「Guitars」Aka Moon
新入荷。第一印象「★★★」。「まあまあ」以外の言葉が出てこないJazz-Rock。
「Guitars」Aka Moon アーティスト: Aka Moon 出版社/メーカー: ガッツ プロダクション 発売日: 2002/8/15 メディア: CD ジャンル: ジャズ スタイル: モダンジャズ オフィシャルサイト(試聴有): Aka Moon - GUITARS
Aka Moonの最新作。手元の資料によると。
アカ・ムーンは異種交配をモットーとするベルギーのジャズ・ロック・バンドだ。サックス、ベース、ドラムにピアノが合流したシンプルな編成でドライブ感溢れるプレイを聴かせるこのバンドが恐れを知らずに様々な音楽と真っ向勝負を挑む。
だそうで。とういうことは、この「Guitars」では、ギタリスト3人と勝負したわけですな。勝負といっても、ハードロックの「ギターバトル」みたいに、パンの左右に分かれてぴーろぴろぴろと速弾きをするわけではないですよ。淡々と感じあう感じです。
手元の資料には「ジャズ・ロック」とあり、HMVでは「モダンジャズ」に分類される*1。
(-_-)はて。
「Guitars」はJazzである。まごうことなく。びゅんびゅんにスウィングしてるわけじゃないけど、敢えてどこかに入れればJazzである。で、Jazz-Rockか?と問われれば、「ああそうだね」なのである。
この場合何がJazz-Rockらしさなのかと考えると、あれだ、リズム隊のスタイルがJazz-Rockなんじゃないかと思う。それは、オフィシャルサイトで#3「A La Luce Di Paco - Act 3」を試聴していただければぴんとくるかもしれない。Jazz-Rockとしか言いようのない7拍子の1分間。変拍子っぷりはそんなに激しくないけどアルバム通してこんな雰囲気なのだ、ゆえに、「ジャズ・ロック」。ふむ自己完結。
さて、アルバムの聴き所は#4「Jimi's Three Words」。のんびりとしたベースのリフにのんびりサックスとギターがソロを回しつつ、5分過ぎから急激にテンポアップしていく瞬間。あとは、#7「From Influence To Innocence」で、ながーいインド風ひょろひょろギターソロにベース→ドラム→他のギターとバンドが滑り込んでくる瞬間(ちょうどその瞬間が試聴できるツボを心得ているねえ)。
試聴ページで聴けるように、全体的に着実堅実なJazz/Jazz-Rock。火花を散らすような激しいプレイはなくって、静かなる闘士を燃やす感じ。Jazz好き、Rock好き、Fusion好き、Jazz-Rock好きそれぞれぞれなりに楽しめる。