「魔法少女まどか★マギカ O.S.T.」梶浦由記
とても話題になった「魔法少女まどか☆マギカ」のサウンドトラック。音楽は梶浦由記さん。2011年製。第一印象「★★★★」
チラウラ
Appleの「iTunes Match」、Amazonの「Amazon Cloud Drive」、Googleの「Google Music」などの音楽クラウドサービスは、対象ストアで買った音楽や、アップロードした音楽をクラウドネットワークから利用できるってシロモノ。
じゃあ、ちょっと考え方を拡張して、知人同士でよくある「このCD貸すよ」「CD-Rに焼いてあげるよ」というやりとりをクラウド化してもいいじゃない。「貸すね」という約束が交わされた瞬間から、貸し手は媒体を手渡さなくても、借り手がもっくもくなインターネットから入手しちゃっていいじゃなのよ!
そんな屁理屈で「魔法少女まどか☆マギカ」のDVD/BDをコンプリートして買っている知人と「CDかZIPでちょうだい」「OK」という口約束を交わした上で、インターネットの薄暗いグレーなクラウド的な霧かなにかからZIPを取り出して試聴しているところです。
サントラ
というわけで「魔法少女まどか☆マギカ」のサウンドトラックを聴きました。
音楽は梶浦由記さん。
梶浦由記さんはサウンドトラック作曲家としてとても多作で、それに反比例して正直なかみは薄いなーと思ってしまうこと多々なのであります。数撃てどビッグマグナム菅野よう子さんの前に霞んでしまうような。
その点、「魔法少女まどか☆マギカ」サントラ3枚組はとても充実していて、ベストアルバム的な『The Works for Soundtrack』3枚組よりベストな案配に思えます。
『The Works for Soundtrack』と対比して、たとえば、メインテーマ「Sis puella magica!」
は『The Works for Soundtrack』の「the mercy of nature」
だったり、マミさんのテーマこと「Credens justitiam」
は始まった瞬間に「voyagers」
かと思ったり、梶浦由記さん作品のよい縮図になっていて、かつ後発なだけあってか、「魔法少女まどか☆マギカ」サントラのほうがより洗練されている印象もあり、とてもよいアルバムとなっております。このサントラ、限定生産版DVD/BD2,4,6巻に特典としてついてくるので、ぜひ2,4,6巻を入手して聴いてくださいね!
ってさー。最近、サントラCDを一般発売せずに限定版映像ソフトに付録するケースが多くて。番組は見ないけど音楽は聴くという音楽オタである俺の怒りが有頂天ビームなわけですよ。よい音楽が限定生産版として葬り去れれてゆくのは残念でなりません。