怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「Tales of Another」Gary Peacock

今日聴いた音楽。Jazz。'77 年製。「Weather Report」Weather Report に引き続いて、何年間もほったらかしにしてぜんぜん聴いていなかった作品を引っ張り出してくるシリーズ。

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ナニコレ、超クール。こんなのを何年もほったらかしてたなんで信じられない。

Albert Ayler のバンドで頭角を現した Gary Peacock、Miles Davis の元で度胸を磨いた Jack DeJohnette、そいでもっておなじみ Keith Jarrett によるトリオの処女作。本作で手ごたえを得たトリオは、後に Standards を結成して長らく活動することになる。そりゃ手ごたえ抜群だっただろうよ!

前半、1 曲目「Vignette」の難しい感じ、これが今でも分からんでもないのだがとっつきにくい。きっと数年前はもっとワケワカメで気をそがれてしまったのだろう。2 曲目「Tone Field」はドフリーなドインプロ。こういうのも今となってはおなじみで素直に聴ける。3 曲目「Major Major」は、1 曲目のモーダルな感じから、徐々にコードが混じってきたり取って代わってきたりして幸せに盛り上がる様がとてもいい。

後半は「Trilogy I」〜「〃III」。「I」は、ピアノのクラシカルなメジャー調から始まり、マイナー調に移るとドラムとベースが滑り込んでくる。このイントロの緊張感でもうメロメロ。それ以降、これは作曲されているなという部位、簡単なルールで比較的自由にやってるなという部分、完全自由だなという部分の入れ替わり立ち代り、バランス、個々のプレイ、全体の流れ、なんという美しさ。「III」のエンディングは計算された劇的なアンサンブル。

伝説のトリオ、始まったな・・・!

Jack DeJohnette - Keith Jarrett - Gary Peacock