2014年3月近辺のやーつ(Babymetal/Cyntia/NEXT ORDER/ナンバタタン/家入レオ/梅田えりか/Wayne Shorter/中島愛/May'n/H ZETTRIO)
週刊聞いたやつログ。週刊はやっぱり大変ぐぬぬ。Babymetal、Cyntia、NEXT ORDERの三組が今週のオススメDEATH。
- 凡例
- 《アルバム名》
- 『曲名』
- 【アーティスト名】
- [番組名]
ラインナップ
- 《Babymetal》Babymetal
- 《Limit Break》Cyntia
- 《ガールズ・レテル・トーク》ナンバタタン
- 《a boy》家入レオ
- 《erika》梅田えりか
- 《Et Cetera》《The Soothsayer》Wayne Shorter
- 《Thank You》中島愛
- 《NEW WORLD》 May'n
- 《★★★》H ZETTRIO
《Babymetal》Babymetal
- すごいのがきた。すごいのがきた。SU-METALすごい。
- メタルとアイドルの融合、なるコンセプトでぶちあげられたBabymetalの1stアルバム。
- 『メギツネ』が発表されたとき、音楽のアーリーアダプタ層みたいな人たちがざわついていたのを見て、ちょっとPV見たりしたけれど、そのときはスルーしていました。が、ここにきて、『ギミチョコ!!』を聴いて、アルバムを聴いて、ライブ動画をあれこれ見漁って、ようやくあの人たちがざわついていた意味を身をもって知ることになるのであった。
▼BABYMETAL - ギミチョコ!!- Gimme chocolate!! - Live Music Video
▼BABYMETAL with FULL METAL BAND ~Headbangeeeeerrrrr!!!!!~
- 動かざることthe Creamのごとく、疾きことRamonesのごとく、歌謡的な旋律を歌うことX-Japanのごとく、バックバンドがステップすることFreddie & The Dreamersのごとく、風呂! 寝ろ!することMETARICAのごとく、メロイックサインをキツネに見立ててキメることDIO様のごとくでありんす。
- 変拍子的要素はありませんあしからず。
▼BABYMETAL Death
の、「寝ろ!」は、こちらを思い出さざるを得ません。
▼Metallica - Through The Never
▼BABYMETAL - Doki Doki Morning,Catch Me If You Can
のサビで骨の人たちが足踏みするところで、
▼Freddie & The Dreamers - You Were Made For Me (1964)
これを思い出してフきかけたり。
位置づけとしてはこんな感じでいかがでしょうか。例示したミュージシャンはいずれも注目&贔屓している人たちです。
-
- <メタルとの親和性高い↑>
- クラシカル on メタル:LIV MOON
- J-POP on メタル:Light Bringer
- ロリータ on メタル:妖精帝國(バンド編成以降)
- アイドル on メタル:Babymetal ←\NEW/
- <メタルとの異物感高い↓>
▼LIV MOON/Black Fairy (LIVE)
▼Hyperion(フル)/LIGHT BRINGER
▼【妖精帝國】使徒覚醒 Music Clip Short ver.
第一印象 4.7/5.0
《Limit Break》Cyntia
- はじめまして。ガールズバンド【Cyntia】の3枚目。
- 弾け翔べ!Jジェーポップハードロック。変拍子要素こそないものの、ごきげんが有頂天なハードロックナンバー目白押しで終始飽きさせない。まるでロニー・ジェイムス・ディオ様を擬人化させたかのよう。最終曲《Limit Break》が始まりプレイヤーが曲長9分超えを指し示した瞬間の期待と興奮の高まりは久方ぶり。じつによいです。
- 編病死的もとい変拍子的要素はありませんあしからず。
▼Cyntia - 閃光ストリングス(Music Video)
第一印象 4.3/5.0
《THE END OF THE BEGINNING》NEXT ORDER
- はじめまして。
根強いファンを持つインスト・バンド、6枚目の今作は2012年8月のライヴ録音。編成はギターが2本にベースとドラムスの4名。ライヴならではの熱い盛り上がりと変拍子ファンには堪えられない奇数拍子の雨あられ!デス・メタルばりの爆音から透明感溢れるサウンドまで、強固な一体感としなやかなアンサンブルで、圧倒的なテクニックに裏打ちされた幅広い音楽性を存分に聴かせてくれます!
http://www.amazon.co.jp/THE-END-OF-BEGINNING-NO-006/dp/B00DJ1CV0E
- \プログレ厨バク釣れ/の変拍子バンド。
- 冒頭、変拍子っぽさのスタンダード「Jazzワルツ風の5+6拍子」で膜を開け、次々と様々な変拍子っぽさが網羅されていて(プログレメタルっぽさと複合リズムっぽさは欠けるものの)変拍子厨は大満足できるかと思います。
- がりがりした美狂乱風から退廃的なAltered States風まで。あれ、○から●までって、○と●が両極端になってないと・・・・・・。スタ☆リッシュなFusion風のもあるよ!
- なんと6枚目だそうで。過去作品も随時ききたいであります。
▼NEXT ORDER
▼ALTERED STATES (内橋和久、ナスノミツル、芳垣安洋)#2 ひかり祭り・卒業
▼Bi Kyo Ran Feet on the Ground Japan
第一印象 4.3/5.0
《ガールズ・レテル・トーク》ナンバタタン
- 【南波志帆】と【タルトタタン】によるユニット【ナンバタタン】のアルバム。
- 南波さんの自作自演によるアルバム《乙女失格。》はもやっとした印象(http://d.hatena.ne.jp/fractured/20130219/1361374361)でしたが、南波さんが他の人の曲を歌ったり組んだりしたときのキュートさったらありません。ふしぎ。[悪の花]【「惡の華」の3分7秒~】とか。
- 本作もご多分に漏れず、南波さんの魅力が引き出された良策となりました。
- 驚きなのは『コミュニケーション過剰です』。それまでの和やかなポップから一点、突然始まる ZAZEN BOYS風(「風」というか、そのもの)イントロ。でも女子シュートクは本家シュウトクのようなキレはなく、ちょっと拙いのがキャワタン。
▼【ナンバタタン】タワーレコード渋谷店インストアライブ!
『コミュニケーション過剰です』は4分11秒あたりから
第一印象 2.3/5.0
《a boy》家入レオ
- 家入レオさんのの2nd。
- デビュー時こそYUIさんのフォロアといった印象でしたが、着実に歩みを進めて2ndアルバムを発表するに至り、YUIさんの穴を埋めるに足る風格を帯びてらっしゃって。
- 前作《LEO》にくらべ、より「深刻」な第一印象。苦悶の表情で絞りだす情念よりも、前作の『ミスター』みたいな可愛い曲が似合うんじゃないかと思うこのごろ。まだまだ若いんだし、いろいろスタイルを広げられるとウォッチ&リッスンし甲斐があるというもの。
- チョコレート佳曲その名も『チョコレート』もありますが、もう今シーズンはBABYMETALの『ギミチョコ!!』が全部かさらってしまいました。
- それにつけてもおやつはYUIさんと家入さんに共通して感じる「謎の完璧J-POP感」の正体はなんだろう。
第一印象 2.0/5.0
《erika》梅田えりか
▼梅田えりか 「Crush on You !」 MV(Short Version)
-
- サビの、メロディは明るいのに、バックがピアノの低音がどぅいーんと効いたダークな響きになっており、『つけまつける』のサビが変化する部分(ここすき)がずっと続いている塩梅。音声の加工が若干きついきらいがあるが、差し引いてもベリーグッドな1曲。
- 全体的にはわかりやすいデジポップ?*1
第一印象 2.0/5.0
《Et Cetera》《The Soothsayer》Wayne Shorter
- 《Et Cetera》《The Soothsayer》は、'65年にブルーノートより発表されたウェイン・ショーターのリーダーアルバム。これより前の《Night Dreamer》《JuJu》《Speak No Evil》、後の《The All Seeing Eye》《Adam's Apple》はすでに聴いていて、今回、その間を埋める2枚をゲットした次第。ふと。
- 《JuJu》のように、コルトレーン人脈をベースにした編成と、《Speak No Evil》のようにマイルス・デイビス第二期クインテット要員と組んだ編成がある。
《Et Cetera》
- 《Et Cetera》は、率直な第一印象として、マイルスがいないとこんなに腑抜けてしまうのかと嘆いてしまう。魔術的と形容されるショーターのねじれた楽曲、単音で人をコロせるんじゃないかと殺気を放つハービー・ハンコックのソロプレイは随所に聞ける、が。このアルバムが、長らくCD化されず(要出典)、また、今回@@@@シリーズで再発されるまで長らく廃盤だった(要出典)というのもうなずける(主観)。
- Wayne Shorter - tenor saxophone
- Herbie Hancock - piano
- Cecil McBee - bass
- Joe Chambers - drums
- たとえば、『Barracudas』は、ハンコックの『Maiden Voyage』を単調系モードにしたような雰囲気抜群のネタなんだけど、やっぱりふぬけて聞こえてしまう。助けて。
▼Wayne Shorter - Barracudas (General Assembly)
▼Herbie Hancock - Maiden Voyage
- たとえば、『Indian Song』は、『Mission Impossible』式5拍子なんだけど以下略
▼Wayne Shorter - Indian Song
▼Mission Impossible (Piano/Cello/Violin) ft. Lindsey Stirling - ThePianoGuys
《The Soothsayer》
- 《The Soothsayer》は、マッコイが控えめなぶん、要参加メンバーらとの調和がとれていて楽しくきける。マッコイがマッコイマッコイするのをマッコ期待するとややマッコイ外れかモッコイ。
- Wayne Shorter – tenor saxophone
- Freddie Hubbard – trumpet
- James Spaulding – alto saxophone
- McCoy Tyner – piano
- Ron Carter – bass
- Tony Williams – drums
▼Wayne Shorter - The Soothsayer
腑抜けているけど創造的な前者、シャキッとしているけどオーソドックスな後者、合わせ技で聴いてよかったDEATH。
第一印象 4.0/5.0(合わせ技で)
《Thank You》中島愛
- 本作をもって音楽活動を休止すると発表した*2声優の中島愛さんのアルバム。
- 【マクロスF】で頭角を現した二人の歌手[中島愛]さん[May'n]ですが、中島さんは「脱・ランカ」の過程でラスマス・フェイバーを始め、本当に曲に恵まれている(私の好みという意味で)なあと実感したアルバム。
- もし坂本真綾さんにもしものことがあっても中島愛さんがいれば大丈夫!などと位置付けていただけに、活動休止は残念なお知らせ。
▼マーブル/中島 愛
▼そんなこと裏のまた裏話でしょ?
第一印象 3.0/5.0
《NEW WORLD》 May'n
- May'nさんの最新作。
- 【マクロスF】で頭角を現した二人の歌手[中島愛]さん[May'n]ですが、May'nさんは「脱・シェリル」の過程で、本当に曲に恵まれないなあ(私の好みという意味で)なあと実感したアルバム。なにげにミニアルバム・フルアルバムはコンプリート気味に聞いていたり、さりげなくライブに行ったり(2回)こっそり応援していますので今後ともよろしくお願いいたします。
- 『Chase the world』のサビの直前、サビのラストのキメ直前にチチチチと鳴る「謎のカウント」はとてもクリエイティブで好きです。
第一印象 1.8/5.0
*1:安易にテクノな単語を出したらテクノの人に激怒されちゃう><