怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

2016年12月に聴いた:JYOCHO/戸川純 with Vampillia/悠木碧/分島花音/paranoid void/Freedom Call/水樹奈々/早見沙織/未知瑠/Visual Insanity/クリヤ・マコト/三宅純/EYM Trio/Ayasa/南波志帆/ほか

12月分をまとめてドン。ちょっとオススメを乱発してる感ありますが、年末とはそういうものです。正月休み余暇のおよそ半分はブログノルマの更新作業に費やしてました。音楽ブログなのでどうしても音楽を聞かなくちゃいけなため時間がとてもかかる。月刊100PVのブログに……。更新時間あたりのPV数やばい。とりあえず3月いっぱいまでは続けるとして、以降はちょっと。2016年後半のベストと2016通年のセレクションエントリーはまた次の週末に……。それではよいおとしを。

凡例

  • 第一印象点はだいたい1.0(そっとじ)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。×20するとBurrn!誌の点数感覚に類似です。
  • 文章中で突然個別楽曲に点数をつけだしたら、10点:傑作、3点:かなりよい、1点:なかなかよい、0点:よい・ふつう・よくない・わるい・☓☓☓です。
  • オススメ印はシェフが気まぐれているとお考えください。

【祈りでは届かない距離】 JYOCHO ★オススメ★

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J-Pop。はじめまして。

おりをみては<女声J-Popは歌が可愛げてメロディとハーモニーと編曲と演奏とサウンドと曲の構成構造が噛み合っていて、率直に「良い曲」に仕上がっていればリズムやBメロについては問わない>と、アマアマな評価基準を述べているわけですが、やっぱりリズムについても問いたい、といったときの理想に近いJ-Popがこちらになります。

べつにティグラン・ハマシアンやメシュガーめいた極端なことをして欲しいわけじゃないけど(本当はシて欲しい)、メロディやコードと同等平等に、リズムの作曲もやってほしい、という願望。凝ったコード、美しい旋律に傾けられる情熱がある一方、リズムは置いてけぼり悲しいから。

DAWにしても諸々の電子楽器機材にしても、初期値が4拍子4連符なのが諸悪の根源。メロディ/ハーモニーは白紙で提示されるのに、リズムだけはプリセットされている。思考停止的にドグマ的にみんな4拍子4連符を受け入れている。これは根深い。例えば世界的にDAWの初期値を7拍子、電子楽器の初期値を5連符にしたら音楽は別世界になるのだろうか。という妄想は余談。

というわけで本作は、アコースティック中心化した先鋭的なポストロックやらプログレやらなんやらを濃縮した構造をイエスやらジェスロ・タルやらめいた叙情性で肉付け&ラッピング。ただ4拍子4連符から自由になるだけの音楽。自由になった構造に音を敷き詰めたのか、自由になった発想で音を積み上げていったのか、それはさておき、ちょっと自由になるだけでこんなに音楽の幅は広がるんだとあらためて喜みを感じる傑作。

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→第一印象:4.6(5点満点)

祈りでは届かない距離

祈りでは届かない距離


【わたしが鳴こうホトトギス戸川純 with Vampillia ★オススメ★


J-Pop。戸川純 with Vampilliaというクレジットだけで怪作の予感しかしない本作。オープニングの第一音の圧倒的NATSU感からして予感は的中。

戸川純さんはだいぶ年を取ってしまった→到達した円熟に容易に変換できる凄みがある。今後ボーカロイド技術がさらに発達しても容易には代替できない肉声の価値がある。Vampilliaは大所帯を活かした可動性を活かし、戸川純とその楽曲の個性を熟知した上でいまVampilliaとしてどうアレンジすべきか熟考された結果生み出されたような、なんとなくジョイントしてみました的まさに理想的なコラボレーション。

『蛹化の女』の室内楽アンサンブルを純メンバーで演れる強みよ。『諦念プシガンガ』の怒涛さは、Otomo Yoshihide's New Jazz Ensembleによるシンプルなアレンジ
https://youtu.be/PuyJmLI5waI?t=1226 )と好対照。歌はPhewさん。

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→第一印象:4.5(5点満点)

わたしが鳴こうホトトギス

わたしが鳴こうホトトギス


【トコワカノクニ - EP】 悠木碧 ★オススメ★


J-Pop。声優で歌手でちかごろますます怪異じみてきた(良い意味で!)悠木碧さんの新作EP。全編女史のボーカル多重録音のみで構成された怪作。なかなかの傑作アルバムだった前作の収録曲『ビジュメニア』の音楽性をボーカルのみで多彩な声色を駆使して拡大した感じ。みんなが大好きなモードの曲、ビジュメニア路線、ドゥーワップをはじめるのかな?とポップめで始まってもやっぱり珍妙に振れて抗えないSAGA魔界塔士。

声優さんのアルバム感想では決まり文句のように言っている「音楽的コンセプトを固めたミニアルバムをやってほしい」のひとつの理想形。みなさまよろしくおねがいいたします。

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→第一印象:4.4(5点満点)

トコワカノクニ

トコワカノクニ


【luminescence Q.E.D.分島花音 ★オススメ★


J-Pop。シンガーソングライターでチェロ奏者の分島花音さんの最新作。

ひとことでいうと、冒頭1曲め『Unbalance by Me』でおおおー!となりこれはいきなり名盤の予感がする!2曲めで『RIGHT LIGHT RISE』おおー!となり予感は確信めいてゆき3曲め『the BEAST can’t BE STOpped』でまあまあ悪い曲じゃないよ小休止ってところでしょうとなった次の曲で突然真顔に戻される急転直下し『ノットフォーセール・フォッシル』でよかった居眠りは終わりだと目覚めかけつつ『君はソレイユ』でほんとよかったそうでなくてはと俄然盛り上がってきたら次の曲でまた真顔の逆落とされ『Love your enemies』でまた叩き起こされサビの入り方が何か懐かしい外人の香りがするが思い出せないがValensiaだろうかからの最終曲の雄大なロッカバラードで終わる落差の激しいアルバム。ここで名前を出さなかった曲を省略してプラス1曲その他に準じる何かで仕上がっていれば先月の竹達彩奈さんのアルバム並に印象が良かったと思われる。

本ブログでは、シンガーソングライターの人がガラじゃない(=わたしが期待していない)Jazz/歌謡風の曲調をアクセンツとして導入し、わたしの期待がスベってしまう現象を、とあるシンガーソングライターの愛称をとって○○現象と呼んでいる。また、若さ元気さを売りにしたキャラクター性を押し出しつつそこからのギャップを演出するために導入されるゴールドフィンガー(みたいな音楽を言い表すジャンルはなんだろう?)で以下略な現象を、とある歌手の愛称をとって✕✕現象と呼んでいる。というのは周知の事実。

本作では○○現象が発生していっしゅんオエーっとなりかけたが、意外にも真顔に戻る程度の軽症ですんだ。それは曲、編曲、歌唱、演奏などが思いのほか板に付かず離れずで手堅かったから。そ、その編成・ミュージシャンを雇う潤沢な予算を早見沙織さんに少しわけてほしかった……!分島さんは作曲も自分でやれるぶん、作曲費用を編曲・演奏家にまわせるのかしら?gん。こういうムーディーなときこそトレードマークのチェロが大活躍していただければとも思いました。逆に、他の曲で以前はノルマ的に入れていて所在なさげさえあったのが適材適所効果的に用いられているのは好印象。

デビュー当初こそビジュアル系の延長上にあって飛び道具的にチェロを構えたあるしゅイロモノ的だった印象の分島さんの、アニソンフィールドへ全力転換してからの才能開花の具合がうなぎ登っている。パごいことだ。

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→第一印象:4.4(5点満点)

luminescence Q.E.D.

luminescence Q.E.D.

【POP MUSIC】 paranoid void ★オススメ★

POP MUSIC

POP MUSIC

J-Pop。はじめまして。プレイリスト上、本作はCyntiaの次に並んでいて、通勤の移動中Cyntiaを聞きながら次こそプログレっしぶ次こそメタリックとやきもきしてて、やったーついにきたー!!と曲名チェックのためムネポケからiPodを取り出したら本作の冒頭でした。やった・・・。

皮肉や自らハードルを上げる行為としてPOP MUSICを標榜した結果は、本当に優れたメタポップであるかダダ滑りであるか極端な結果になりがちで、本作は前者ですさすが。「International POPular Group」こと某バンドや、「The Pop Group」こと某バンドの好例を降霊。

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→第一印象:4.3(5点満点)

【Master of Light】 Freedom Call

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HR/HM。はじめまして。メタルはみんなのために。みんなはメタルのために。おっさんたちが高らかに歌い続けるメタル賛歌。痛快なメタルポップス曲集なんだけど、これらが全曲BABYMETALだったらどんなにすばらしいだろうと脳裏がもにょる。おっさんのメタル賛歌が、異国のKawaii少女たちの歌とダンスに置き換わったら……と想像すると、海外でBABYMETALが支持される理由が怪魔見えたような。相撲にビヨンセ。歌舞伎にリアディゾン。

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→第一印象:4.0(5点満点)

Master Of Light

Master Of Light



【NEOGENE CREATION】 水樹奈々


J-Pop。ここしばらくはド派手な雰囲気だった・・・数作前の・・・アルバムタイトルをググらずに言えるほど聴き込んでいないのがばれますが・・・数作前のアルバムが最高潮で、ここ数作は余勢を駆る感じだったイケイケドンンドンな作風がここにきていよいよ転換点。耳障りがやさしくなって聴き疲れしない具合がとてもよい。

イントロの小品や派手なオープニングナンバーみたいなお約束を廃していきなり『めぐり逢うすべてに』/『STAND UP!』で新しい路線の陰/陽をプレゼンテーションし(加えて最終曲『絶対的幸福論』)、『UNLIMITED BEAT』、『君よ叫べ』などでイケイケなお約束ものはしっかりおさえつつ、その他はその他もろもろって感じでいろいろお試しするカタログ曲集。よいです。ここから数作かけてまた何かに修練され、数作かけて余勢を駆って、というサイクルに入るのでしょうか注目です。

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→第一印象:3.8(5点満点)

NEOGENE CREATION

NEOGENE CREATION

【live for LIVE】 早見沙織


J-Pop。声優で歌手の早見沙織さんの、4曲入りシングルCDにフルライブCD2枚組とフルライブ映像DVD/BD(CDと映像は別公演)がおまけとしてついてくる豪華仕様のシングル盤。シングルは通常本ブログではとりあげないのですが、おまけが特殊なのでちょっとだけ。先の1stアルバムの○○現象について、しっかり予算もかけられた本シングル/ライブツアーの音源でむしろ強化されており、これは単純に音楽性の違いってことで腑に落ち、安らかな気持ちになりました。こんごともよろしくお願いします。

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早見沙織/live for LIVE(CD+Blu-ray盤)

早見沙織/live for LIVE(CD+Blu-ray盤)

【「終末のイゼッタ」オリジナルサウンドトラック】 未知瑠


Soundtrack。はじめまして。

TVアニメーション「終末のイゼッタ」オリジナルサンドトラック クロスフェード動画
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ニコ動で見てました、TVアニメ番組[終末のイゼッタ]の劇伴音楽集。魔女がホウキではなく対戦車ライフルにまたがって飛ぶ、というワンアイディアから妄想と構想を膨らませたかのような架空の第二次世界大戦世界が舞台の番組で、最初のピークだった3話あたりで、たまたまちょうど読んでいた【兵器と戦術の世界史】がたまたまちょうどWW2におけるドイツ軍の兵法について述べられているところだったのでたまたまちょうどワカッテルーゥアイフルーゥみたいな歓声を上げたところ。副題:「[フラクタル]と[イゼッタ]を分かつもの」

兵器と戦術の世界史 (中公文庫)

兵器と戦術の世界史 (中公文庫)


というのはおいといて。「みんなが大好きなあのモード」をメインテーマにした各種変奏曲は素材がみんな大好きなだけに映えることは得ること。Adiemusコーラス、適切な音楽用語を存じ上げないので便宜上Adiemusコーラス・・・こういうの・・・

▼Adiemus-Chorale VI-Cantus-Song of Aeolus
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もすてき。エレクトリック+弦楽も、単に管弦楽団を雇う予算不足だとしたらちょっと悲しみもあるけれど弦楽/室内楽中心のクラシック楽器部隊による曲も冴えている。少ないながらエレクトリックでも旦那トラックもおもしろいのでもうちょっとバリエーションを聴いてみたかった。

なぜ先程とうとつにフラクタルの名前が出てきたかというとフラクタルのサントラもとてもよくって絶賛した記憶が・・・と過去ログを検索したらそういうエントリーはなかった。また脳内ブログに書き散らかしてリアルブログ化シなかったパターンか・・・。久石譲がどうたらこうたらって比較しながらかいたきがすrんだけどう

なにはともあれ狼と香辛料フラクタル→に連なる系統の良サントラ。

→第一印象:4.0(5点満点)

「終末のイゼッタ」オリジナルサウンドトラック

「終末のイゼッタ」オリジナルサウンドトラック


【Virtual Escape】 Visual Insanity

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HR/HM。なのかしら?はじめまして。

極めてテクノラティな小品からのメタル系インストへと超極端にぶっ飛んだので聴いてるこちらもブットビーです。全体として、少数のテクノな小品を挟みつつ全体はメタルなインスト。テクノとメタルでサウンドはがらっとかわるものの、構造はよく似ていて、よく似たアイデアを極端なジャンルでそれぞれ表現する試みなのかしら。よいとおもいます。

シンセの使い方やハーモニーの感じはモダンな感じの感じです。もだんな感じは、'98年に「Event」という(ググラビリティ最低な)バンドをアルバムを聴いて感じた感じを呼び起こさせます。当時すでにDream Theaterがいましたが、ちょっと違う感じの感じ。Dream TheaterがRushなら、こちらはUKみたいな流派の違い。

▼Perfect Illusion -Event
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Dream Theater が Rush で Eventが UK なら Visual Insanity は・・・あれだ、Heldon だな Heldon。もうだいぶてきとう。


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Heldonはいいぞ:
derutcarf.hateblo.jp


と話は脱線しつつ。これはテクノサイドとメタルサイドを明確に分けた(メタルサイドにもピコピコ成分は含まれるけれど、あくまで味付け程度)作品だけど、機会があったらがっつり融合した系の音楽を聴いてみたい。2016年のセンスで Heldon したらどうなるだろうかと期待が膨らみます。

▼Visual Insanity - Virtual Escape (Album Preview)
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→第一印象:4.1(5点満点)

Virtual Escape

Virtual Escape

【アコースティック・ウェザー・リポートクリヤ・マコト/納浩一/則竹裕之

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Jazz。アルバムタイトル通り、Weather Reportの曲をアコースティック(ピアノトリオ)カバーする作品。

初期は別として、フュージョンサウンド化してからのWeather Reportはちょっと苦手。なぜならばフュージョンサウンドが苦手だから。音楽的な構造が得意であっても、サウンドが苦手なので、結果苦手。その点、本作は音楽的構造を踏襲しながらも大得意なピアノトリオ&発展的な解釈を加えてってことでいいとこ取りに決まっている。いま決まった。おれ決断りょくすごい。KETSUDAN

内容も充実で、単に編曲しました、ではなく、原曲をしっかりと料理して緊張感の高い演奏。まったくもんだいなし。

ただ、『A Remark You Made』はやっぱりザヴィヌルおじさんのかわしいピコピコシンセじゃないとなあ、という贅沢な気持ちはあります。

▼Weather Report - A Remark You Made
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ザビヌルおじたんかわいいよピコピコシンセかわいいザヴィヌルおじさんピコ尊い。

あと、『birdland』はさすがにピアノ・トリオむきではなかったか。

▼Weather Report - Birdland
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▼ACOUSTIC WEATHER REPORT LIVE-1 クリヤ・マコト/納浩一/則竹裕之
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→第一印象:4.0(5点満点)

アコースティック・ウェザー・リポート

アコースティック・ウェザー・リポート

【Stolen from strangers (+2)】 三宅純

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J-Pop。はじめまして。

冒頭のどんどこどろどろしてアート・アンサンブル・オブ・シカゴのおばけがひゅーどろろと出てきそうなイントロから始まる怪しい1曲めで何かが確定。みんなでうっすら狂っているこの感じをJ-Popフィールドで聞けるおどろき。AKB、サカナクション、これ、みたいな感じで並んで欲しい。フレンチで不気味なトーンを基調にいろいろジャンルが振れてゆくのだけど、それが「単純な古き良き○○風」ではなく現代的な感覚/サウンドが振りかけられているのがよい。

それはさておき、冒頭の『Alviverde』を始め、『Easturn』のインド?中東?風の暗いアンサンブルをベースにAdiemusコーラスがかぶさってくる組み合わせ、『All Names』の安いPCMシンセのブラスセクション音色を弾いたかのような謎のサウンドなどがインパク知。最終曲は冒頭曲のインスト版で、やっぱこのイントロええわあと再認識して終わる。

→第一印象:3.9(5点満点)

Stolen from strangers (+2)

Stolen from strangers (+2)

【Khamsin】 EYM Trio

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Jazz。はじめましてかしら。

  • Elie Dufour : Piano
  • Marc Michel : Batterie
  • Yann Phayphet : Contrebasse
  • Mohamed Abozekry : Oud
  • Marian Badoï : Accordéon

北欧風ともアフリカ風ともいえる民族音楽的モチーフを叙情的に織り込んだオープニングで良作の予感。2曲目から明確にアフリカ風に転じるので、北欧風と勘違いしていたのもアフリカのヨーロッパ寄りなかんじのあれでしょうか。北アフリカ、中東、地中海ヨーロッパあたりのミクスチャーは刺激的なやつなあれ。ちょっと眠いだけのスローな曲が入っているのが欠点だけど終盤にかけてまた盛り上がり、刺激的なリズムと演奏、民族げの取り込みなど長所を大袈裟に言うと地中海版Tigran Hamasyan、かもしれない。

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→第一印象:4.1(5点満点)


【CHRONICLE IV - EP】 Ayasa

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J-Pop。いろいろ紆余曲折を経て、いよいよ全リョクでファイナルファンタジー方面に振り切った作風のミニアルバムに仕上がり、そうでなくてはとガッツリポーズです。よく声優で歌手の人のアルバムが音楽的にとっちらかって困ったときにコンセプトを絞ったミニアルバムにしてくださいと懇願していますが、まさにその答えの具体例みたいな一作。また、「なんとも微妙なインスト作品」に対して「架空の○○サントラ」と仮定してイマジネーションのちからで無理やり聴き通すみたいな修行がありますが、本作は純粋に架空のファイナルファンタジーとして楽しめる快作であります。いにしへのとらふまのやふなものまでしけきされるるほどにソーロォ。

→第一印象:3.9(5点満点)


【ドラマチックe.p. - EP】 南波志帆

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J-Pop南波志帆さんの新作EP。1曲め冒頭の冒頭からハイかわいい。「女声J-Popは声が可愛げで以下略」とよくゆうておりますが、可愛げの見本がこちら。歌声に耳を澄ましているだけで幸せになれます。それだけで必要十分といえば必要十分なのだけど、贅沢を言えば、本作では2曲め以降の音楽性がわたしの好みと合致しないのが残念。いっそのことROUND TABLEにヒーチャリングされてはくれまいか、と捗る妄想ですが、Ninoを手放し単身アニソン界隈での制作活動に励んでいる北側氏の要求とはマッチしなさそうでしょうか残念、と肩を落とすまでが遠足です。

→第一印象:3.3(5点満点)





【Urban Night】 Cyntia

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J-Pop。ポストチャットモンチー系統に属するガールズバンド(全員女声であれば楽器隊の性別は問わない)をサブカル系と仮称したとき、対称となるメインストリーム系ガールズバンド(全員女声であれば楽器隊の性別は問わない)といえば、Silent Siren(かわいいPop系)/SCANDAL(力強いPop系)/Cyntia(ハード系)が四天王です。四天王のとあるバンドはやられて(解散して)しまいました…。たぶん楽器隊が男だという弱点を突かれてしまったのでしょう。

何作か前のアルバムでHR/HM寄りの大作があってうおーっとなったのだけど、以降、評判が悪かったのか鳴りを潜めてしまって本作も其の延長上にあるのがもどかしげ。イントロとか間奏とかに片鱗だけちょろちょろ見えるロックがとても冴えてるだけに。Popに染まってしまうとSCANDALとの差別化がつかず、どうせPopならKawaiiが正義なので王者Silent Sirenの絶対性が高まるばかり。で、Silent Sirenが直近作ではただKawaiiだけじゃない音楽性も出してきて鬼が金棒の柄に手をかけている世界情勢においてですよ。その金棒を抜いたらKawaikunaiガールが死滅しちゃうからやめてさしあげて!といまおれがひきとめているから、はやくCyntiaはメタルにレジスタンス覚醒するんだ!そこには元気に走り回るBABYMETALの姿が……!

https://www.youtube.com/watch?v=Yh6K3_d1b80

→第一印象:3.4(5点満点)

【Not The Actual Events】 Nine Inch Nails

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2016年にNINの新作EPを聴くっていう現象が謎めいている。HR/HMジャンルもめずらしく自分が知ってるバンドの新作が立て続いたし、NINの伏線だったのか。と運命めいたものだけを感じ、音楽にはとくに何も感じなかったことだけ記録しておきます。

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→第一印象:3.0(5点満点)


【Sensation IV】 Sensation

Sensation IV

Sensation IV


J-Pop。はじめまして。アルバム名から察するに4枚目の作品ってことじゃないでしょうか!?名推理?名推理?プレイリスト上 paranoid void の次にあり、paranoid void の後に聴いてしまうと、ちょっとそこ5拍子にしてくれませんかねえ、というリクエストばかりが募ってしまうのは相対的にやむを得ないインスト作品集。楽器隊の安定さは熟練の中堅感。4枚もアルバムを出し続ける(名推理があたっていればの話だけれども)のが、その人気と実力が評価されている証左。

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→第一印象:2.0(5点満点)

【IKI】 ヒトリエ

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J-Pop。凛としたバンドがキーマンがソロ活動2世を出して、もとい、ソロ活動に性を出して、もうもとわない。せいをだして空いた時雨た音楽性を埋める存在。問題は、其のアナを埋める必要が本当にあるのかという疑問。こたえ、ない。ただ、時雨成分は時雨より薄いものの、ボーカルの機器やすさは時雨よりききやすいのでプラマイなんとやら。

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→第一印象:2.0(5点満点)


【Film Bleu】 For Tracy Hyde

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J-Pop。はじめまして。capsule様式の爽やかなインストから始まります。J-Popのばやい、1曲1曲単位でぐっとくる(点数付き:5点=名曲、3点=かなりよい、1点=なかなかよい、0点=よい、ふつう、わるい、つらい)の有無にかかってくるわけです。ここ数ヶ月個別点数方式添付を言ってないような気がするなあと思って言いたくなっただけ。という観点で、本作に点数付きにあたる曲が特になかったのが残念。女声のかわいげさ、素朴さとフレッシュさはとてもよいだけに、それが活きた曲に出会えず残念。

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→第一印象:2.0(5点満点)


【ロンリーナイト マジックスペル】 植田真梨恵

J-Pop。J-Pop。はじめましてかしら。どきっとするささやき声のインストから始まります。J-Popのばやい、1曲1曲単位でぐっとくる(点数付き:5点=名曲、3点=かなりよい、1点=なかなかよい、0点=よい、ふつう、わるい、つらい)の有無にかかってくるわけです。ここ数ヶ月個別点数方式添付を言ってないような気がするなあと思って言いたくなっただけ。という観点で、本作に点数付きにあたる曲が特になかったのが残念。女声のかわいげさ、一昔前のさまざまな個性的なシンガーの特性をうまく消化してるテクニックさはとてもよいだけに、これだという曲に出会えず残念。

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→第一印象:2.3(5点満点)

【Live In Concert】 Emerson, Lake & Powell

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プログレコージー・パウエルが事故死したとき、くくくパウエルがやられたかふふふあいつはEL&P四天王でもひひひ・・・などと思ったものの・・・なんていうと、四天王テンプレは当時('98年)生み出されていなかったはずだこいつは嘘をついていると四天王警察に謙虚されてしまうのでこまります。

しきりなおして

プログレコージー・パウエルが事故死したとき、くくくパウエルがやられたかふふふあいつはEL&P四天王でもひひひ・・・などと思ったものの、今年にキース・エマーソンが自殺、グレッグ・レイクが病死し、なんとコージー・パウエルがラスボスになるとは夢にも思わなかったものだ。というわけで鬼籍トリオによるライブ音源。

EL&P、EL&Powellの名曲ずらりで文句なしのライブだけれど、やや悪い音質によってコージー目線ではコージを堪能できないのは欠点。'70年代は特性Moogシンセを駆使するなど時代を先駆けていたまさにプログレッシブな存在だったEmersonも、'86年ともなると時代が彼に追いついてしまい、'80年代サウンドに回収されてしまう悲哀もあります。

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ワールドプロレスリングインパクトは強いですね。

【東京の野蛮】 戸川 純

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J-Pop。'86年(あたり)に発表されたベスト&リミックス盤をさらに2016年仕様にして蘇らせた記念品。ぜひどうぞ。

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ソンジャーネ