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怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「Works III」久石譲

今日聴いた音楽。巨匠、久石譲による「WORKS」シリーズ5年ぶりの新作。2005年、日本製。最近は、通勤に iPod 君をアルバム単位のシャッフルにして過ごしていますが、先日、ジョーの本作がチョイスされてうかつにも夜道で感動してしまったエントリー。

WORKS III

WORKS III

簡単に言うと、かつて twitter でつぶやいた以下の発言をちゃんとエントリーに起こそうというタイミングであります。

Youtube久石譲をききまくる。この美しい旋律に燃え上がる嫉妬の炎さえオーケストレーションのシャワーを浴びてはすっきり沈下さわやか朝ちゃんりんしゃん。最近の Joe 作品では組曲「 DEAD 」が究極。ライリー式ミニマルに Joe メロディを対位法で織り込む3曲目で悶絶。 *Tw* 01:39 AM November 13, 2007

http://twitter.com/derutcarf/statuses/408564182

この気持ちを要約してものすごく大雑把に言うと「室内楽っていいよね」インドアですよ音楽は。野外でタオル振り回すのは性に合いません。 Room の残響に天使は住まうのであります。 *Tw* 01:45 AM November 13, 2007

http://twitter.com/derutcarf/statuses/408579372

前置き:アルバムの構成

始めに、伊右衛門の CM 曲「Oriental Wind」、ハウルの動く城より「Merry-go-round」。これはいわばアルバムを売るためのシングル曲。はいはい、相変わらずジョーは綺麗な曲を作りますね。はいはいって感じ。

YouTube - Joe hisaishi live concert - Oriental Wind

(´Д⊂ いきなり泣かせやがるぜジョー。はいはい相変わらずだジョー。

YouTube - 久石譲 − 人生のメリーゴーランド

はいはい。

で、問題の組曲「DEAD」は後述。

最後にバスター・キートンの映画に新しい音楽を加えた「The General」組曲。まあ、これは映像と共に楽しむべきでしょう。

組曲「DEAD for String, Perc, Harpe and Piano」

ストリングス・オーケストラのための組曲前4楽章。これが白眉。Works III=Dead で決まり。「DEAD」の「レ、ミ、ラ、レ」を主題としている。

第1楽章「D.e.a.d」。第1楽章だから派手に主題を提示。ゆるやかなアンサンブルが複雑にねっとり絡まりあいつつ徐々に不吉さを増してゆき爆発する。最後に再び主題。ここはジョーらしい。

第2楽章「The Abyss -深淵を臨く者は・・・・-」。2楽章だから緩やかに。こういうのを後期ロマン派的な響きってゆうんですか?ムカシは全然受け付けなかったリヒャルト・シュトラウスでもひっぱりでしてみますか。

死の巡礼

第3楽章「死の巡礼」。3楽章だから変化。これがたまらない。ミニマルなんです。ミニマルなんですけど、弦楽によるフレーズが「かっこいいジョー」のフレーズなんです。ここまでは単なるライヒ+グラス+ジョーです。これだけでも高感度激増ですけどね。で、個人的に一番性感帯を刺激されたのは、1'15〜のミニマルに「Dead」の主題が対位法的なポリフォニーで絡むところ。織り込むって表現のほうがいいかもしれない。ぞっくぞくするやろ。後半には、ミニマルにジョーのジョーたるジョーメロディが覆いかぶさってクライマックス。悶絶絶倒。アイラブジョー。ジョーはできるこだって信じていたよ。

第4楽章「復活 -愛の歌-」。第4楽章だからまとめ。ここでピアノが登場。全楽章で一番「みんなの知っているジョー」に近いノスタルジックなジョー。それでも途中これでもかというほど不安を煽るようなパートを挟んだりして「死」の闇の顔をのぞかせる。しかし最後は「愛の歌」という副題にふさわしい、「まってました!」と声がかかるような壮大なアンサンブルでフィナーレ。

いいよジョー。ジョーとてもいいよ。ひたすら美しいメロディとアンサンブルで人を泣かせるジョーもいいけど、こうやって深いテーマに真剣に取り組んで音楽を練り上げるジョーはもっといいよ。

というわけで、この組曲をとても気に入った私にオススメする現代音楽・ミニマルミュージックを教えたまえインターネッツ諸君!

お気に入り度:91点(「DEAD」組曲限定で)

関連

YouTube - Steve Reich • Music for 18 Musicians rehearsal

こちらは、この第3楽章の音楽的ベースになっていると思われる、スティーブ・ライヒによる「Music for 18 Musicians」の抜粋。

YouTube - Floe (Glassworks) -- Philip Glass

第3楽章の盛り上がり方を聴くと、フィリップ・グラスをちょっとだけ思い出します。

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