怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「FUTURE FOLK」the Indigo

今日聴いた音楽。J-Pop。2006 年日本製。いつの間にか出ていた、the Indigo の 7th。スネオヘアーの人や櫛引彩香の人など、『その手の界隈』のミュージシャンがゲスト参加。第一印象★★★」。

FUTURE FOLK

FUTURE FOLK

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the Indigo は、1 st シングルをたまたま耳にする機械があり即座に虜にされて依頼、ずーっと聴き続けているわけです。ぶっちゃけてゆってしまえば、わたくしはボーカル田岡美樹が日本の女声でもっとも好きです。特に、力が抜けている時の語尾の抜け方っぷりがとてもくすぐったい。くすぐったいのはまだ開発されていない性感帯。

トリオでスタートした the Indigo ですが、ベースの人が抜けてから*1本格的に路線が変わって、それまでの比較的素朴なバンドサウンドから、『ある種のウィルス』が、日本の風土、歴史、カルチャー、サブカルチャーに吸収&換骨奪胎され生まれた特殊な音楽に変化してきた。曲も編曲も極限まで洗練されゴージャスでシティ(シブヤ)でトレンディ。そう、J-Pop である。一方で洗練の道をひた走りつつも、他方で伝統を継承せんとする対称性が「せめぎあって」いるように聞こえた。

さて、本作。

本作では中間部分が原点回帰的に穏やかで質素なサウンドになっていて、最初と最後の超絶的な J-Pop とのバランスがいつになく良くなっている。「せめぎあい」から「調和」へ。昔のインディゴサウンドを思い出す「別れの詩」、Beatles 的レトロな味付けの「STAND BY」、アコースティックで和ませてくれる「君が笑う夜」そいで何より本アルバム唯一 田岡美樹作曲による「東京」がインディゴ史上屈指の名曲に仕上がっている。

うれしいことです。

the Indigo 「FUTURE FOLK」
オフィシャルサイトより the Indigo 自身によるライナーノーツ全曲注釈。


the Indigo - UNDER THE BLUE SKY

本作の映像は特に見当たらなかったので、「昔風」の代表曲をひとつ。宮崎あおいがとある事情で出演しています。

*1:2nd アルバムですでに兆しを見せつつも