怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「MINIATURES」PANIC SMILE

新入荷。「ジェーポップ強化計画」4枚目。第一印象「★★★★」。ZAZENに取って代わる救世主あらわる!

ZAZEN BOYSの「HIMITSU GIRLS〜」に遭遇し、びんびん棒をばんばんにしつつも(id:fractured:20060426:1146068306)、そのほかのすべてのアルバムに歯がゆさを感じ、一途の望みを託してNumber Girlまで遡ってみたものの、やっぱりがっくしでした*1

そんなプログレッシブな紳士淑女に救世主が現れました。PANIC SMILEとやらです。

音はというと、とても爆音で素早くてんてこ変拍子がめまぐるしく濃密な30分弱なのであります。ロックというと基本は8ビートでありますが、彼らは7ビートでできているように聞こえます。7が基本にあるからこそ、退屈になりがちな8や6が映えるのであります。ほんと馬鹿。

で、ここで疑問。

この爆走変拍子パンクのルーツはナンなのか。いや、猫の額より狭いおいらの見識ではKing Crimson以外まったく考えられないのですよ。いわば、クリムゾンの「Neurotica」や「Cage」つうような曲がいまどきのサウンドに圧縮されているような。インタビュー記事とかみてもうかがい知れず。さて、King CrimsonPANIC SMILEの中間に、彼らのようなバンドに大きな影響を与えた人とかっているの?って想像するともうドキドキです。

むむーとカードを見ていたら、「produced by AxSxE」って。またAxSxEか!

さらに、「Thanks To」には、向井秀徳やら菊地成孔やら突然ダンボールやらNATSUMENやらなんやらなんかもうソウソウタル面々が並んでいてアイヤと絶叫。とても気になってオフィシャルサイトなどのぞいてみたり。

PANICSMILE WEBSITE

経歴から特に気になったところを抜粋。

  1. 1993年 ナンバーガール向井(当時NUMBER 5)、eyepop三栖一明、安積一仁と共に自主レーベル『headache sounds』を立ち上げる。
  2. 1994年 BODY BUTTER 4cc(ベース;アズミカズヒト/ドラム;向井秀徳)から保田憲一/gu.が正式加入。/突然段ボール石川浩司が出演。
  3. 1998年 ルインズの『磨崖仏・九州ツアー』をサポート(福岡、黒崎、熊本)5月、『天神解放地帯』 (福岡ビブレ屋上イベント)に出演。(FIELD、GRIND SURF、 MO'SOME TONEBENDER、ナンバーガール、GARLICBOYS等が2日に渡って共演)
  4. 2001年 ROVOのライブにPANICSMILEロレッタセコハン+イトケン氏+デートコースペンタゴンロイヤルガーデン菊地成孔氏+高井康生氏 +津上研太氏+後関好宏氏による合体バンド (A.K.Aデートコースペンタゴンヤングマーサナリーズ)で出演。
  5. 2003年 PANICSMILE+向井秀徳菊地成孔で『じゃがたら江戸アケミ追悼ライブ』(新宿ロフト)に出演。

えっと、よだれが止まらないんですけど。

向井秀徳菊地成孔ROVOっつったメジャーどこ(?)大物との濃密な絡みもそうだけど。ルインズ。RUINS。キタコレ。お隣は高円寺百景ですよ。コバイアですよハマタイ!ちょっとだけ謎が解けました。

ナンバガやZAZENが好きな普通のロックファン、菊地成孔吉田達也やらちょいと危ないアヴァンストラッシュな音楽を嗜好する変体たち、そしてKing CrimsonやMAGMAといったプログレ野郎どもを包含し媒介しうるとても重要なバンドなのですね、PANICSMILEは。

黒幕、AxSxEとやらがとても気になって仕方ありません。その昔、片岡Kにしてやられ続けたように。緒川たまきはよい国よってか。さり気なく石川浩司(たまのてーしゃつの人)が紛れ込んでいることには気づかなかったことにするアッハッハー。

EATS TOKYO ALIVE!/PANICSMILE LIVE

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あ、すんまへん。オトナパワーで買わせていただきます。

▼「ANGHERR SHISSPA」高円寺百景

本文でちょっと名前が挙がった高円寺百景の最新作。

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洋楽カブレの僕ちゃんだって、ちゃんとJ-Popのバンドも聞くんだい!というわけで。高円寺百景です。

(-_-)

(-_-)はい。

誰にも突っ込まれない感じで、じぇーぽっぷです。俺がMAGMA作品の中で「asin:B0006FGYBI:title」が一番好きなのは、MAGMAの中で一番、高円寺百景っぽいノリだからだ。ヘビーローテーションすべき作品とはこういうのをいう。

コバイアする前半、チャレンジする後半、ともに超絶的で抜群に格好よい。アフリカコーラスっぽさと、フリージャズっぽさが交錯する#6に悶絶。自分がスタジヲに入ってこんな調子がインプロヴェたら死んでもいい。

絶品。

解説:高円寺百景『ANGHERR SHISSPA』

*1:でも「Tombo the electric bloodred」は抜群に良かったよ!