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怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

第15回江東オペラ「カルメン」@ティアラこうとう大ホール

約2時間かけて書きかけたエントリーが OS フリーズでぶっとんで、はてなダイアリーさまさまのバックアップも消えていて号泣。書き直しますよ。もー!!・・・結果として分量は当初の 2/3 になりました。所要時間も 45 分に短縮・・・血涙。

あのお「たおやめぶりっこ」さん、プログレはどうしたんですか?

(-_-) あープログレね、プログレ・・・。オペラ→なんだかんだ→ミュージカル→なんだかんだ→スウィング→なんだかんだ→モダンジャズ→なんだかんだ→なんだかんだ→プログレ。という連綿とした歴史を素直にさかのぼっただけですから。まったく自然で違和感などないわ。

オペラ「カルメンジョルジュ・ビゼー作曲、1875年製。

ストーリー:単純

びっくりするほどに。エイヤでさらっと要約できるよたぶん。

  1. 第1幕:主人公、ドン・ホセは、ミカエラなるよき婚約者がありながら、ジプシー女のカルメンに籠絡されて、彼女が傷害罪で署に連行されようとするのを逃して自らは投獄される。
  2. 第2幕:復隊したドン・ホセは、またもやカルメンにたぶらかされて軍隊を脱走する「フリーダーム!」。また、恋敵、闘士エスカミーリョが現れてカルメンのハートをつかむ。
  3. 第3幕:ジプシーと行動を共にするドン・ホセであったが、カルメンとうまくいかないわエスカミーリョと乱闘騒ぎをおこすわママンが危篤だわで、カルメンの元を去る。
  4. 第4幕:ドン・ホセ、カルメンに復縁を迫るも断られて逆上、カルメンを刺し殺す。

いやあシンプル。複線や今時の言い回しで「フラグ」の演出が露骨な肋骨。きょうびトランプ占いで今後の展開を暗示なんて・・・いやあるな。いずれにしても、オペラ→なんだかんだ→テレビドラマという芝居娯楽の歴史を想像すれば、ある部分は違和感がありある部分は受け継がれるものだよなあと趣深い。

このシンプルさは19世紀の事情もあるのかしら。つまり、19世紀の「クラシック」音楽のメインターゲットが、それ以前の教養の高い一部の貴族から、市民革命など社会変革のどさくさに紛れて財をなした大勢の成金になり、聞き手の質が下がったという事情*1。有閑セレブには昼ドラのようなわかりやすくかつ愛憎激しい物語が受けたのかも。

あと、気になったのは当時の市民の生活や価値観ね。そこは前後略しますけど例えば悪女カルメンが殺されるエンディングで「ざまーみろ」と爽快に思ったのだろうか、あるいはカルメンにいいように利用されてさんざんな目にあった隊長さんに同情したのだろうか、とかね。

ということをいろいろ考えながら鑑賞していました。

ひとつだけ気になったのは、トランプ占いのシーン。「3枚と4枚」と配ったはずなのに、その後2人で8枚めくったところが納得いきませんでしたよ。

音楽:前奏曲・間奏曲がすてき

前奏曲・間奏曲は、幕が下りた状態でのインスト。へえそういうもんなんだあというところからして新鮮。舞台の流れがあって聴く間奏曲は CD で単品で聴くのと大きく趣が違う。次の幕のシーンへを予告・要約し自然に導き、あるいは前後の幕のエピソードを挿入するような役割。

  1. 前奏曲前半「闘士」はつかみ。シングルカット。前奏曲後半は物語が悲劇の結末をむかえるのを予告するような不吉な曲調。
  2. 第2幕への間奏「アルカラの竜騎兵」は、復隊しカルメンの元へ馳せ戻るドン・ホセの行進曲。
  3. 第3幕への間奏は、ジプシーの夜。
  4. 第4幕への間奏は、闘場への道のり。

これらの小品に耳を傾け幕と幕の間の時の流れに想いを巡らすのが心地よい。オペラを観に来てインストに魅了されちゃあ元も子もないのかもですけど。

劇中でぐっと来のは「セギディーリャ」のメロディ。

YouTube - Grace BUMBRY - Carmen - "Seguedille"

(-_-) ぐっ!

あとは、ポリフォニーフェチとしてはフラスキータとメルセデスの歌が絡み合うところにクネクネ。

もちろん、「つかみ」のヒットシングル狙い「前奏曲」の前半もダイナミックでよい。なーにをつくってるのでしょーかっ!?

吉幾三フィルハーモニー交響楽団


そういえば本舞台では「その他大勢の合唱団」のみなさんの中にすごく細かく丁寧で一時も気を抜かない芝居をされている方がいらっしゃて、かっこいいなあと目をハートにしながらかなり刮目して観ていましたね。わかるかなあ。

まとめ

某日(Tanne 1st concert with oboe@東京オペラシティ 近江楽堂 - たおやめぶりっこ)にモーツァルトが苦手だと言いましたが、同様に声楽曲も苦手だったのです。そりゃあダイジェスト抜粋の CD で聴いても外人がなんかわーわーゆってるだけでつまらんと思ってしまいますわな。今回初めてオペラを生で字幕付きで全編通して観たわけで、いろいろカルチュァショックを受けました。オーケストラピットに馬蹄型の劇場。いいですねえ。生はいいね生は世界観変わるよって嫌みな○○充みたいなセリフだな。

ちなみに、曲名なんかを知ったかぶった感じですらすら書けてるのは、管弦楽組曲版《カルメン》(と《アルルの女》のセット)の CD を持っていて、それを聴きながらだからですよ。内容としては以下の小品と同じ。

ビゼー:《アルルの女》第1・2組曲/《カルメン》第1・2組曲

ビゼー:《アルルの女》第1・2組曲/《カルメン》第1・2組曲

以上、プログレヲタがオペラについて何か言ってみるの巻でした。

*1:参考資料:[asin:4121018168:title]