怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「Never Wear Out Your Summer Xxx !!!」Natsumen

新入荷。「ジェーポップ強化計画」7枚目。第一印象「★★★★★」。永い間眠りについていたHenry Cowの種子のひとつが大輪の向日葵を咲かせました。

NEVER WEAR OUT yOUR SUMMER XXX!!!

NEVER WEAR OUT yOUR SUMMER XXX!!!

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ジェーポップ界の王者、NATSUMENの2nd。

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そしてこちらが、1st。どこからか忘れてしまったがどこからともなく噂を聞きつけて多分発表直後に手に入れて、それからずーっと「何故か時々無性に聞きたくなるアルバム」として寵愛し続けている作品。

1stと2ndでワンセットだ。表裏一体だ。

「夏を古くするな・・・!」「夏の終わりの無常感」「刹那的な夏の終わりを感じさせるメロディー」などという言葉で語られるNATUMENの音楽。夕暮れ時の午後6時に「よいこのみなさんはかえりましょう」と流れる放送のあんな哀愁をギター×2/ベース/ドラム/キー/管×3の編成で「ブバズバー」とぶちかますそんな感じ。みんな神社の広場でちょっと泥りながら玉を追いかけたり虫を追っかけたりしたでしょ?それが夏休み最後の夕暮れで、ちょっと宿題も溜まってたりなんかしちゃう感じですよ。

(-_-)うん、すごく伝わってない空気をびんびん感じる。

(-_-)じゃあ実際に聴いてもらいましょう。

  1. オフィシャルサイト「xxx NATSUMEN xxx WxExBxSxIxTxE xxx」へ行く
  2. メニューページまで進んで「Discography」をクリック
  3. 右側にちっちゃく並んでるジャ画像の左列上から3つ目をクリック
  4. 各曲を試聴する

(-_-)どや、こんな具合や。

1曲目「Neversummerboy」は2ndに入っている。アルバムはライブ録音で、管の「ばばー」とした勢いが強調されていて、哀愁っぷりが増している。「夏の終わりの無常感」がすごくよく出ているトラック。

2, 3曲目は1stに入っている。「Neversummerboy」と逆のパターン。2曲目「Sonata of the Summer」はプログレ色というかアヴァンギャルド色というかJazz-Rock色というか、刺激系が大好きな人に強くアピールするトラック。

3曲目「Natsuno mujina」は・・・NATUMEN流「蛍の光」。

この1曲目と2, 3曲目の違いが、そのまま2ndと1stアルバムの個性になっている。「刹那的な夏の終わりを感じさせるメロディー」でごり押しに押し捲る2ndと、多彩な音楽性をちりばめた1st。どちらも傑作といわざるをえない。言わざるを得ないのですよ。

ま、この試聴3曲でびんびんクる人は十分クるでしょうよ。

関連ページ

映像など

net-flyer.com

NATSUMEN 2005/10/14 渋谷クラブクアトロ」要するRealPlayer。試聴3曲目にあった「Natsuno mujina」のライブ映像。画質も音質もいまいちだけど、じわじわと熱気を帯びて盛り上がっていく様を垣間見れる。

Natsumen - Sonata of the Summer

試聴2曲目にあった「Sonata of the Summer」のライブ映像。


Articulated sonorous mindgame. Progressive - Free - Jazz - JAPANESE Flavor !!

この動画についたこのコメントがすべてを物語っている。ガイジン(イタリア人っぽい)が感じる「JAPANESE Flavor」。この「JAPANESE Flavor」がNatsumenの本質、日本の夏が醸すキンチョー感ってやつなのですわ。

→「Dreams」Otomo Yoshihide's New Jazz Ensemble( id:fractured:20060918:1158608484 )に続く