怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「DON’T TRUST ANYONE BUT US」ELLEGARDEN

新入荷。「ジェーポップ強化計画」6枚目。第一印象「★」。そして第二印象は「★★★」。

ぢもレコード屋でZAZENを注文したときに、店のおっちゃんがイキのいいインディーズバンドがいるとやらで紹介してくれたんだったのを偶然思い出して手に入れてみる。

あれ変拍子がないよ、あれポリリズムがないよ、あれJazzっけがないよ、あれインタープレイの応酬がないよ、あれ劇的な曲展開がないよ、あれ大作がないよ、あれ?あれ?

グランジというのかオルタナというのかただ単純にロックというのか、全体的にのんびりなんとなくじゃーんってギターが歪んでいて、「Long Live Rock'n'roll!!」みたいなノリも「アナーキー!!」みたいな凶暴さもなく淡々と淡々とのんびりなんとなくじゃーんってギターが歪んでいて。

いやはや、分析的にはまったく好きになる要素がございません。やったー騙されたー、と絶叫して第一印象は「★」。

雨の日には濡れて 晴れた日には乾いて
寒い日には震えてるのは当たり前だろ
次の日には忘れて 風の日には飛ぼうとしてみる
そんなもんさ

なんじゃこのいいかげんな歌詞は!と憤ってみたり。

だけど、哀Podに入れてちょいちょい流し聞きしているうちに、なにやら気になりだした気に入りだした。その過程を分析的に考察/自己分析するのは野暮というものだろう。

感覚としてはfra-foaのアルバム2枚をひたすら溺愛していた肌触りに近い。fra-foaに関してはちさ子の魂の歌詞と歌声に魅了されたわけで、エルレにはそういう要素は感じられない。ということは、無自覚だけど「こういうサウンド」が好きなのか。

しかし、Nirvanaの「Nevermind」やMy Bloody Valentineasin:B000002LRJ:title」なんかは、いつ聴いても「一刻も早く終わってくれ」と願ってしまうほど相性が悪い。残るは・・・そこはかとない「和」の要素か・・・。

お、結局なんだかんだで分析的に考えて「和」にたどりつくと少しだけ分かったような気がする。これについては「ジェーポップ強化計画」7枚目で触れることにしよう。

レビューというより単なる日記でございました。だって今日聴いた音楽に思ったことを自由に書くのがたおやめぶりっこだもん!

なんだかんだで第二印象は「★★★」。ええ、他の作品もう1枚手を出してみます。オススメはなんですか?

Youtubeに1曲上がってた。「Salamander」だとさ。

「DON’T TRUST ANYONE BUT US」には入っていないような、「ポップでキャッチーな」曲。これぞJ-Popじゃないですか。最近はこういう芸風なのかな?

▼関連作品「13 leaves」fra-foa

fra-foa?の2nd。fra-foa此処に在り!といわんばかりに強烈。

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アルバム全編を通じて歌詞、曲、編曲、歌唱、演奏、構成どの面でも完成度が抜群。前作が「人生」がテーマだったとすると、本作は「愛」。なんか凡庸なところへ落ち着いてしまいがちだけれども、三上さちこの言葉と歌の強さは他(って誰だ?)の追随を許さない。愛情の中に死をちらつかせることで驚くほどコクと深みが増すもんだ。儚さに美しさを感ずる和の心。コノハナノサクヤビメ

「煌め逝くもの」が神。「小さなひかり。」が続き、「edge of life」「blind star」「perfect life」「小さなひかり。」「afterglow」がお好み(「お好み」がこんだけずらりとあるのがスゲイ)。んで、13曲目の小曲が沁みる。

お気に入り度:96点

おまけ。

前作「宙の淵」からシングル曲「澄み渡る空,その向こうに僕が見たもの。」のPVをどうぞ。


▼関連作品?「F-ZERO GX/AX オリジナル・サウンド・トラックス」

エルレの英語っぷりがどっかできいたことあるんだよなあーと思ってたらこれでした。

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ひたすらはまりまくったのサントラ2枚組み。

登場キャラクターのテーマソング中心のディスク1の洋楽ポップソングのいくつかがとてもエルレれれ。こんなノリで。

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私としてはディスク2がたまらない。ごりごりギターとぴこぴこテクノががっぷりよつな様は、フランスプログレの雄Heldonを思い起こさせる。ナウでヤングなHeldo。「ある種の音楽」の質の高さには脱帽だ。そういうわけで、ゲームのオープニングに流れている曲をご紹介。

うん、たまらん。

ストーリー系の音源がいくつか抜けているのが残念。

お気に入り度:88点