怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

たおやめぶりっこ的2012年秋季開始のアニメ感想(2)

http://d.hatena.ne.jp/fractured/20130102/1357139965の続き。前回ではアニソンっぽくないロック系の音楽に着目しました。感想第2弾はその他雑多として、以下の番組を取り上げます。

ソードアート・オンライン

▼【MAD】 「INNOCENCE」- 藍井エイル Aoi Eir (SAO OP2 FULL) 【SWORD ART ONLINE

Memoria」「AURORA」に引き続いて力強い曲で。オケ、間奏パートがさらにリキんでいて、もりっもりの快便ミュージックであります。ポストThe Gardendsの座は不動にしたといってよいでしょう。

こういう曲を歌わせたらピカイチな存在として今後のご活躍、とりあえずアルバムが楽しみであります。

サントラのほうはこれまたDVD/BDの特典だそうで、マドマギしかりFate/Zeroしかり、最近、梶浦由記さんのサントラを軒並み特典送りの刑に処すだなんて、扱いがひどすぎじゃありませんか!

武装神姫

azusaさんであります。

▼太陽のサイン / azusa

[asin:B008YCOT3A:detail]

azusaさんはどこへ向かっているのでしょう。そもそもどこからいらしたのでしょう。旋律は扇情的に展開は劇的に速度は急激になっているこのギョーカイにおいて、すべてが間逆なこの淡白さ。先のアルバム([asin:B005CTL3B4:title])もほとんど全編そんな雰囲気でした。このままでは山本梓さんと吸収合併されてしまいそうです。

▼Check my soul - azusa

2:10あたりからから「クリムゾンキングの宮殿」を織り交ぜてくるというウルトラCを決めてくださったので今後も注目しております。プログレ厨ちょろい。

これね。

それだけです。ごめんなさい、番組は見ていません。

To LOVEる -とらぶる- ダークネス

ファールプレーにくらり / 分島花音

オケのチューニングを指揮者が指揮棒で静止する演出がコンチェルト・グロッソを思い出さずにはいられないのがプログレ厨。

▼New Trolls - Concerto Grosso

1971年、イタリア製です。爆笑ですね。バロック調のフレーズが提示されたと思った瞬間に、バンドがびゃんばかびゃんばかと割り込んでくる。陳腐な「ロックとクラシックの融合」を吹き飛ばす超越的な陳腐さ。こういう馬鹿馬鹿しい音楽を馬鹿馬鹿しいと笑いながら楽しめるのはプログレならでは。

[asin:B00061QWFU:detail]

分島花音さんという名前がなんか懐かしいなと思ったら。

興味深い。ゴシックなビジュアル系直系的な楽曲、呪わしいシンセビート、きりきり舞う弦楽、透き通った歌声、音域豊かな独奏。早くアルバムを聴いてみたい。ALI Projectプログレ秋葉原を橋渡しするかのごとく、プログレとビジュアル系を結びつけるような大胆で横断的な音楽にならんことを期待してやまない。(略)ついでに、これを機にマリス・ミゼルを再評価したい。とりあえずアルバムを入手してみよう。

http://derutcarf.tumblr.com/post/39416274/msnr

などと2008年、デビューの報に際してかなり期待大に言及しておきながら、CDを一枚も入手することなく2013年を迎えるというめぐり合わせでした。これから買います。

それだけです。ごめんなさい、番組は見ていません。

バクマン

OP/ED界隈の常連、nano.RIPEさん。新作「もしもの話」もきっと何かの番組のOP/EDなんだと思います。ググったら「バクマン」でした。すみません、番組のほうは見ていません。

nano.RIPE 「もしもの話」short ver.

安心のクオリテーでぐうのねもでません。

この前にアルバム2枚目がでましたね。

[asin:B008NCZE7Q:detail]

番組「人類は衰退しました」のOPである「リアルワールド」のイントロが7拍子なので、このアルバムは良作確定です。プログレ厨ちょろい。

仮に7拍子がなかったとしても安心安全の良曲ぎっしりさは前作から一貫。捨て曲、とは言わないまでも、ちょっと間をつなぐようなゆるい音楽など一切無しの全曲シングルA面にしましたと言わんばかりの力作ずらり。それはシングルのカップリング曲にも言えること。もし将来彼らが「ベスト盤」と「裏ベスト盤」を出したとしたら、裏も表も全く変わらないでしょう。ずっと変わらない何も変わらないままであってほしいと願うばかりであります。

[asin:B005CYV59E:detail]

前作を聴いていたとき、この曲の流れにはかくかくしかじかの意図があるのかな、この曲の流れはかくかくしかじかでよい展開かな、などとレビューを試行錯誤してみたものの、「シャッフルしても印象は変わらない」というあきらめ、もとい結論に至りましたから。

ちなみに、「リアルワールド」のシングル盤([asin:B00844IQKU:title])には「面影ループ」のアコースティック版が…って、あれ、Amazonの曲目には「パトリシア (アコースティックバージョン)」って。あれれ。ボーナストラックが初回限定版と通常で違う…とか。あざとい。商売あざとい。それはさておき、アコースティック版といえば、「リップシンク」の、「はなさくいろは」第1話で使われた版はリリースされないんですかねの切望熱望しておりますのでよろ。
これね。

こっちは、シングル「細胞キオク」のカップリング版。

▼「リップシンクnano.RIPE

R-MIXで自炊するかなあ。

「リアルワールド」がOPに採用されていた番組「人類は衰退しました」のサントラがまた好物でありました。

マンドリンなど撥弦楽器によるのんびりした音楽が衰退した旧人類の牧歌的な生活、ちりばめられたどこかで聴いたことある風音楽が新人類の奇想天外なテクノロジーの対比がとてもよい。1曲1曲の個性が立っていてBGMにしておくのはもったいないくらい。

番組の方も、2012年夏期でベスト。アトムの子でもなく、はやぶさの子でもなく、「ボイジャーの子」ドストライクの私には、お話などありました。

で、忘れてはならないのがED曲。伊藤真澄さんの『ユメのなかノわたしのユメ』

▼【人類は衰退しました】ユメのなかノわたしのユメ【EDテーマ Full】

きましたわー。これきましたねー。1:30〜間奏の突発的な展開、ひとしきり歌が終わったと思いきや4:00以降のボレロ風のコーダ。「キグルミ惑星」などと並んで、プログレっぽい曲の列伝に名を連ねてもいいんじゃないでしょうか。というほどでもないですね。間奏とコーダの部分を拡大再生産していただけると。

以上で、「バクマン」の感想を終わります。