怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「ヒートガイジェイ」オリジナルサウンドトラック盤-BURN-

今日聴いた音楽。ある種の音楽サウンドトラック。

どんな作品だったかなあと思い出してみる。

舞台は近未来。典型的な近未来。世界は支配層と被支配層に分かりやすく二極化している。被支配側の世界は、東京の下町と、上海の繁華街と、香港映画でアクションスターが暴れるような町並みと、ヒンズー的な色合いと、環太平洋的な熱気を持つ、汎アジア的。

主人公は、警察か特務機関かそういう組織の青年で、相棒にアンドロイドを連れている。攻殻機動隊のバトーみたいなナリで、ロマンポルシェばりに「男とは〜」と毎回自問自答している。で、いろいろ事件が起きたりしつつやんわりストーリーが進む感じ。

「あの、わたしよく分からないんですけど、数年前に、今の格差社会を予見するような作品が存在していることについて、総理はどうお考えになりますか」と民主党の珍議員が質問しそうな作品。*1

(-_-)どや、答え合わせや。

ヒートガイジェイ - Wikipedia

う、うん。まあまあかな。

なぜ突然こんな回想モードに入ったかというと、この数年前の作品の「世界観」というやつだけが記憶に残っているからだ。ストーリーはさっぱり覚えていないのだけど、「世界観」というやつだけが記憶に残っているのだ。そして、その音楽の雰囲気も。

「世界観フェチ」(出ましたよ「萌え属性」という専門用語を思い出してください)には、びんびん来ないまでもそこそこ好印象だったのだろう。蛇足だが、ここで言う「世界観フェチ」はいわゆる「セカイ系」(セカイ系 - Wikipedia)とはちょっと趣を異にするということを断っておきたい。いやそんなにおきたくはないんだけど、ちょっとこういう文化的なセリフをゆってみたかっただけなのですよ。

なぜ突然こんな「メディア芸術」論議を持ち出したかというと、この作品のサントラに「世界観フェチ」的素養がよい感じで盛り込まれているからだ。ストーリーはさっぱり覚えていないのだけど、「世界観」を醸す音楽だけが記憶に残っているのだ。

(-_-)というわけで音楽の話。

音楽の底流は骨太のハードロック精神。ここに、「汎アジア」的様々な音楽要素がちりばめられてくる。各国民族楽器や民俗音楽のサンプリング、なぜかケルティッシュになったかと思えば、ぴこぴこしたりもする。渋くありながら、ゴージャス。このバランス感覚は素晴らしい。かなり良質なサウンドトラック作品であります。

お気に入り度:83点(音楽の話は一段落だけかい)

→公式:ヒートガイジェイ -TBS site-