2014年3月近辺のやーつ(菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール/Miles Davis/Re-Trick/the HIATUS/久石譲/Nathan East/飛蘭)
3月分これにて完。【J-POPを頑張る2013年度】もこれにて完了。2013年5月から2014年1月分なんてなかった!2014年度もハヤ2か月半が経過し・・・。それはさておき、こんどは2013年度の部門別ベストアルバムを選出しようと、もっか脳内ブログはほとんど完成しています。…が。
- 《戦前と戦後》菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール ★今回のオススメ★
- 《Miles at The Fillmore: Miles Davis 1970: The Bootleg Series, Vol. 3》Miles Davis ★今回のオススメ★
- 《Fauvic》Re-Trick ★今回のオススメ★
- 《Keeper Of The Flame》the HIATUS
- 《Ghibli Best Stories》久石譲
- 《Nathan East》Nathan East
- 《FAYvorite》飛蘭
- 凡例
- 《アルバム名》
- 『曲名』
- 【アーティスト名】(敬称略)
- [番組名]
《戦前と戦後》菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
- ペペの新作。
世界でも類例のないの超混血系オルケスタ“菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール”のレーベル移籍第一弾CD。タイトル曲「戦前と戦後」他、大部分の楽曲が菊地のヴォーカル物のソングブックという異色作。
- という風にボーカル曲が多いけれど、いったいどこにどんなトリックが隠されているんだろうと目を障子に突っ込み耳で壁を突き破りながら聞き入り、『Eros + Massacre エロス+虐殺』と『Voodoo / Fruits & Sharks』と、ひとたびインスト曲が流れ始めれば灯に誘き寄せられそこらかしこからうじゃうじゃ湧いた虫の旋回に心を奪われ茫然自失失禁糞尿。
▼菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール Tour2014「戦前と戦後」 - YouTube
→第一印象 4.5/5.0
[asin:B00HILJKNM:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/zhan-qianto-zhan-hou/id834037478?uo=4&at=10lqt2
《Miles at The Fillmore: Miles Davis 1970: The Bootleg Series, Vol. 3》Miles Davis
- 毎度おなじみ、ブートレグ・シリーズ、その第3弾は'70年6月17〜20日、フィルモア・イーストでのライブ音源をCD4枚組にたっぷり収録。過去リリースやBootlegなどで断片的に聴いていたフィルモアがまとめて聴ける喜びであります。
- Miles Davis: trumpet
- Steve Grossman: tenor and soprano saxophones
- Chick Corea: electric piano
- Keith Jarrett: organ and tambourine
- Dave Holland: bass
- Jack DeJohnette: drums
- Airto Moreira: percussion, flute
- 一番好きなのは'60年代黄金クインテットだけど、'69年《Bitches Brew》本格的に舵をエレクトリックに切り'75年《Agharta》《Pangaea》に至るまでの道のりにおけるライブ版(スタジオ版はだいたい苦手)は本当におもしろい。
- アコースティック期の名残とも言える『Paraphernalia』の演奏がお気に入り。
▼Miles Davis-Directions(Fillmore East 1970-6-19) - YouTube
→第一印象 4.7/5.0
《Fauvic》Re-Trick
- パワープレイが特徴的な日本のJazzピアノ・トリオ、【Re-Trick】久々のアルバム。
- 衰えを知らないパワーなウェーブにライドンするだけで十分イける上に、ペペ・トルメント・アスカラールほどではないけれど、虫らしきものが地面から顔をだしてヘローと声を上げるような瞬間もたびたびあってしびれます。
→第一印象 4.5/5.0
▼Re-trick - N.I. (live on musica da Leda, 2014.2.13) - YouTube
《Keeper Of The Flame》the HIATUS
- 世界に誇れる日本のKing of Pop【Ellegarden】の【細美武士】が結成したバンドthe HIATUSのアルバム5作目(ライブ版1作含む)。
- スタジオ版前作《A World Of Pandemonium》は(プログレ的な意味で)ほんとうによいアルバムで、だけど次のライブ版《The Afterglow Tour 2012》は(プログレ的な意味で)ほとんど聞き所がなくてすこし幻滅して、という流れでの本作。
- よいです。時間をかけてゆっくり作り込んだような、まるでDTM作品のようなキメの細かいアレンジが終始保たれていて、要するに「非ロックバンド」的音色の比率が高くて心地よい。
- プログレ的な意味では『Horse Riding』でメインのリズムが8拍なっている間に12拍で取る人がいるところがよいところ。『Tales Of Sorrow Street』でも3拍子のメインに対して1.5倍拍でこつんこつんと鳴るところがよいところ。『Waiting For The Sun』のインストパートでも面白いフレーズが鳴ってる?と思ったらよくある小室風(付点8分×4、8分×2)でしたり。
- という感じで細やかなところまで気になってくる音楽は良い音楽。
▼the HIATUS - Horse Riding(Music Video) - YouTube
→第一印象 4.0/5.0
[asin:B00HUD619Y:detail]
https://itunes.apple.com/jp/album/keeper-of-the-flame/id836570900?uo=4&at=10lqt2
《Ghibli Best Stories》久石譲
- 何作目になるか分からない、ジョーのこういうやつ。
- ジョーの何がすごいかって、演奏会や録音のたびに、その演奏者、編成に合わせたベストの編曲を毎回毎回こしらえてくるところ。単なるパートの抜き差しだけじゃなく、曲のメロディから構成まで変えてくる。ナウシカからトトロあたりまでの曲はその傾向が強い。(古い曲ほど聞き込む量が多いので変化に気づきやすい説は否定できないけど!)
- そんなジョー、コンサート版は出しているけれど、過去音源を集めたベスト盤は珍しい(初?)。このアルバムに収録されたバージョンがいよいよ「最終案」なのだろうかと考えながら聴いてしまう。「この曲はあそこの旋律がああいう風だったのはオリジナルサントラ版だけだったなあ。副旋律との掛け合いもいろいろ変化したけど、これが最終案なのかしら」などなどと。
- これはこれ、それはそれ、とこれからも新しい編曲で楽しませてくれると期待しています。
→第一印象 3.5/5.0
https://itunes.apple.com/jp/album/ghibli-best-stories/id826316232?uo=4&at=10lqt2《Nathan East》Nathan East
エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、マイケル・ジャクソン、フィル・コリンズ、ホイットニー・ヒューストン、ビヨンセ、スティービー・ワンダーら伝説的なアーティスト達の名盤の数々にベーシストとして参加し、最近ではDaft Punkの大ヒットナンバー「Get Luckey」のベーシストとしてもフィーチャーされており、そのベースプレイを聞いた事のない人はいないであろうとまで言われるネイザン・イーストのキャリア40年にして自らの名前を冠した初のソロ・アルバムが発売決定!
- というやつ。
- 明快明瞭なPops/Fusion。さまざまなジャンルの音楽をさまざまな人と様々なアレンジ・プレイスタイルでコンパクトにめまぐるしく繰り広げるお祭りみたいなアルバム。買っておいてなんだけど、そういうのって好きじゃないのよね。じゃあ何が好きかっていうと、このアルバムでは、原曲のエンディングを最初に持っくるアイディアが秀逸なパットメセニーの『Letter From Home』、がっつりビバップするウェス・モンゴメリーの『Four On Six』、あとウッドベース+ピアノ+弦楽四重奏のアンサンブルが心地よい『Moodswing』もよい。好きじゃない好きじゃないと頭で思いながら体は踊らされちゃうくやしいビクンビクンな一作。あたり。
▼PAT METHENY - LETTER FROM HOME - YouTube
▼Wes Montgomery - Four On Six - The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery - YouTube
→第一印象 3.0/5.0
《FAYvorite》飛蘭
- アニソンフィールドで活躍している歌手【飛蘭】のカバーアルバム。
- 先日、華原朋美さんのカバーアルバム2種にいろいろついつい不満をたれてしまったのは、ブログを書いている時点でこっちのアルバムを聴いていて、選曲、アレンジ、歌唱、どの点をとっても満足していたから。
- ひとしきり堪能した後で見たAmazonのレビューが全体的に低評価でおどろき。過去のオリジナル曲に強い思いれのある人と、別にそうでもない自分のギャップかな、と思いました。
▼【飛蘭】カバーアルバム「FAYvorite」MV 「愛をとりもどせ!!」ShortVer - YouTube
→第一印象 3.7/5.0
そおおんんじゃあああねええええっ