通し稽古。最終音源に含まれるJazz勢ゲストミュージシャンたち拔きの、バンドメンバーのみによる演奏。一部歌詞がなかったりするので、かなり初期段階のデモ的な録音でしょうか。<バンド編成でライブで演奏することをこの時点では想定していた>ほうが夢があるのだけど。

7 Threshold Soundscape (Live, USA 2014)

ライブ本編開始直前化なにかのちょろ音源。

8 Larks’ Tongues in Aspic Part I (Live, USA 2014)

ぼちぼち。もともととりとめのない曲なので人数をかけるとダイナミックさがましてよい。

9 Easy Money (Larks’ Tongues recording sessions/boxed set)

スタジオリハ音源。この手の<豪華なボックス>は購入を控えているので、初耳。ウェットンが歌パートでベースを弾いていないのが悲しい。このあとのライブのセットリストに入ってからはいきなり全力展開だった Easy Money のこういう<たどたどしい>状態は貴重。インプロパートは、こんな感じでビルドアップしてこんな感じで熱を入れていこうかと基本的な展開を試している感じもよい。

10 Improv I (live 1974 - Starless boxed set)

この手の<豪華なボックス>は以下同文。次の Doctor Diamond への導入となるインプロパート。強引に持っていく感じがとてもいい。1974/3/31音源。

11 Doctor Diamond (Live 1974 - Starless boxed set)

気だるく暴力的な演奏。'74年の雰囲気はいいものだ。

12 From the Drummer’s Stool (Michael Giles, 21st CSM extract)

初代ドラマー Michael Giles が 21st Century Schizoid Man の一節を叩いてる音源。

13 21st Century Schizoid Man (Live, 1974, USA CD/DVD-a & Road to Red boxed set)

からの'74年盤 21st Century Schizoid Man に進むのは憎い演出。有名な 1974/6/28 Asbury Park 音源。'74年ツアー最終局面の破れかぶれな演奏はよいものだ。

Disc II

1 Prince Rupert Awakes (extract, Lizard recording sessions)

ルーパート王子のめざめのキースティペット(pf)パートのみ音源。

2 The Other Man (2010 early version)

2010年にひっそり録音されていたオリジナル曲。混沌とした前半、突然ドラムが乱入してポップス調になる後半。何がしたいのかわからない曲だけど嫌いじゃない。

3 Making Of Discipline (edit)

この手の<豪華なボックス>は以下同文。'81年、Discipline 録音セッションより。マッテクダサイなアイディアではこっちは本当のドローンで耳が幸せ。続いて Frame by Frame、Discipline、The Sheltering Skyの断片へとメドレー。

4 Walking On Air (edit, THRAK boxed set)

2010年台すっかりハブられて髪が薄くなってしまったエイドリアンのおしゃべりがかすかに聞こえる Walking On Air のリハーサル音源。

5 Radical Action (to Unseat The Hold of Monkey Mind) (live in Japan, 2015)

アルバム【Radical Action】の映像側に入ってたほう。現体制の新曲だけど過去曲のつぎはぎみたいで悪い曲じゃないんだけど新鮮さに欠けるよねってやつ。

http://derutcarf.hateblo.jp/entry/2016/10/02/212649#2-Radical-Action-To-Unseat-The-Hold-Of-Monkey-Mind-I

6 Meltdown (demo)

同じく現体制の新曲だけどいまいちなやつ Meltdown なんだけど、このデモ版は荒っぽくてよい。びっくりした。

7 From the Drummers’ Stools I (VROOOM, VROOOM extract)

2014年ライブ演奏からドラム陣だけ抜粋した音源。ドラマーが3人もいるのは持て余しすぎ、と全当ブログが疑問を呈していることに対する回答なんですね!!!????

8 From The Guitarist’s Stool I (21CSM extract)

'69年音源。????

9 The ConstruKction Of Light (live in the USA, 2014)

現体制のセットリストで、<過去曲の再構築>にもっとも難儀している The ConstruKction Of Light の2014年とあるライブ時点のスナップショット。メル・コリンズがどうしてもフィットしないんだよなあ。

10 Tomorrow Never Knew/Thela (Live in Warsaw, 2000)

この他にも、エイドリアン時代は最後に登場する Heroes を取り入れたり、クリムゾンらしからぬ遊びを取り入れて、そしてそれ以上は発展しなかったちょっとおもしろいワンシーン。また、トレイガン&マステロットが土台となるインプロは前後の時代とは違った迫力があってまたよいです。

11 From the Drummers’ Stools II (Larks’ Tongues In Aspic I extract)

2014年ライブ演奏からドラム陣だけ抜粋した音源。ドラマーが3人もいるのは持て余しすぎ、と全当ブログが疑問を呈していることに対する回答なんですね!!!????

12 Nuages (2016 mix, Three of a Perfect Pair CD DVD-A & On & Off The Road boxed set)

'84年 Three of a Perfect スタジオセッションからのテイク。projeKctシリーズの前身みたいなインプロテイク。

13 The Light Of Day (Live in the USA, 2014)

現体制での新作。

http://derutcarf.hateblo.jp/entry/2016/10/02/212649#6-The-Light-Of-Day

14 From The Guitarist’s Stool II (Lizard extract)

'70年リザードセッションから今度はフリップのギターのみ抜粋音源。'70年代の歪んだフリップ師のギターは耳イズhappyである。

15 Tokyo Soundcheck 6 (Larks’ Tongues In Aspic I extract)

2015年ライブのサウンドチェックですって。ふーん( ´_ゝ`)

16 Dinosaur (2015 mix, THRAK boxed set)

'94年ダブルトリオ期のスタジオセッション音源。あまり遊びの入らない曲なので安定した内容でこれまた( ´_ゝ`)フーン。なんだけど、ミックス音像がちょっと新鮮で価値を与えている。

17 From The Drummers’ Stools III (Tokyo Soundcheck 6, extract II)

2015年ライブ演奏からドラム陣だけ抜粋した音源。ドラマーが3人もいるのは持て余しすぎ、と全当ブログが疑問を呈していることに対する回答なんですね!!!????

18 Heroes (Live in Madrid, 2000)

当時のツアーで突然アンコール曲に登場した『Heroes』。演奏されたりされなかったりしてたのでハラハラしながら、自分が見に行った公演では無事聴くことが出来ましたな思い出。『Heroes』はあらゆる人がカバーしてますが、やっぱりフリップ師のギターが不リップしのギターじゃないと<本物感>がないですよね。

ボウイ亡き後の『Heroes』はまた違った気持ちになります。

amass.jp

[asin:B071RNGH19:detail]

ロバート・フリップコメント>
この「ヒーローズ」はキング・クリムゾンがベルリンのアドミラルスパラストで演奏したものだ。
コンサートが行われた日は当時、ベルリンの壁が見渡せたハンザ・スタジオでオリジナル・レコーディング・セッションを行ってから
39年と1カ月の時間が経過していた。祝福とデヴィッド・ボウイとの想い出、彼に対する敬意を込め演奏した。
そして、40周年となる今年発売の運びとなったのである。

http://amass.jp/89071/

www.youtube.com


https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/originals/21/66/e5/2166e5c37e78bec7ba0e252a8f3f2efb.jpg


→第一印象:4.0(5点満点)