怪奇骨董たおやめぶりっこ

ますらおぶりに憧れるブログ。涙がちょちょぎれちゃう。だって怪奇骨董たおやめぶりっこだもの。

「SICK OF LISTENING」tacobonds

新入荷。「ジェーポップ強化計画」2枚目。第一印象「★★★★★」。こんなのまってました。

SICK OF LISTENING

SICK OF LISTENING

  • アーティスト:tacobonds
  • Dead.rock Records
Amazon

とあるSNSの「変拍子大好き」コミュニティで知りました。タコボンズ

tacobonds 1st アルバム "SICK OF LISTENING"

爆音変拍子バンド"tacobonds"の1stアルバム。70年代洋楽ハードロックを彷彿させるぶ厚く重いリフを基盤としながらも、彼等の実験精神、情熱、冗談、勘違い、怠惰、おふざけ、その他の偶然、誤解により、その楽曲はハードサイケ、ダブプログレとも ノイズラップとも呼ばれる・・・ か、どうかは定かではないが、とりあえずそれらが渾然一体となり既存の概念を"木っ端微塵"に粉砕する。

ZAZEN BOYSをずっとお馬鹿ノリにし、ずっと軽快にし、ずっと変拍子を強化した音楽。「LINE DRIVE」LINE DRIVE」([id:fractured:20060828:1156787478])んときにゆった「無骨なごつごつした変拍子」の究極。上記リンクの試聴音源からもその様子がうかがい知れよう。

真骨頂は#7「AG」。ゆったりとした左右のギターからぐりんぐりんの高速ベースが流れ込んできてドラムが混じってくる様は典型的にプログレ。ぽりっぽいギターで一息ついて間もなく轟音。轟音が「突き抜けて」てタイトなパートへ。ブレイクしたりクリーンになったり歪んだりしながら疾走暴走して、3分ちょいですぱっと終わる。「すぱっと終わる」のがイマドキの感性。イニシエのプログレだったらこいつをさらに展開して展開して展開して15分の大作まで持っていこう。King Crimsonの「The ConstruKction Of Light」を燃え滾らせ高圧縮たような名曲。

ちょこんとAltered States的な邪悪があらわれたり、こそっとNatsumen的な哀愁がただよったり、日本のアヴァンギャの懐の深さを感じてみたりもする。最高。