気になるミュージシャンメモ(Ketil Bjornstad,David Darling,Terje Rypdal)
主にキング・クリムゾンやドリーム・シアターおよび柴田淳などの新譜の予約でお世話になっている地元レコード屋。そこの店主が音楽狂の Jazz 狂(賛辞)。長らく「King Crimson、Dream Theater および柴田淳の顧客」として認識されて過ごしてきたわけですが、とある日にコルトレーンの Half Note(関連:http://d.hatena.ne.jp/fractured/20070430/1177957360)キースジャレットの Carnegie Hall(関連:http://d.hatena.ne.jp/fractured/20070503/1178224838)の取り寄せを頼んだタイミングで、「ふらくさんはジャズもお聴きになる?」という話になり、それ以来、主にキング・クリムゾンやドリーム・シアターおよび柴田淳などの新譜の予約をしに来店するたびに手ぐすね引いて待たれ、おすすめのジャズレコードや CD を思い出話とともにかけてくれるようになりました。
店主の選んだ音楽を BGM に店主のお話を拝聴しつつも、「これはいい」みたいな出会いはあまりなかったわけですが、先日、店主のお薦めついにがずばり大ヒットしてしまいその場で買ったりオンラインで手に入れたりと衝動が大衝動と化しました。この一件で初めてであっていっきに気になる存在になったミュージシャンは以下の3人。
- Ketil Bjornstad (Piano) ケティル・ビヨルンスタ
- David Darling (Cello) デビッド・ダーリング
- Terje Rypdal (Guitar) テリエ・リピタル
で、入手した作品をさらーっと聞き流した本当の第一印象をさっと。
ケティル・ビヨルンスタ(Piano)+デビッド・ダーリング(Cello) のデュオ。「The River」を店で聴いて衝撃が走る。なんと美しげ。感情を抑えたミニマルなピアノに陰影を落とすチェロの組み合わせ。これっきゃないじゃないですか。というわけで、その「The River」と「Epigraphs」をゲット。ミニマルな「Epigraphs」と対照的に、「Epigraphs」はとても旋律的。
店主がセールスをかけてきたのがこれ。さっきのケティル・ビヨルンスタ(Piano)とテリエ・リピタルなるギタリストのデュオによるライブ。なんだこれ!!打って変わって情動的なピアノにハードロックに歪んだギターが戦いを挑んでいる。と思ったら次は曲は甘くてメロメロ。恐ろしい子たち・・・!
「もし見かけたら手に入れた方がいいですよ」とついでに進めてくれたのがこの「Cycles」。デビッド・ダーリング(Cello)のリーダー作。以下のようなミュージシャンが参加。
- David Darling cello, 8-string electric cello
- Steve Kuhn piano
- Collin Walcott sitar, tabla, percussion
- Jan Garbarek tenor and soprano saxophones
- Arild Andersen bass
- Oscar Castro-Neves guitar
やるじゃないかダーリング!!いかにも ECM 的な音楽でサウンドで、普段(ピアノトリオとか)はそういうの苦手なんだけれど、この楽器編成ならぜんぜんへっちゃらどころかどんとこいだ。サポート陣がすごくいい仕事をしている。
で、最後はテリエ・リピタル(Guitar)とデビッド・ダーリング(Cello)のデュオ。ちょ、これは今回の入荷品でゆいいつやってしまったかもしれない。各人が好き勝手にソロプレイに没頭してるだけって感じ。瞬間瞬間はとてもいいのだけど、デュオによるインプロヴィゼーションとしては一体感に欠ける、感じ。
なぜ、いつものレビュー式じゃなくて列挙速報にしたかといえば、賢明なるインターネッツ諸氏にここいら関連のおすすめなどおすすめていただきたいからですよ。