2015年3月前半に聞いたやつ:Tigran Hamasyan/Vardan Ovsepian Chamber Ensemble/ai kuwabara trio project/tricot/ねごと/LiSA/Steve Hackett/BIGMAMA/Colosseum/THROPUS/P.F.M./Electric Asturias/LAST MAY JAGUAR/John Coltrane/sweet ARMS/eufonius/大森靖子 & THEピンクトカレフ/ハナエ/中納良恵/家入レオ/鈴木
どうも社員の方がクソがかっているのでやけ食いならぬやけ聴き状態になってしまいました反省しています今後は減少傾向にしてゆきたい所存させていただきます。
- 【Shadow Theater】Tigran Hamasyan ★おすすめ★
- 【Dreaming Paris: Theme and Variations】Vardan Ovsepian Chamber Ensemble
- 【the Window】ai kuwabara trio project ★おすすめ★
- 【A N D】tricot
- 【VISION】ねごと ★おすすめ★
- 【Launcher】LiSA
- 【Genesis Revisited Live At The Royal Albert Hall】Steve Hackett
- 【The Vanishing Bride】BIGMAMA
- 【Time on Our Side】Colosseum
- 【NAKED】THROPUS
- 【Paper Charms: The Complete BBC Recordings 1974 - 1976】P.F.M.
- 【エレメンタルズ】Electric Asturias ★おすすめ★
- 【Ready for ...】LAST MAY JAGUAR
- 【So Many Things - European Tour 1961】John Coltrane
- 【TRIGGER】sweet ARMS
- 【カリテロス】eufonius
- 【トカレフ】大森靖子 & THEピンクトカレフ
- 【上京証拠】ハナエ
- 【窓景】中納良恵
- 【20】家入レオ
- 【18 -Colorful Gift-】鈴木このみ
第一印象点はだいたい1.0(不快)、2.0(いまいち)、2.5(ふつう)、3.0(よい)、4.0(とてもよい)、4.5(傑作)みたいなフィーリングです。
【Shadow Theater】Tigran Hamasyan
はじめまして。アルメニアのピアニストTigran Hamasyanのアルバム。2013年発表。
先月、クリス・ポッター、ビジェイ・アイヤー、アビシャイ・コーエン等にうひょーと言っていたらインターネットからTigran Hamasyanを聴いてみなしゃんせと天啓を授かり手を出してみた次第。クリス・ポッターのうひょーに習い、トリオ作ではなく多人数のアンサンブル作品から入ってみました。
ブラボー。S(Z)AMLA MAMMAS MANNAとMAGMAを合体させた上でパワーアップさせ、プログレの持つリズムの自在性、展開の自由性、Jazzの持つグルーブ感とアドリブ/インプロ力(ぢから)をふんだんにもりこんだ、プログレ厨の欲棒が収まることを知らない至福のアルバム。
→第一印象:4.8(5点満点)
https://itunes.apple.com/jp/album/shadow-theater/id679972522?uo=4&at=10lqt2【Dreaming Paris: Theme and Variations】Vardan Ovsepian Chamber Ensemble
はじめまして。アルメニアのピアニスト、Vardan Ovsepianのアルバム。2006年発表。
先月、クリス・ポッター、ビジェイ・アイヤー、アビシャイ・コーエン等にうひょーと言っていたらインターネットからVardan Ovsepianを聴いてみなしゃんせと天啓を授かり手を出してみた次第。クリス・ポッターのうひょーに習い、トリオ作ではなく多人数のアンサンブル作品から入ってみました。
ほえー。オープニングの4+5+4+5拍子で提示されるリズム構造を軸とした変奏曲集。諸行無常なばかりに繰り返される4+5(5+4)。室内楽編成でリズムが変態的でメロディ・ハーモニーも含めてふわふわ地に足が付いていない感じは、プログレはプログレでもレコメン系の系譜に勝手に配置させて頂いてよろしかったでしょうか。室内楽のアンサンブル優先のためか、ピアノ演奏がかなりクラシック寄りというか音の大きさも感覚も端正に均等。わたしとしましては大げさな強弱ゆらぎなまるリズムが好きなのですが、この盤にそれを求めるのはちょっと場違いかとは思いました。
→第一印象:4.2(5点満点)
【the Window】ai kuwabara trio project
はじめまして。日本のピアノスト桑原あいさんのトリオアルバム。2014年製。今まで存じ上げなかったのがお恥ずかしいくらいの好盤。日本人の若手(?)ピアニストといえば上原ひろみさんと山中千尋さんがキリンの如く高くそびえ立つ双頭ということで視野が狭窄していました。そこに割って入ってこられて目が覚めたアルバム。寝るときの導入音楽
情緒的+ロック的な「作曲」は上原さんの好きなところ、ダイナミックな「即興」は山中さんの好きなところを併せ持っているから。
→第一印象:4.5(5点満点)
https://itunes.apple.com/jp/album/the-window/id844319221?uo=4&at=10lqt2ちな4月に出る新作が楽しみでしょーっっがない。だって突然キング・クリムゾンがあの曲が出てきたから!!!!うひょー。
【A N D】tricot
はじめまして。日本人ガールズバンド、tricotのアルバム。この週はねごとの新作も一緒にプレイリストに入れていたので、通勤BGM中に「ねごとの新作まじぱねー」と思って聞きつつ、あれなんか違うかもとiPodを確認したらtricotさんでしたという出会い。
椎名林檎的なものが2順3順しているのと同様、ZAZAN BOYS的なもの(そしてそれはプログレ厨的にはクリムゾン的なものの収斂進化)も地味にひっそり1順2順して、こうやって女子を媒介に表出している感じに欲望を抑えられませんね。
→第一印象:3.6(5点満点)
【VISION】ねごと
日本のばんどねごとの新作。ポストチャットモンチーの最有力として、1順2順するZAZEN水の沸く井戸としてカッコたる地位を占めるねごとの新作。後者こそ突然やってきたtricotにお株争奪戦を挑まれたものの、音楽する行為にあふれる多幸感で圧倒するねごとの新作。悠木碧さんに曲を提供してみたらどうだろうかと突発的な想像を掻き立てられるねごとの新作。
→第一印象:3.9(5点満点)
https://itunes.apple.com/jp/album/vision/id964429345?uo=4&at=10lqt2【Launcher】LiSA
日本人アニソン系シンガーで歌手のLisaさんの3rdアルバム。過去作はしょうじき「ちょっとやかましいわw」といった印象だったのが本作はそれが反転してきました。265度くらい。余裕を感じるというか散漫にならない程度のちょうどよい音楽の振れ幅というか。
→第一印象:3.2(5点満点)
https://itunes.apple.com/jp/album/launcher/id962224096?uo=4&at=10lqt2【Genesis Revisited Live At The Royal Albert Hall】Steve Hackett
英国人ギタリストSteve HackettがGenesisのカバーライブを栄光のロイヤル・アルバート・ホールで行った録音盤。Genesisのプログレド直球時代('70年代前半)の曲を中心とした選曲。その選曲も演奏も、「なにも問題ない」内容だけれど、ここまで完コピに近いライブならば原盤を聞けばいいじゃないと思ってしまうところが悲しいところ。
→第一印象:2.4(5点満点)
【The Vanishing Bride】BIGMAMA
たぶん初めまして。人のバンドBIGMAMAの新作。Sound Horizonとまではイカないものの、やることなすこといちいち大…いや中袈裟なのは聞いていてワクワクしますね。バンドでありながら目的のためならバンド以外の音もためらいなく使うところが好印象。クラシックの編曲はリッチー・ブラックモア感があってちょーかっこわるい(褒め言葉)
→第一印象:3.4(5点満点)
【Time on Our Side】Colosseum
英国のジャズ・ロック/プログレバンド、Colosseumの新作。'69年の【Those Who Are About To Die Salute You】【Valentyne Suite】、'71年の【Colosseum LIVE】といった火花が散りすぎて大炎上そして空中分解するほどの過去の超傑作群が傑作すぎて、長い年月が過ぎてすっかり大人のブルースに変化した本作を直視できません;;
→第一印象:2.4(5点満点)
[asin:B00NTAPLGQ:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/time-on-our-side/id920988669?uo=4&at=10lqt2
COLOSSEUMはこちらを激しく推薦。
https://itunes.apple.com/jp/album/valentyne-suite/id679306197?uo=4&at=10lqt2
https://itunes.apple.com/jp/album/live-expanded-edition/id682498189?uo=4&at=10lqt2
【NAKED】THROPUS
はじめまして。日本のバンドTHROPUSの1stアルバム。
70年代のN.Y no waveやNew Wave/Post Punk、US Indie Rockからの影響を多分に受けながらも、エレクトロな躍動感とプログレッシブな展開を現代の感覚で融合させた、一筋縄ではいかない独自のオルタナティブサウンドを展開する。わずか22分の尺に詰め込まれた情報量から垣間見えるメンバー個々の強烈な個性の鬩ぎあいと、緊張感と開放感を持ってして生まれたイノベーションサウンドが遺憾なく発揮された待望のデビュー作。
そうですね。一瞬、勢いだけの音楽でスピーカーの前で腕組しながら鑑賞するには堪え難いかもと思うけれど、一歩踏み込んでしまえばしっかり聴き応えがあるのが稀有。押しが強い音楽なのでミニアルバムくらいでちょうど腹八分目。
→第一印象:3.5(5点満点)
【Paper Charms: The Complete BBC Recordings 1974 - 1976】P.F.M.
イタリアのプログレバンド、PFMが'74から'76年にかけてBBC Radio One-In Concertのために録音したライブ音源集。イタリア臭を脱臭してグローバルプログレ・バンドとして打って出ようとしていた時期絶頂期の演奏が堪能できます。同時期のライブ音源として'75年当時に傑作盤【Cook】が発表されており、その恐ろしいテンションと驚きを体験してしまってから今になって聴くと特別感はあまりない。ヴァイオリンのマウロ・パガーニはひたすら冴え渡っていることを除けば!
→第一印象:3.9(5点満点)
[asin:B00NUONIA2:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/paper-charms-complete-bbc/id922074670?uo=4&at=10lqt2
【エレメンタルズ】Electric Asturias
日本のプログレ・バンドElectric Asturiasのアルバム。2014年発表。典型的古典的なプログレ。ややダーク寄り。めまぐるしく展開し弾きたおすスタイルがよい。上で聴いたP.F.M.からボーカル/フルート要素を抜いた具合。「生でいいじゃん」と否定的な思いがちなエレクトリック・ヴァイオリンですが、本作ではシンセ寄りの音作り・演奏になっていて、生だったらもっと良かったのにと残念に思う要素が削られていてセーフ。レトロなRPGのバトル音楽やシューティングゲームのステージ音楽に似合いそうな楽曲がずらり。
→第一印象:4.1(5点満点)
【Ready for ...】LAST MAY JAGUAR
はじめまして。日本のメタル系バンドLast May Jugarの1stアルバム。J-Pop女声メタルバンドの星RIGHTBRINGERが活動休止となってしまい、心の隙間を埋めるべくぽちぽちとインターネットショッピングをさまよっているところであります。ふええ。メタリックなJ-Popとしては申し分ないけれど、もっとテクニカルなモノがほしいよお。
→第一印象:2.7(5点満点)
【So Many Things - European Tour 1961】John Coltrane
John Coltraneカルテット+Eric Dolphy編成でのヨーロッパ・ツアーのライブ音源集。音質はまちまちだけど総じてよくない。『Naima』でのEric Dolphyによりエロチックなバスクラリネットが聞けた瞬間に満足した。
→第一印象:3.0(5点満点)
この編成ライブを堪能するなら【The Complete 1961 Village Vanguard Recordings】をおすすめしたい。
[asin:B00BJVO7U8:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/complete-1961-village-vanguard/id14928934?uo=4&at=10lqt2
また、Eric Dolphyにご興味を持たれた方には【Out There】をおすすめしております。
【TRIGGER】sweet ARMS
声優で歌手の4人組ユニットsweet ARMSの1stアルバム。アニメ番組[うぽって!!]の限定ユニットかとおもいきや、コンスタントに活動を続けてフルアルバムにまでこぎつけました。珍しいんじゃないでしょうか。なんといっても野水伊織の粘り強い歌い方がとても好きなので、野水さんのパート、そろ曲にはときめきます。カラフルな曲調が散りばめられるなかに挟み込まれたHR以上NWOBHM未満の硬派な楽想がツボをついてくる。
→第一印象:3.0(5点満点)
【カリテロス】eufonius
主にアニソン系の音楽ユニットeufoniusのベストアルバム。良曲量産系ユニットの双璧たるeufonius、nano.RIPEも、電撃的に登場したfhanaにお株を奪取された感がつよいです。が、元祖としての堂々たるベスト盤となっております。インパクトは他の二者に比べて弱いけれど地味な良曲が多いですね。
→第一印象:3.4(5点満点)
【トカレフ】大森靖子 & THEピンクトカレフ
はじめまして。バンドネーミング、溢れ出るアングラ感と破滅感から'70年代に活躍された方ですか?無知でごめんなさいという気持ちになりながら聞いていて、いまググってみたら全然若手で驚いたところ。
こ、これはGLAYのPV風……!前編にわたってノイジーで時にノイズはギターが心地よい。
→第一印象:3.6(5点満点)
【上京証拠】ハナエ
はじめまして。日本人歌手ハナエさんの2ndアルバム。miwaさんの曲にもあったけれど、6+6+4(=16)の擬似変拍子は6+6の部分が、4+4+4+4の4+4前半と裏表が裏返って素敵なので卑怯なのです><とわけのわからないことを言いつつもサウンドは心地よく思い出すはcapsuleが渋谷の東京喫茶で事後。
→第一印象:3.3(5点満点)
https://itunes.apple.com/jp/album/jyoukyousyouko/id962436249?uo=4&at=10lqt2【窓景】中納良恵
EGO-WRAPPIN'のボーカリスト中納良恵さんのソロアルバム。ソロとしてははじめまして。楽器隊の隅々まで細部が宿っていて、神じゃないけれど聴くたびに耳を当てる角度によって聞こえ方が異なり、長く付き合えるアルバム。
『四角のトモダチ』が白眉。なぜなら3+3+2+2+2は『Sailor´s Tale』を思い出すから。欲を言えば、時々3+3+2+2になってくると嬉しいのだけど。
→第一印象:4.0(5点満点)
【20】家入レオ
家入レオさんの2ndアルバム。1stの時に、肩の力を抜いてほしい、いろんな声色、曲調が聴いてみたい、と期待感を込めていました。かつての気負った感じは抜けたけれど、もっともっとはっちゃけてほしいなあとさらなる期待感を込めて次へ参りましょう。
→第一印象:2.3(5点満点)